皆様こんにちは!!MUSHMANS代表の藤田です!!
本来であれば今週末はADJUSTABLE COSTUME 2021SS内見会を予定しておりましたが、緊急事態宣言の延長の可能性が高まった段階で開催日程を延期しました。後日PRさせていただきますが、10月15日(金)〜10月18日(月)の4日間で予定いたしております。
また、毎年好評いただいているSANDALMANのカスタムオーダー受注会が10月2日(土)〜10日(日)の8日間で予定しております。
こちらも後日詳細をPRいたしますので、お楽しみに!!
という事で、長引くコロナ禍。イベントもリスケジュールしなければならない事態になるなど、フラストレーションがたまる日々です。
とは言え、この人生は進み続け、有限の時間は日々削り取られて行く訳です。
活動的になれず、我慢の強いられる日々。
好きなタイミングで、好きなだけ、行きたいところに行けた日々が懐かしいなぁと感じてしまう程です。
これからも行動する事が制限され、刺激の少ない平凡な日々が続く事が予想されるもので、そういった中で如何に人生のモチベーションを上げて行くかが、これからを生き抜くのに必要な事であると思います。
こういった平凡な日々が続き、あまり人と会わなくなったり、職場へ行く事が少なくなったりしている方も多いでしょう。
人に見られなくなると、人間少しずつ腐って行くもので、今まで気を遣い、拘って来たものも必要が無いように感じてしまうのが怖いところでございます。
そういう中において、やはり"物"は心の拠り所になるものでありまして、先日ご紹介した"BLACKWING"なんかは、そういった心の隙間をそっと埋めてくれるアイテムだと言えるでしょう。
外出せずに自宅でデスクワーク、営業に出られず事業所でデスクワークの日々、そこに最高級の鉛筆が現れれば、メモを取るだけでもテンションが上がるから不思議なものです。
そう、誰にも見られていないけれども、最も嘘が付けない自分が見ている。
拘りを失い、覇気を失う事で、自分を一番ガッカリさせているという事に気が付いて欲しい。
そういった想いで、新たな企画を進めました。
常に良い物に触れていろ。
MUSHMANS Original
Superior Pima Cotton
Button Down Shirts
[MSBD-001]
WHITE/PINK/SAX
日々の生活で必要不可欠な洋服、オンでもオフでも使える洋服。
無くてはならない存在の洋服。
平凡な日々に、上質な製品を。
トラディショナルなシャツの定番、ボタンダウンシャツをオリジナルで製作いたしました。
・奇を衒う事無く、定番的なディテール。
・流行に左右されない、シャツが本来持つべきシルエットを追求。
・どんなシチュエーションでも活躍させる事ができる生地感。
・使い込む程に、愛着が湧くスペック。
上記の要件を満たすボタンダウンが欲しい。そう願ってもなかなか出会えるものではありません。
ブランドのオリジナリティを追求すれば、伝統的な領域からは離れてしまう。
作った物が売れなければ本末転倒であるからして、流行に乗せたシルエットで作ってしまう。すなわち昨今だとリラックスシルエットになる。
ドレスシャツブランドが作ればカジュアルダウンが難しく、カジュアルブランドが作るとドレッシーには着こなせない。
デイリーで使うシンプルなシャツはコスト面も重要であるからして、素材や縫製仕様のコストダウンも必要。そうなると、使い込む程に製品自体が疲れてくる。
名の通ったブランドやメーカーになればなるほどに、上記の柵を無視する事ができなくなるものであります。
ならば名の通っていない我々(笑)だからこそ出来る事をやる。
それがコンセプトで進めた企画です。
MUSHMANS Original
Superior Pima Cotton
Button Down Shirts
[MSBD-001]
WHITE
MUSHMANS Original
Superior Pima Cotton
Button Down Shirts
[MSBD-001]
PINK
MUSHMANS Original
Superior Pima Cotton
Button Down Shirts
[MSBD-001]
SAX
何のオリジナリティも感じない、そんなシャツが仕上がりました。
そう、何のオリジナリティも感じない。それこそが今回のオリジナリティ。
ただただ実直に、自分が使いたいスペックのシャツを作りました。
皆様が欲しいと感じるか否かはさておいて、日々自分が生活する中で使い尽くせるスペック。
様々なブランドのシャツを試し『ココがアアだったらもっと良いのに。』が積み重なって着なくなった数々のシャツ。
その屍から抽出したフィードバックを、今回の企画に反映させました。
ここが画期的!とか、MUSHMANSでしか調達できない素材!とか、そういった物では無い中で、あって当たり前だと思っていた物と巡り合えなかったフラストレーションを一気に解消した企画です。
WHITE
PINK
SAX
伝統的な手法で縫製したボタンダウンシャツ。
シングルニードルを使用し、折伏せ縫いにて縫製しております。
運針ピッチも細かく、古くからドレスシャツを作る際の手法で仕上げられている仕様。
一気に縫い上げられる量産仕様とは異なり、一品一品に手仕事を感じていただけるものとなりました。
前面は片側パッチポケット仕様、定番的な配置とポケットデザインは空気のような存在です。
背面はセンターボックスプリーツを採用。これもありふれたディテールながら、動くうえで必要不可欠な仕様。
WHITE
PINK
SAX
ボタンダウンシャツの見せ場と言えるのが、この襟形状ですね。
今回のオリジナルではカジュアルボタンダウンシャツのポイントよりも、数mmロングポイントになるように設計しました。
これはタイドアップする際に窮屈とならないように考慮した寸法ですが、それ以上にノータイ時にトップボタンを外して着用する際の見栄えを考慮したものでもあります。
↓こちらの画像を御覧下さい。
この、フワッと湾曲する絶妙なところを狙った襟寸法とボタン位置。
思わずニヤっとしたくなる、納得の寸法感となりました。(自己満足)
今回の企画に合わせて、ネームラベルを新たに作りました。
従来使用しているMUSHMANSラベルは黒をベースとした物でありましたので、今回のようなシャツ生地に使用した場合に透けて見えてしまうのが嫌でした。
さらにデザインもレザーアイテムやワークアイテムにマッチするようにデザインされたものであったので、ラベルが悪目立ちしてしまう事を考慮し、新しいデザインを採用。
80年代〜90年代にあった雰囲気の、ダサめなラベルデザインを再現したものです。(私個人的な見解です)
WHITE
PINK
SAX
両脇裾には補強マチを施し、強度を持たせております。
WHITE
PINK
SAX
伝統的なボタンダウンシャツのディテールである、前立て三角折り返し。
昨年経営破綻した世界最古の紳士服店が起源のボタンダウンシャツ。
歴史上最も模倣されたシャツ。
その定番的なディテールです。
WHITE
PINK
SAX
カフスはパレルカフスのラウンド仕様。
最も使い勝手の良いカフス形状となっております。
それでは素材の話に移りましょう↓
WHITE
PINK
SAX
素材は商品名にも記載のある通り【Superior Pima Cotton/スペリオール ピマ コットン】これ略すとスーピマコットンになります。
そう、スーピマコットンと言われた方が一般的ですかね。
ピマ種の綿はエジプト綿とアメリカ綿を交配させて作られた、繊維長が長い高級綿です。
このピマ種の中でもSuperior(上位)なのがSuperior Pima Cottonと呼ばれるものとなり、所謂超長綿と位置付けられる高級綿。
繊維長35mm以上と定義され、スーピマコットンになる綿花の産地は米カリフォルニア州やアリゾナ州、テキサス州の南西部に限られており、品種の基準も厳格に管理されている格式高い素材。
スーピマを名乗るには、スーピマ協会の厳しい基準をクリアする事を必要とします。
また、超長綿にも様々な品種がありますが、この超長綿の基準に達する綿花(繊維長35mm以上)は世界で採取される綿花の5%程度しか無い希少なものなのです。
それでは、繊維長が長い事で何を得られるのか?
それは、このしっとりとした肌触りに他なりません。綿でありながらシルクのような肌触りと比喩される事が多いものでありますが、このしっとりとした生地感は確かにその比喩がマッチするのものとなっております。
また、特徴として超長綿は吸湿性が高くさらに放湿性も高い事が挙げられ、日々の動きの中で常に発せられる汗を吸い上げ、迅速に乾かす力を持っております。
さらには繊維長が長い事で、繊維の分断が起こりにくいという特性を持っております。即ち強度が高いという事になるのです。
さて、このスーピマコットン、ただただスーピマコットンを使っていればこのシルクのような肌触りを得られると思ったら大間違いだったりします。
私自身も、そうなる事を予想したうえで某安価で有名なところのスーピマコットンシャツを試した事がありました。
やはり値段なりという所で、ガッカリしたというよりは安心したと言う方が合っているのでしょうが、スーピマコットンと謳われていたら全てが最高品質とは言えない状況。値段なりなんですね。
ならば何を指標にすれば良いのか?それは貴方自身の感覚です。と、、言うのは少し雑ですね。通販で買う方も多い昨今ですし。
私自身の感覚では、その生地が何番手の糸で織られているのか?によって、このスーピマコットンの良さを実感出来るか否かが判断できるような気がしております。
世間でも言われているように、やはり60番手より細番手の糸を使用している生地がこの滑らかさを感じていただけます。
また、80番手や100番手の細番手になると、より高品質な中でもさらに品質の高い原綿のみを使用している事が多く、超長綿が持つしなやかさと光沢感を実感していただけるようになります。
で、今回のMUSHMANSオリジナルシャツの生地は何番手の糸で織られた物なのか?・・・答えは80/2
80番手の双糸という事です。
双糸というのは2本の糸を撚り合わせたもの、糸の太さは単純に2倍の太さになります。また単糸は糸の太さにもムラがありますが、2本の糸を撚り合わせることでムラが合わさりあって糸の太さが均一になり安定したきれいな糸になります。また太さは2倍になるのに対して強度は2倍以上(約2.5~3倍)。
これがポイントなんですね。
当初極めてキメの細かい最高級100/2を投入して作ったろか?と考えておりましたが、100/2にもなると完全にドレスシャツの風合いになってしまう。。。カジュアルな雰囲気を持つオックスフォード生地でも100/2は物凄く綺麗系。
やはり様々なシーンで使って欲しいし、洗いざらしで着てもカッコイイ風合いが欲しかった為、80/2位が妥当という結論に達しました。
品質と風合いの折り合いが大切なんです。
だから、洗いざらしで着ていただいても良い風合いですし、アイロンでしっかりとプレスしていただくのも良い感じ。
私自身、洗いざらし50%プレス50%の配分で着用しております。
少しリラックスした雰囲気を出したい日は洗いざらしで、今日は引き締めたいという日はプレス。
またアイロン台に向ってプレスしている時が楽しいんだわ、この生地は。
このシャツを購入した事を契機に、アイロンとアイロン台に拘ってみるのも良いですよ。
自分でプレスしたパリッとしたシャツを着て始まる一日の気持ち良さは、やった事のある方にしか分からない領域のものですから。
と、今回も何だか長いブログになってしまって申し訳ありません。
着用感を御覧いただいたら終わりですので、もう少しお付き合い下さいませ<m(__)m>
WHITE
PINK
SAX
画像の人物はサイズ38を着用。
この人物用に38を作りましたが、結果的に標準的なサイズスペックとなったかと思います。
上部からご説明すると。
ノータイでもタイドアップでも対応できる襟形状と首回りの寸法。
ジャストサイズに収まるショルダー寸法と男らしい肩傾斜。
最も美しいと考えられるアームの寸法とカフス形状。
シャツアウトでもタックインでも使える着丈設定。
この全ての要素を繋ぐ、最高品質のマテリアル。
求めていた全ての要素をクリアした、俺史上最強のデイリーシャツが完成。
MUSHMANS Original
Superior Pima Cotton
Button Down Shirts
[MSBD-001]
WHITE/PINK/SAX
初の試みでありましたので、ちょっとビビって生産数を抑えめに作りました。
これ、結果失敗だったと思えます。
自分的に最高な仕上がりだし、価格設定も頑張れていると思っております。
きっと一瞬で無くなってしまうんだろうな?もっと作れば良かった。
そう思ってますが、そういう時って結構反響無かったりするものでもあり・・・(笑)
まあ、結果はどうでも良いんで、私的には超満足。
気候もちょうど良くなってきたので、しばらくはこのシャツを着続ける事になるんだろうと思います。
多くの方に着て欲しいという事は望んでおらず
私の欲求に共感してくれた方に着て欲しい一着。
ひとつだけ望んでいる事と言えば
エレファントカシマシの宮本氏が着てくれたら物凄くカッコイイだろうなって事だけかな。(笑)
サイズは36、色はWHITE限定でね。