モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』【第四幕 第十三章 仕上げ】

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皆様こんにちは、モヒカンです

モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』

本日は、第四幕 十三章といたしまして、仕上げの作業を行っていきます



前回の工程で、ヒールを積み上げ、コバ(本底脇部分)を削ってきましたが、今回は、そのコバや本底部分に着色をし、綺麗になるよう整えていく工程となります。

まずはじめに、コバ部分に『コテ』を当てて、コバ部分がよりシャープになるようにしていきます




この『コテ当て』をする事により、ぼさぼさしていた革の繊維が引き締まり、なだらかなコバに仕上げる事が出来ます。

前の工程でヤスリを当てていたので、コバ部分が毛羽立った状態となっておりました

その部分に少し力を入れてコテを当てる事で毛羽立ちを押さえ革自体も引き締める事が出来ます



毛羽立っていた部分がコテ当てで磨き込まれフラットに、そして艶の出てくる時はテンションが上がる部分の一つです

今回使用したウェルトは、革の裁断部分の関係もあり、少し柔らかく粗めの繊維のものでした。
その為、ウェルト付けの工程は作業が楽だったのですが、今回のこの工程時にウェルトの革自体が寄ってしまいコテを当てた時「ふにゃん」となってしまって、磨き込むのが困難な場所がありました

ウェルトのちょっとした革の質の違いで仕上げの方法や使う道具や薬品を変えて作業していかなくてはならないなと感じる部分となりました
また、職人さんによって、この革が柔らかい方が良い、硬い方が良い。
繊維が粗い方が良い、細かい方が良い等と、経験や感覚によって導き出されるものはかなり多くあると思うので、色々な物を使ってみて、固定概念をなるべく持たないように柔軟に考えられるようにしていきたいと考えております




コテ当ての後は着色、磨き込みの作業となります





本底部分、コバ部分に染料を含ませ着色していきます

一度ではきちんと着色する事が出来ないので、着色⇒乾燥⇒磨き⇒着色⇒乾燥⇒磨き…

を繰り返し、2重3重に重ね塗りしていきます


今回は、アンティークっぽくしたかったので少し濃い目のブラウン色にし、本底部分にはあえて刷毛ムラが出るようにしてみました

先生のお持ちの靴を真似してムラっぽくしてみたのですが、刷毛ムラも一歩間違えると、ただ汚いだけになってしまうので、その加減がもっと勉強しなくてはと感じました



そして、この後本底を乾燥し、完成したのがコチラになります





初めてのボタンブーツ、更に初めての左右非対称の物だけあって、今までとは違った難しさがありました。

今回作製したものに更に欲を言うとキリがない程課題が出てきます。
その中でも一番気に掛ったのは、履いてみた際に、足の甲部分にアタリが強すぎるという点です。
この部分は、今回のパターン上では革が一番集中しており、履いてボタンを締めた際にとてつもなく違和感を覚えます。
実際にこの部分は、厚みの出てしまった為にミシンの送りが上手くいかずガタガタとしてしまった部分となりました
そこで、今後パターンを引き直し、この集中してしまった革を上手く分散する事によってこの違和感が改善されるのではないかと考えております。

なんとなくカタチにはなったものの、履くとなるとまだまだで、特にレースアップタイプのように調整する事が困難な靴の為、パターンを引き直すといったゼロからの改善が一番近道なのかなと考えます。

今回、このボタンブーツといった、今まで僕があまり手にする事の無かった物に挑戦することで、今までとは違ったアプローチ方法を少しだけ見出せる事が出来たような気がします。
今までは木型に合わせ左右を出来る限り対象にしてパターンを起こしてきましたが、今回は左右対称にしてしまうと不具合が出てしまう部分が多く、更に『ベロ』が無い為にライニングの縫製が困難な点がありました。
やってみて感じたのですが、このボタンブーツは、僕が今まで作製した靴の総復習のようなデザインでした。
全体像は3足目のレースアップのブーツであり、ボタン取り付け部分は2足目の内羽靴の応用、全体の基礎となるのは1足目の外羽靴のパターン取り等、今更ながら全てが関係していると感じました。


また、左右対称の靴、左右非対称の靴で違った難しさがありますが、始めのスタンダードフォームで『カッコイイ!』と思えるもので無いと、完成した時もその感動を得る事が出来ないような気がします。

雑誌等の写真や現物を手に取り、こんなブーツが欲しいなと頭の中でイメージし、それをパターンとして起こしていく始めの作業。
この作業を怠る事で後々に靴となった際に大きく影響してくるという事を今回のボタンブーツを通し考える事が出来ました。

今の僕に足りない事は数多くあり、それをないがしろにしないで一つひとつクリアにしていく事で製品としてカッコイイと思える物が出来ると考えております。



最後は完璧の自己満足的な文章を偉そうに書いてしまいましたが、これからは出来るだけ多くのものと関わり、形にしてみて自分のカタチを見出していきたいと思います


モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』【第四幕 第十二章 ヒール積み上げ&コバ加工】

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皆様こんにちは、モヒカンです


モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』

本日は、第四幕 十二章といたしまして、ヒール積み上げ〜コバ加工をご紹介いたします



前回、出し縫いを行い、本底とウェルトを縫製してきましたが、今回は、その本底にヒールを積み上げて靴として完成させていく工程です

ヒールを積み上げる前に、まずコバ部分を削り込み、整えます。






本日は、仕上げ前の作業なので、削る事がメインとなりますが、その第一段階としてのコバの削り込みです

粗削りで表面を平らにした後、ヤスリの番手をだんだんと細かくしていき仕上げていきます。






この作業で感じた事は、終わりが無く、削れば削る程仕上がりの精度が上がると言う事です。

しかし、ただ削れば綺麗になる訳では無く、その状態を見分けながらヤスリの各番手の時間を調整していくので、その状態を見分けるのが、なかなか難しく感じました

例えば、包丁で粗立ちをした際にコバが丸くなってしまった場合にはヤスリの粗い番手を多くかけ、平らにする事に重点をおきます。

反対に、コバが水平になっていたり、少し段差があるくらいの場合は粗い番手の時間はそこまで多く無く、次の番手からでも綺麗に仕上がったりします


どちらにしろ、より水平になる事が目的であり、それを見分けながら作業を行うのですが、左右の靴のバランスを見ながら削り込む為に、思うように削れない場合があるので、慎重に作業を行っていきました





コバの削りが終わったら、次にヒールを積み上げる作業へと入ります








面を落とした本底部分にヒールを一枚づつ貼り付けていきます。

ヒールを貼ったら、ハンマーで叩き込み、接着材がより全体に食い付かせます

そして、貼り付け後、本底からはみ出た部分は包丁で切り回し、本底とヒールが一体のものになるようにしていきます






次に、湾曲していた本底ヒールを積み上げた為に起こってしまった歪みを無くす為に、積み上げたヒールの底部分を削っていきます

この作業は、慎重且つ感覚が重要となり、一枚積み上げる毎に少しづつ削り、最終的に垂直になるようにしていきます。


今回のダブルでのヒール積み上げは、前回のシングルに比べると歪みは少ないのですが、より履き易いものにするべく、削り込みを行います








ヒールを積み上げたら、化粧板(ゴム付きの板)を張る前に釘を打ち込みヒールを固定します

釘は少し斜めに打ち込む事で抜けにくく、食い付きが良くなるようにします







釘を打ち込んだ後は、いよいよ化粧板の貼り付けです

ヒールの釘を打ち込んだ部分と、化粧板裏側に接着材を塗り、貼り付けます









今回は、ダブルでのウェルト付けという事で、シングルの時に比べヒールが全体的に大きくなるようにしております。

それに合わせ、化粧板等のヒール材も前回等のシングルの時より大きくなります










今回は前回より化粧板の厚いものを使用したのですが、厚みが少し増すだけで、切り回しが難しくなる事を実感しました

革包丁を使い、切り回していくのですが、厚みの薄い化粧板に比べゴムの部分が厚い為に、グリップする面積が大きくなるのでなかなか切り回す事が出来ません


包丁を何度か研ぎ直したり、色々と試行錯誤して滑りを良くしたり、負傷してみたり…と、色々と格闘しながら、切り回しを無事終える事が出来ました



切り回し後、本日始めに行ったコバ加工同様ヒール部を削っていくと、このようになります




次回は、ここから仕上げの作業へと入っていきます

仕上げは、下地の綺麗さが思いっきり影響してくるので、今回行った削りの作業がポイントになってきます

仕上げは、やればやるだけ綺麗になってくれるので、とてもやりがいのある部分ではあるのですが、時間を掛けようと思えばいくらでも掛かってしまう為、出来るだけスピーディに効率良く仕上げを綺麗に行える方法を考え、見付ける事が今後の課題になってくるなと感じました。



モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』


次回もどうぞ宜しくお願い致します


モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』【第四幕 第十一章 中物つめ〜出し縫い】

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皆様こんにちは、モヒカンです


モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』

本日は、第四幕 十一章ということで、中物詰め〜出し縫いまでをご紹介いたします



前回、ウェルトを取り付ける作業を行ってきましたが、今回は、本底を取り付け出し縫いを行うにあたり、まずは中物を詰めていきます




中物(シャンク、コルク)を詰めるのにあたり、余計な段差を無くすべく、まずは余り革をカットします

今回はダブルでの縫製ですが、このカットはシングルと同様に行う作業です。

唯一違う所と言えば踵部の処理方法がシングルとは違い、ダブル一周丸々出し縫いを行うかたちになります

その為、画像のように踵部まですくい縫いの準備を行っていきます





画像左がシングルでのウェルト取り付け、画像右が、今回のダブルでのウェルト取り付けです

このように比べて見ると解りやすいのですが、シングルでは、踵部を『からげ縫い』と呼ばれる方法で縫製している為、ウェルトが無く、踵が小さいドレスシューズのような靴を作る事が出来ます
一方、今回のダブルでのウェルト取り付けは一周ぐるりとすくい縫いを行った為、より強靭な縫製方法となります
見た目にも、ダブルの方がコバの張り出しが大きい場合が多い為、インパクトのある見た目となります

どちらも、用途や、デザインによって変えていくので、どちらの縫製方法もきちんとこなす事が出来なくてはならないなとヒシヒシと感じております



その後、シングル同様、中物を詰め、本底を張ったら出し縫いを行っていきます


まずは表面に、出し縫いを行う為のラインを入れていきます






画像では少しわかりにくいのですが、ウェルト部にアッパーギリギリの位置に銀ペンでラインを入れていきます

そのライン上に縫製穴を等間隔でしるししていきます

今回は、ダブルでの縫製なので、その雰囲気に合わせ、ピッチを前回のシングルより少し粗めに設定してみました

しるし付けが終わったら、本底の加工に入ります









今回は、出し縫いに使用する縫製糸が底面に全く見えなくなる方法に挑戦

それは、画像左のように革を横から裂き、その中にドブと呼ばれる出し縫いの糸が収まる溝を作っていく方法です


この作業は、力の入れ加減と、刃の侵入角度、包丁の切れ味等が全て重要になってくることを実感しました


やってみたところ、一箇所何か引っかかるような場所があり、そこで少し強めに力を入れると

『スパッ…

…っと一発、やってしまいました

画像のように本底のメインとなる部分に斜めにスッパリと切れ込みが

とても慎重さが問われる作業なので、練習を重ねてもっと綺麗に切れ込みを入れる事が出来たらと思う一場面でした






切れ込みを入れたら、次にドブを起こしていきます。

始めに、切れ込みを入れた革を捲くり上げ、そこに包丁で切れ込みを入れます

切れ込みを入れたら、ガリと呼ばれる道具を用い溝を広げていきます

このドブの深さや幅は、出し糸の太さや縫製方法、また手縫いか機械縫いかでも大きく変わってくるみたいです


その方法によって、見えない部分にも気を遣う…

やっぱり靴は奥が深くて面白いですね



そして、ドブを掘り起こしたらいよいよ縫製です





縫製穴を開けながら少しづつ出し縫いを行っていきます。

穴を開け、糸を通し、締め付け…

という作業をひたすらぐるりと一周行っていきます

出し縫いは、見える部分なので、綺麗に縫製…出来たらもっと完成度が上がる部分なので、ひたすら縫ってコツを掴もうと思います

おそらく、今課題にするべきなのは縫製穴を等間隔で綺麗に開けることだと思いますので、その部分を重点的に力を入れて頑張っていきたいと思っております


このようにして、今回は出し縫いまでの工程を学んできました

新しい事と復習の部分が混ざる本日の授業でしたので、学んだことをまとめ、次回に臨んで生きたいと思います



モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』


次回もどうぞ宜しくお願い致します


モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』【第四幕 第十章 中底加工〜ウェルト付け 】

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皆様こんにちは、モヒカンです



昼、夜と温度の差の激しい今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか


だんだんと暖かくなってきましたが、朝夜とまだまだ肌寒くなっておりますので、睡眠前の服装に気を付けてこの季節を乗り越えていきましょう




そんな本日は、

モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』

第四幕 十章ということで、中底加工〜ウェルト付けまでのご紹介です




今回、始めに行うのは、前回作製した中底にすくい縫いの為の穴あけを行う作業となります






前回入れたラインに合わせ侵入方向に気を付け一つひとつ穴あけを行っていきます。

中底加工の中では力のいる作業となりますが、すくい針をきちんとメンテナンスしておく事で作業性が変わってきました


どのようにすれば、なるべく早く、確実に穴あけを行う事が出来るのかを試してみたのですが、やはり道具をきちんとメンテナンスする事で変わりました

使い込んだすくい針は穴あけをあける際、引っかかるような感触がありましたが、一度研ぎなおし作業をする事で、その効率がアップ

あまりの切れ味に作業中何度か自分の手にダメージは受けましたが、道具の日ごろのメンテナンスで作業が上手くいく事を改めて実感しました




穴あけを終えたら、次に先芯(月型)と踵芯の作製です。







今回は、ギン付きの心材を使用します

厚み約5mm程あるヌメ革を適正なサイズに切り出し、中心と端で厚みを変えながら削りだしていきます。

どちらのパーツも、端部分は心材としての厚みや段差が出ないよう『0mm』になるように丁寧に削っていきます

特に厚みのある革なので、削る部分も多くあります。

また、手漉きで行うので包丁の切れ味が重要となりました

切れない包丁で作業を行っても、撫でているだけのように漉く事は出来ないだけでなく、力を入れるので、怪我の原因になったりします

その為、切れない包丁でゴリゴリ行うより、定期的に包丁を砥いであげた方が、作業的に早いばかりでなく、安全な作業が出来ると改めて実感いたしました。

他には包丁の侵入角度を革に対し的確に判断することで、何度も削る事が少なくなるので、作業性がアップする事がわかりました


当たり前の事だからこそ、見落としがちの部分が僕にとっては多くあるので、その部分をきちんと見分けて的確な作業をする事が今後の目標です









次に作製した先芯、踵芯を入れていきます

先芯を入れる際は、仮止めしたアッパーを捲り上げた後、芯材を入れ慣らし、戻していきます。




慣らす際はハンマーを使いポンポンコツコツと皺が入らないように慣らします

先芯、踵芯には、水性の『白糊』を用いて作業する為、芯材を入れた後は、素早く作業しないと白糊が固まり、作業する事が出来なくなってしまいます

特に皺の入ったまま固まってしまうと…

とても気持ちの張り詰める部分です。









芯材を入れ、慣らし終えたらウェルト付けとなります

すくい針で中底にあけた穴に通し、アッパーを貫通させ、ウェルトを取り付けていきます




次に、あけた穴に針を通し縫製していきます。

縫製の際に僕が一番苦戦するのはこの部分で、穴によってなかなか針が出て来ない場所が数箇所出てきます

中底とアッパーの間に釘を抜いた際に隙間が生まれる為、そこで針が入れにくくなるのですが、この部分を改善する事を今後考えていかなければならない課題だと感じております




最後に、通した針を抜き、糸を引いて締め付けていきます

締め付けたら、慣らす為に縫製部分を少し叩き馴染ませます。


今回はダブルでのウェルト取り付けとなるので、ぐるりと一周子の作業を繰り返していきます



このように、今回はウェルトの取り付け工程までの作業内容をご紹介させていただきました

全体の中でも一番単調で地味な工程ですが、この部分の縫製は一番重要なものとなるので、しっかりと行っておく必要があります。

これからは、新しい情報にアンテナを張りながらも基礎はきちんと押さえ、効率よく、綺麗に作業出来るように学んでいきたいと考えております



モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』


次回もどうぞ宜しくお願い致します


モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』【第四幕 第九章 中底加工 】

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皆様こんにちは、モヒカンです

本日は、
モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』

今回は、中底の加工作製を行っていきます



中底を作製していくのにあたり、まずは、厚さ約5mmといった厚手の革を切り出します










以前作製していた、底面型を基にして、革に描き込んでいきます

その後、描いたラインより少し大きめに裁断し、荒裁ちを行います




裁断した中底は、その後水に漬け全体的に柔らかくします

この柔らかくする作業により、底面の形状に合った丸みを出す事が出来るようになります

乾いた、硬いままの革では、クセが付かなく、作業する事が出来ない為、このように水で濡らし柔らかくするのです






コチラは、上記作業を行い、柔らかくなったものを木型に貼り付けたものになります

水を含ませ柔らかくする事で、木型の底面のような独特の曲線にも綺麗に這わせる事が出来るのです


この後、乾燥させ木型からはみ出ている部分を裁断していくのですが、このまま乾燥させえしまうと、貼り付けた革が捲くれてしまい、使えなくなってしまうので、ゴムバンドを使いぐるぐる巻きにしていきます





パッと見、荒業に見える方法ですが、木型に均一な力で押さえつけて置くのには最適な方法だと言えます

普段は、荷造り用等に使われる事も多いゴムバンド。
ゴムバンド自体もこんな使われ方をされるなんて夢にも思ってなかったはず…

道具も、使い方により様々な活躍をする事が出来るんだなと、本当に勉強になる一面です



このように、ゴムバンドを巻き乾燥させていくのですが、長時間このままにしてしまうと革自体が腐ったり、カビが生えたりしてしまいます

その為、ある程度乾いてきたらゴムバンドを外し、直接風に当てて乾燥させます









形が付き、乾燥した中底は、木型のラインに合わせて、決め断ちを行います

この作業は革がある程度しっかりと乾燥してから行います

それは、濡れた革は水分を含んでいる分膨張し大きくなっているからです。
その、膨張している状態で決め裁ちを行うと乾燥したときに中底が小さく仕上がってしまうという事が起こり得てしまうのです

僕も、以前の職場で濡れた状態の革を多く扱ってきましたが、なめす前の皮と製品になった革では大きくサイズが変わって来る事を体験してきました。
また、乾燥方法も様々で、長時間掛け、ゆっくりと乾燥させていく方が、急激に乾燥させるより柔らかくしなやかな革が出来上がります
革は急激に乾燥させると。どこかパサパサ感があり硬くなった経験があるので、今回のような場合にも以前の経験が為になったと思い直しました



決め裁ちを行った後は中底底面部の加工を行っていきます。


今回はウェルトの縫製をダブルで行うので、ぐるりと一周同じ幅でラインを引いていきます



ダブルでの縫製は一足目以来なので、縫製幅や掘る深さ等、再確認する良い機会を作る事が出来ました

2足目、3足目でシングルでの縫製であったので、その経験を生かし、一足目よりは上手く縫製する事が出来る…はず。

…と、今から楽しみな部分でもあります








そして、上記で記入したラインに沿って中底を加工していきます

中底のコバ部分を斜めに裁断加工、中央部はドブを起こすように縫製する為の溝を起こしていきます




縫製する部分は、均一のピッチで行う為、等間隔でしるしを付け縫製の準備をしておきます

シングルでのウェルト付けは踵部を除くライン引きに対して、ダブルでのウェルト付けはぐるりと一周同じ幅でのラインをしるししていきました



このように、今回は中底の裁断加工を行いました

靴として、一番触れる部分だからこそ、履き心地に影響してくる事を今まで学んできたので、今回はコバの加工やバリ取り等、前回に増して注意を払い作業を行いました



久しぶりのダブルでのウェルト付け…

果たしてどのような仕上がりになるのでしょうか??


モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』


次回もどうぞ宜しくお願い致します


モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』【第四幕 第八章 本番アッパーの作製◆

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皆様こんにちは、モヒカンです

本日は、
モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』

前回に引き続き、本番アッパーの作製を行っていきます




前回はアッパー部分の作製をしてきましたので、今回はライニングを縫製し、アッパーと貼り合わせていきます。

今回の製作でもそうなのですが、殆どの場合、アッパーよりライニングの革の方が肉厚が薄く、柔らかい皮を使います

それは、履き心地やしなやかさ、グリップ力等、一番接する部分の為そのような配慮を行う場合があります。

革の質も、ライニング用に作られた革があるぐらい、様々な種類の革が存在する事に驚きました

実際に、ライニング用によく使われる革を仮アッパー作製時に使わせていただいたのですが、その革は不慣れな僕には扱いが難しく、漉き機で漉く際に機械に巻き込まれ易くボロボロになってしまう事が多く起こりました(考えられる理由としては、仕上げでギン面を処理している為、グリップしてしまうからだと思います)


そして、今回本番アッパーで使用する革も、アッパーに使用した革より肉厚の無いものを使用するので、縫製の際に少し番手を落とし縫製する事にしました


アッパーの縫製糸が上下共に20番手であったのに対し、ライニングのみの縫製では、上糸20番手、下糸に30番手のミシン糸を使用する事で、薄い革でも糸がよれたり突っ張ったりするのを回避する為にそのように工夫してみました



そして、コチラがその途中過程です



前回作製したアッパーと、ライニング、シャフト部は縫製前の仮どめ状態のものです










アッパーとライニングを縫製する際は、アッパーより一回り大きいライニングパーツ用の型紙を起こし、縫製した後で余った革を切り落としていく方法をとっております



















この事により、張り合わせた際にライニングがアッパーより小さくなりすぎてしまうといった最悪の事態が防ぐ事が出来るので、僕はこの方法で作製しております


ここから縫製を行い、バラバラであったパーツをひとつにまとめていきます

今回、アッパーとライニングを縫製する糸はその革色に合わせそれぞれ変えていたので、上糸に前回アッパーを縫製した際のカラーの縫製糸。下糸には今回ライニングを縫製した際に使用したカラーの縫製糸を使用しました





全ての縫製を終えると、このようなかたちになります



なんだかんだと、色々ありましたが、ようやく、ボタンブーツらしいかたちとなりました








デザインは、前回記載させていただきましたように、メダリオンの入ったストレートチップトゥ


初めてのメダリオン入りなので、どのくらいクラシカルさを演出出来るのか、今後の参考にもなるので、今からとても楽しみです






そして、腰部は仮アッパーには無かったヒールカウンターを配し、シャフトとの繋ぎ合わせ部分も2本ステッチで縫製してみました


これは、補強の意味合いがメインなのですが、シングルステッチであると、見た目にインパクトが無さ過ぎるかなと考え2本でのステッチを採用させていただきました





この2本で縫製したステッチ部分が、今回の縫製箇所で一番難しい箇所でありました

縫製手順上、一番最後に縫製する為、立体になってからの縫製で取り回し方、ミシンの送り方が他の箇所より行いにくく感じました。

また、革が重なる部分も多い為、ミシンの送り自体にも大きく影響してきます。


しかし、このようなパターン自体が始めての為、そのように感じてしまった部分があるので、もっと練習を重ねスムーズな縫製が可能となるようにしたいと考えております




このように、前回より作製成していたボタンブーツのアッパーの切り出しから縫製が完了いたしました

ここ数回で感じた事は、ミシンの縫製はとても奥が深い部分であり、もっともっと極めて行きたいとヒシヒシと感じております




このように始まりました
モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』
ボタンブーツ、本番アッパーの作製


次回もどうぞ宜しくお願いいたします


モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』【第四幕 第七章 本番アッパーの作製 

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←モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』【第四幕 六章 ボタン取り付け練習へ】




皆様こんにちは、モヒカンです


本日は、昨日の台風が嘘のような澄みわたった天気となっております

昨日は、もの凄い台風だった為、僕の部屋のガラスがガタガタ…ガタガタ…と、いつ割れてもおかしく無いような強風にあおられておりました

しかし、何とか何事も無く、過ぎ去ってくれたので内心ホッとしております




そんな嵐の過ぎ去った本日は、

モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』

第四幕 第七章として、本番アッパーの作製に入っていきたいと思います



大まかな形は、前回の第六章までで作製してきましたので、その改良してきたパターンを使用し、型入れ、裁断、縫製を行っていきます



本番アッパーは、色々と検討した結果、上糸下糸共に20番手の糸で縫製する事にしました


画像は、ミシン調整を行っている際に撮った写真です


今回使用したミシンでは、前回30番手の糸で縫製していた為、縫製の前に調整を行います

この微調整は毎回行うのですが、今回のような場合、糸の変更によりこのまま使用してしまうと下糸の締め具合が強すぎている場合が多いように感じます


糸を変更し縫製してみると、予想通り下糸の締め付けが強すぎ、縫製した裏側(下糸)がつっぱってしまいました

その為、下糸ボビンケースを外し、調整した後縫製に入りました


これまで、何度もミシンを使用してきてわかった事なのですが、上糸下糸の番手だけでなく糸色によっても調整具合が変わってきます

同じ番手の糸だから…と、糸を変えそのまま縫製すると、必ず糸がおかしな事になってしまいます


ちょっとした手間が、大きく結果に左右してしまうんだなと感じる瞬間でした





そして、今回はそのように調整したミシンで縫製を行っていきました




画像はアッパー部分に使用するパーツです










前回、本番同様の仕様で作製したように今回はメダリオン付きのストレートチップデザインにします

この事により、クラシカルな雰囲気のボタンブーツが寄り一層引き立つのではないかと期待しております

















それに加え、バックデザインとして、ヒールカウンターを付ける事にしました


このヒールカウンターは、特に大きな意味合いは無いのですが、後部の縫い割りを隠すため、少し寂しく見えた後部にデザインを加える為に取り付けささえていただきました



このような感じで、今回より本番ブーツの作製に入っていきます

今までと違い、レースアップタイプでは無いので完成や履き心地がどのように変わってくるのか今から楽しみです

果たして、僕の初めてのボタンブーツはどのように仕上がるのでしょうか??


モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』

次回も、どうぞ宜しくお願い致します















いつも、教室でお世話になっているミシン
SEIKO TF-5

シンプルな作りで、靴用ミシンとしてはオーソドックスなものです

教室には、数台ミシンがあるのですが、僕は毎回決まってこのミシンの前につきます


全てのミシンにつき、何回も縫製してみたのですが、なんとなくこのミシンが一番相性がいいように感じ、このミシンを使う事が大半となっております


シンプルな構造で無骨ながら繊細な動き、独特のフォルムやさりげないミシンオイルの香りなど何故か機械って男心をくすぐります


今まで、手縫いでしか縫製をする事が無かった僕にとって、このミシンとの出会いは、とても大きなものでした

これからも愛着を持って、たまにひねくれるこのミシンと向き合い、頑張っていきたいと思います



最後は、個人的なものとなってしまいましたが、これからもどうぞ、宜しくお願い致します


モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』【第四幕 第六章 ボタン取り付け練習】

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←モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』【第四幕 五章 仮つり込みへ】




皆様こんにちは、モヒカンです

本日は、
モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』

今回は第四幕、六章としてボタンの取り付けの練習を行っていきます



『ボタンブーツ』というだけあって、一番の要となる『ボタン』。
そのボタンですが、取り付けには「かがり縫い」という方法を採用しております









まず、始めに、ボタンホールとなる部分に銀ペンでしるしを付けていきます。

今回の練習用のボタンは直径15mmのものを使うので、ラインは20mmで引いてみました







次にラインを引いた部分の両端をポンチを用い穴を開け、その穴に沿って切れ込みを入れていきます

切れ込みの幅は、今回はボタンが必ず入るように2mm幅で行いました。

この幅は、ボタンの厚みや大きさによって調節していくのですが、今回は初めてと言う事もあり、少し大きめの幅で行いました











次に縫製を行います。

先程切れ込みを入れた周りに等間隔で小さく穴を開け、そこに3回ずつ糸を通し、ボタンホールをぐるぐると固めていきます。

今回は練習の為色違いの糸で縫製しましたが、本来は、同系色の糸で縫製する場合が多いようです





最後に本体側にボタンを縫いつけ、ボタンを通してみます。

ボタンの縫いつけも重要となり、革の厚みによって、ボタン下の足の長さを変えていく必要があります

フラップの革が厚い場合は、足の長さを長く、薄い場合は短く調整します

今回は、少し厚みがあったので、足の長さも少し長く取りました


このようにして、ボタンホールのかがり縫いの練習を行いました

やってみてわかった事なのですが、穴の開け方や大きさ形、縫製幅や縫製糸の種類によって雰囲気が変わってくる事が分かりました

今回はマニュアル通りの方法なので、これから穴の開け方や縫製幅を考えて本番に臨んでいきたいと思います







また、今回本番に備え、本番同様の使用でアッパーを製作してみました


まず、本番アッパーでやりたい事は、トゥキャップ部分のメダリオンです





製作途中のアッパーで、女性のパンプスっぽいですが…

メダリオンを入れる事で、よりクラシカルな雰囲気が出るのではないでしょうか?


このメダリオンのパンプ…ではなく、アッパーをきちんと縫製した後、仮つり込みするとこのようになります



今回も、パターンに少しづつ改良を加えております

パッと見では、分かり難いのですが、トゥキャップを5mm後ろへ持って行き、少し大きめにしております
これは、本番にメダリオンを採用する事を踏まえ、少し大きめにとっておいた方がバランスが取れると考え、改良しました

次に、フラップ(ボタンホールを開ける部分のパーツ)下の本体との接合部の幅を5mm広げました
これは、接合部の強度を上げると共に、ボタンホールを開け易いように幅を少しだけ広げました




このように、今回はボタンの取り付けとパターンの微調整&仮つり込みまでを行いました

変形な形状だけあって、資料が少ない為、色々と試行錯誤の繰り返しでしたが、ようやく形が見えてきました

何か新しいものを生み出す為には、時間と労力がもの凄く必要なんだと身を持って感じております
しかし、ここで失敗をする事によって、色々と新しい発見が生まれてきました
この発見が次のステップに繋がったり、迷った時のキーワードとなる事になるのだろうと考え、出来る限り色々な方向から物事を考えていきたいと思います


モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』

次回も、どうぞ宜しくお願い致します


モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』【第四幕 第五章 仮つり込み】

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←モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』【第四幕 四章 パターンの修正△悄




皆様こんにちは、モヒカンです


先日よりお送りさせていただいております

モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』

今回は、第四幕 第五章として、仮つり込みからの工程のご紹介です




まずは前回作製したコチラのアッパー










今回はコチラを仮つり込み(10点どめ)をしていきます













前回修正を加えたパターンですので、問題なくつり込み…






出来るはずだったのですが、なんとココで問題発生










なんと、シャフトライニング部分に大量の皺が寄ってしまい、ぶよぶよした状態に…


コレでは靴として成立しません






パターンでは、前回の『第三章』で作製したように内外差の縮率を考え作製したパターンなのですが、今回は足首をぐるりと包み込むデザインなので、より多くの内外差が生まれてしまっていたのです

今まで起こらなかった事態の為、焦っていると…


先生「ライニングの内周を少し削ってみましょう。」

…と、先生より解決の鍵に導くヒントが





そこで、僕はその内外差を埋めるべく、シャフトライニング部のパターンを引き直す事が必要と考えました








今回問題となっているのはパターン上でいうコチラの部分。

シャフトライニングの後ろ部分の貼り合わせです


この部分の内外差を調節する為に左右で1mmづつ。
計2mm短くしました







修正はたった2mmですが、その微調整には、後に大きな役割がでてくるようです







そして修正したパターンを使用し、再度仮アッパーを作製

仮つり込みを行い、チェックしていきます



仮つり込み(10点どめ)を行うと、今のところ問題のない様子






気になるライニングは…









今まで問題となっていた皺が見事に無くなり、履き心地にも問題のないデザインとなりました



他の各部もチェックしてみたのですが、全体的に気になるところは改善されたので、いよいよパターンの完成です




今回は、今までとは違って、ボタンブーツというデザイン上足首を包み込むものの為、パターンが今までの応用とはちょっと違う考え方も必要になってくるという事を身を持って経験させていただきました。
今回の修正のたった2mmでも、その微妙な誤差や角度によって、パターンが使用できるものになるか否かが変わってきてしまう、とてもデリケートなものとなります

職人さんはその数ミリの誤差や角度を、情報や経験を頼りに自分のデザインを起こしていくんだなと考えると、とても素晴らしいと感じました




このようにして今回は、パターンの誤差をなくし、今までのパターンがより精度の高いものとなりました


このパターンを使用し、次回からボタン部分等の各部に工程を移して行きたいと思います

モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』


次回も、どうぞ宜しくお願いいたします


モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』【第四幕 第四章 パターンの修正◆

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皆様こんにちは

昨日、美容院に行きカット&カラーをしたものの、いつも以上に髪色を明るくしてしまい、若干頭皮のピリピリ感が残る男、モヒカンです


今まで、あまり経験の無かったピリピリ感…

例えると、唐辛子を頭に塗りたくったような感覚の軽い感じ


まぁ、考えても仕方が無いので、ただ単に皮膚が痛んだんだろうと軽〜く流したいと思います




そんな変に若返った本日は、

モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』

第四幕 四章としてパターンの修正を行いたいと思います



前回、仮アッパーとして作製してみました、コチラのボタンブーツ








デザインはある程度固まってきたのですが、前々回から問題視している、ライニングの縫製が気になっておりました。

ライニングの縫製に採用したパターンは、前回の手縫いモカブーツと同じ形状のパターンを採用してきました

そして、前回までにパターンの修正など等で縫製可能なパターンに煮詰めていった訳なのですが…



いかんせん、シャフトとアッパーの縫製部分が縫い難い



ミシンの縫製や、取り回しの技術の問題はあるものの、パターンとしていかがなものなのか疑問に思い、いただいた休日を利用し、ボタンブーツの取り扱いのあるお店を観て回る事にしました



そこで、観たボタンブーツは、バラしていないので正確な事は言えないのですが、おそらく、シャフトとアッパーの縫製の際にライニングも共に縫製しているのではないかというパターンの取り方となっておりました



そこで、そのパターンを参考にし、型紙を起こす事に




前回のパターンの取り方とは違い、また、今まで製作したパターンとも違った取り方となるので、トライ&エラーを何度も繰り返し、デザインを起こしていきました


特に問題となったのは、シャフト部分の内外差と、貼り合わせ幅の問題です


始めの内外差では、前回のパターンと同様の取り方ですと、シャフト部分にボタン留めのフラップが来る為にライニングに皺が溜まってしまう事が判りました

また、貼り合わせでは、今回の縫製方法が今までと少し違った方法となるので、余裕を持つ意味も込めて、確実にミシンが捕らえられるよう貼り合わせ幅を数ミリ伸ばしてパターンを作成致しました




何度も作成&修正の繰り返しを行い、出来上がったのがコチラです

画像半分より左が旧パターン、画像半分より右側が新パターンです

形状が全く違う事がお分かりいただけますでしょうか??


今回はシャフト取り付け部分を覆いかぶすようなデザインのパターンとなっております


その分シャフトのライニングに皺が溜まり易いので、修正を数度行い、形を起こす事が出来ました





そして、そのパターンを使用し、作製したのがコチラの仮アッパーです








ライニングを同時に縫製という、今までとは違った方法の為、ミシンが取り回せないという不安はあったのですが、縫製してみると、思った以上に容易に縫製する事が出来ました


色々とパターンを作成し試してきましたが、本番アッパーはコチラのライニング取り付け方法でやってみたいと思います





モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』【第四幕】

今回は、ライニングの最終パターンが決定いたしました


ライニングのパターンの方法によって、取り付け方法が変わってきます。

それに伴って小さな修正場所も変わってくる事が、今回の受講で学ぶ事が出来ました


アッパーのデザインだけでなく、ライニングにもパターンが色々ある…

靴の観かたが変わった回でした


デザインによってライニングの形状を考え作成していく職人さんってやっぱり凄いなとしみじみと感じます




モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』【第四幕】

次回も、どうぞ宜しくお願いいたします


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