MUSHMANS 10th Anniversary Tour "Get your kicks on Route66" [Episode-5]-Dream/夢

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[Episode-5]

Dream

〜夢〜

 

 

2019年7月9日 AM6:00(現地時間)

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そこにあったのは涙が出るほど美しい朝だった。

青色の空に朝焼けのオレンジ色が混ざり紫色へ。

発色のコントラストが日本とは違う。

これを見るだけで、頭が完全に覚醒するのがわかる。

 

昨晩、限界までリアルタイムブログを作ろうと頑張ったが諦めた、遊んでいるとはいえ疲労は確実に身体を蝕んでいたんだ。

ディナー&宴会の後、まだ飲み足りなくてホテルのロビーで遅くまで飲んでたような記憶もある。

まだまだ序盤(中盤?)という事もあって、テンションは高いものの、慣れない環境のせいもありメンバーの疲労感は顔に出ていた。

特にメンバー随一の優男を自称する加地氏は既に限界感が漂っているのも気になるものであったが、まあだからと言って何が出来る訳でもないので、見て見ぬふりをした(笑)

 

 

 

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朝焼け発色とマックのイエローが絶妙。

 

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この日の行程。

まだ序盤と思っていたら、もうここまで来てしまっている。

弾丸ツアーならではの距離の飛び方は恐ろしいもので、走行開始3日目にして折り返し地点を通過する事になる。

オクラホマ州からテキサス州に入り、さらにニューメキシコ州に入ったところまでが本日の行程。3つの州を跨ぐという中々ハードな工程だ。

 

この日はスタートから一時間も走らずにオクラホマシティを通過する、オクラホマ最大の都市という事でトラフィックも考えられるので、全員がバラバラになる可能性がある為、各自ある程度道順が頭に入っていないとならない。

スタート前に入念なブリーフィングを行って出発となった。

 

 

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巨大な風力発電の風車が並び、美しく晴れ渡った空。

長閑な始まりに見えるものの、俺は生きた心地がしない状態だった。

写真も動画も無いので説明ができないのだが、地獄のドライバー加地氏による神風ドライブが披露されたこの日のスタート。

今思い出してもゾクゾクが止まらない、そんな幕開けだった。

それにしても、あの神風アタックを避けてくれたアメリカ人ドライバーには感謝しかない。あの反射神経の良さ、INDY500を二度も制した佐藤琢磨選手だったのではないか?

 

 

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気を取り直して、長閑な風景に身を委ねる。

次第に委縮した神経が解きほぐされるのを感じる。ダストボウルだけを想像しており過酷なイメージが強かったオクラホマであったが、これだけ長閑で気持ちの良いところだったとは。。

二ヶ月位休暇を取ってオクラホマをブラブラしたいなぁ、、って本気で思う。

 

 

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しばらく走ると、本日一箇所目の立ち寄りポイントに到着。

 

Oklahoma Route66 Museum

比較的新しいルート66ミュージアム。

説明は以上。

何しろこの日は色々とやる事満載の為、こういう時間の掛かるミュージアム内を見て廻る時間がとにかく無い。

 

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時間は無いが、こういった写真だけは撮っておく(笑)

 

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俺を含め表情が硬い感じであるのは、やはり神風アタックの余韻が尾を引いているからなのか(笑)

 

 

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いよいよオクラホマ州も終盤を迎え、州境の街"Elick"に到着。

 

コーディネーター永田氏曰く、ここも有名なトレーディングポストという事で立ち寄る。

Sandhill Curiosity Shop

 

がしかし、トレーディングポストにしては様子が違う。

若干永田氏がニヤけている感じがするのも気になるところだが、ちょっと覗いてみよう。↓

 

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様々な年代のROUTE66サインを中心に、アンティークサインが貼られている。

店内が見えないので、ちょっとビビる。

今のMUSHMANSに初めて来店されるお客様の気持ちが、まさにこの感じなんだなと思う訳だ。

 

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物凄い物量の雑貨?アンティーク?・・・?ゴミ?じゃないよな。

しかも絵に描いたような[アメリカの伝統的な田舎町のオジサン]って感じの店主現る。

『ここに置いてある物は全部売り物だぜ!HA HA HA!』的な事を言っているのだが、プライスタグは一切付いていない。

良く解らないが、その逆を意味しているアメリカンジョークなのかと思う。。

と、狐につままれたような表情でメンバー全員は顔を見合わせ、俺はいたたまれなくなって店の外で一服していると、店主が現れオマエも来い!って。

中に入ってみると、メンバー全員何故か椅子に座らされている・・・。

『完全に絡まれてんじゃん。。』最初はそう思った。

 

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こりゃ、何かが始まってしまう予感しかない。

 

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初期のROUTE66サインを持たせてくれた。

これ売ってくれるの?って聞いたけどフル無視のオジサン。

画像でも解る通り、めちゃくちゃ忙しく立ち回っている。

店内には我々一行しかいないのだが。

 

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菅井氏指名で、ここに立たされる。

何をされるのかワクワクしていたら、ただ記念撮影させられたのみで終わる。

訳が分からな過ぎて面白くなってきた!

 

そんな事をしていると、突然の爆発音。

何が起きたのか?と思ってオジサンを見ると、電源が入りっぱなしのギターアンプにシールドをぶち込んでいた。

そういえば、マイクスタンドがあったなぁ。。。

まさか!!

 

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やっぱり始まるショータイム!!

予習無しで入ってしまった為、最初はただただファンキーなオッサンに絡まれたような気がしていたものの、この数分で俺たちはこのオジサンに心を許していた。

なんかこう、味わい深い人間力を感じたんだと思う。

正直に言うと、俺はこの手の白人アメリカ人が恐い。『ジャップが何しに来た!』って言って鉛玉をくらう気がしてならないからだ。

日本人に対して偏見を持っている。という俺の偏見だ。これも良い事ではないのだが、そういった用心が無いと本当に危険な事が起こるのもアメリカだと思っている。

 

ただ、このオジサンは友愛の精神しかない。ナイスガイだ。

 

キレッキレの"Get your kicks on Route66"を本気で演ってくれたオジサン。

この年、Fuji Rockに行けない事になっていたので、しっかりここで大声も出しておいた(笑)

 

 

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さてさて、一連のイヴェントが終了すると、オジサンからガラス製の壺を手渡された。

なるほど、ここでギャラの支払いをするというシステムなのか。

もうちょっと間接的に、例えばギター弾きながら近寄ってきて、オーバーオールのポケットに入れてくれ感とか出すのかな?と思っていたが、ノリノリで一曲歌いあげたから、どういう仕組みなのか測りかねていたのだが。。こう直接的だと逆に気持ちが良い(笑)

 

 

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最後は店の外で記念撮影!!

 

なんだかんだで、物凄く楽しんでしまった訳で、今となってはもっと壺の中に入れておけばよかったと後悔しているんだ。

帰り際に彼とFacebookを交換して別れたのだが、その後彼について色々と調べてみると、オクラホマ州でのROUTE66ツーリストにとって相当な有名人である事がわかった。

子供にも人気のある、あのクルマとROUTE66を題材にしたアニメーション映画、それに登場するキャラクターのレッカー車は彼からインスピレーションを得て作られたと言われている。

 

Harley Russel氏

あれから一年経って、こんな状況になってしまった。

彼は毎日Facebookを更新しているから、元気なんだろうと思うんだけど、どうにか元気に乗り切って欲しい。

また会いたいな。

 

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Sandhill Curiosity Shopにてアメリカの魅力に触れた俺達は、いよいよ夢の地に足を踏み入れる段階にまで来ていた。

 

 

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オクラホマ州の最終地点、テキサス州との州境の街"TEXOLA/テクソラ"だ。

1900年代初頭は"Texokla"とも呼ばれていたらしく、(TEXAS+OKLAHOMA)÷2な名称が面白い。

 

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Route66に変わってハイウェイI-40が完成した事で、それまで栄えていた町は一変してゴーストタウンと化した。

本当に、何も無いと言っても過言では無い街並み。

先ほどのSandhill Curiosity Shopでトイレを借りようとした菅井氏であったが、ドアの無い開放的な構造(笑)であった為に断念。

テキサスに入る前に何処かでトイレを借りようって言っていたのだが、あまりにも何も無い町に突入してしまった。。

 

それでも何とか飲食店を発見。

こういう事態でなければ、なかなかに入り辛い地元民御用達の店っぽいところ。

Water Hole2

快くトイレを貸してくれた店主であったが、日本人の入店に驚いている様子だった。

何も買わずに出るのも失礼なので、冷やしてあったルートビアを売ってもらった。

※↑ルートビアで乾杯の様子。※

 

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Route66ロゴの入った『地ルートビア』をTEXOLAで飲む贅沢。

クソまずい。

テキサスを目前にして、気温が一気に上昇してきているように感じる、カラカラに乾いた身体に対して、このキレの無いルートビアは中々に過酷なものだ。

 

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道端でしばし雑談の様子。

何でも無いところで、こうやって雑談する瞬間、これこそ本当に有意義な時間に感じる。

この旅で、これまでも、そしてこれからも様々な素晴らしい景色やシーンに出会った。それは本当に有意義であったけれども、こういった瞬間もそれらに匹敵する程に贅沢な時間であったといえるだろう。

 

 

 

さあ行こう。

夢にまで見たTEXASの地へ。

 

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2019年7月9日 PM0:30(現地時間)

 

アメリカと言って思い浮かぶ州は?そんな質問をすると様々な答えが返ってくる。

ニューヨークと言う人がいれば、カリフォルニアと言う人もいる、アリゾナとかニューメキシコとか、その人にとってのアメリカは様々なのだと思う。

俺にとって、アメリカと言えばテキサスだ。

何故なのかはわからない、でも、アメリカという単語から即座に頭に浮かぶのがテキサスの風景だった。

 

そう、アメリカと言えばテキサス、でもテキサスに行った事は無かった。

いつも思い浮かぶのは、何らかの映画で見たであろう風景や、書籍に乗っていた写真の風景。

この、Route66上の州境"TEXAS STATE LINE"の看板、これも思い浮かぶ代表的な風景だった。

 

何も無い、本当に何も無い道に、STATE LINEのサインだけが見えてくる。

想像していたものよりも壮大だったりも矮小だったりもしない。

思っていた通りに空は青く、思っていた通りに何も無く、ただただアメリカがそこにあった。

 

長年に渡って、色々と想像したテキサス。

まさに今そこに居るという事が、何というか現実感が無いというか。

 

 

夢を見ているかのような

そんな感じだった。

白昼夢

まさにそれだった。

 

 

 

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お決まりのやつ。

オクラホマから↓

 

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テキサスへ。

 

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空はただ青く。

この白昼夢は続いて行く。

Texas STATE LINE Rote66

 

 

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ここから先は急がなければならない。

まだまだやる事は満載なうえに、今日の目的地まであと200マイル(300km)以上あるからだ。

とはいえ、象徴的なところには立ち寄らずにはいられない。

 

Shamrock "Tower Station&motel U-Drop Inn Cafe"

 

一度は何らかの写真でご覧になった方も多いかもしれない、テキサスにおけるROUTE66の象徴的な建築物として有名なスポット。

1997年には米国国立史跡として登録されており、1930年代特有のアールデコ建築様式を現代まで残している。

 

これにも出て来てますから、結構幅広い年齢層の方が見たことのある建築物なんじゃないかな?

 

 

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Shamrock "Tower Station&motel U-Drop Inn Cafe" では店番のおばあさん達と談笑したりと、結構時間を要してしまった。

続いてのスポットまでワープするべく、I-40を使って一気に移動。

 

 

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2019年7月9日 PM1:30(現地時間)

 

お!見えてきた!!

あれあれ!

わかる?

 

 

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おー!ちゃんと傾いてる!

 

これ、テキサスのGroom(グルーム)という小さな町の東、I-40をExit114で降りて少し走ると見えてくる。

"Leaning Tower of Texas"

何も無い雄大な牧草地に突然出現する傾斜した給水塔。

この傾いた給水塔、かつてこの地で営業していた『ブリテン・トラック・ストップ』(ドライブイン的なもの)のオーナーであったラルフ・ブリテン氏がレファーズという町で実際に使われていた給水塔を買い取って、このトラック・ストップの看板として移設したもの。

まず給水塔を買い取って看板にするという事自体がアメリカ的な訳だが、この傾斜、実はわざと目を惹くように傾けて設置したというから、さらにアメリカ的な発想で面白すぎる。

重心が傾いている右側にかかるように、給水タンクの水量も計算されているらしく(ホントかよ)、重心が右側の脚にかかるようにしているそうな(笑)

現在では『ブリテン・トラック・ストップ』は火事によって消失(折角給水塔があるのに・・)、その後この給水塔だけが残されており、この奇妙な傾斜給水塔はROUTE66ツーリストのフォトジェニックポイントとして愛されている。

 

 

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そんなLeaning Tower of Texasであるが、我々がこのツアーに出かける前に回し読みしたガイド本の裏表紙にデカデカと掲載されていたポイントであった。

シャムロックを出て、次はあの給水塔のところまで行こう!と行程の確認もした、I-40 Exit114を降りたらすぐに見えるという事も伝えていたにも関わず、加地氏を載せた斉藤君はこのポイントを完全にスルー。。。

しばらく走って後続が来ない事に気が付いた斉藤君は、何故かUターンする為に加地氏をその場に降ろし、再び加地氏を乗せる事なくこのポイントまで引き返して来た。

↑この画像、遠くから歩いて来るのが加地氏である。

 

とにかく目立つように給水塔を看板に、しかもさらに目立つように傾斜までさせたラルフ・ブリテン氏の思惑を完全にスルーしてしまうあたりが面白過ぎる。

しかもあんなに遠くで加地氏を降ろしておきながら、拾う事無く戻ってくる暴挙に、一同唖然とした珍事。

 

 

加地 未知男 当時42歳

MUSHMANS創業初年度に来店、以降様々なアドヴェンチャーに参加している。

最も思い出深いエピソードとしては、MUSHMANSを作ってから初めて実施したロングツーリング"第一回北海道アタック"に参加した加地氏、確か一緒に纏まった距離を走ったのもこの時が初めてであったと思う。

このアメリカツアーの様子を御覧いただくとご納得いただけるかと思うのだが、我々のツーリングはいつでも弾丸ツアーだ。

長い休暇が取れないというのも要因の一つなのであるが、初のロングツーリングも同様に、走りたい距離(行きたい所)に対して日数が明らかに少なくなってしまう。という事は、走りでカバーするという事になる訳であるが(スピードという事ではなく、走行する時間が長い)おそらく加地氏は想定していた走行距離の倍以上を一日に走る事になったであろう。

北海道に到着した初日の行程で、彼は完全に憔悴しきっていた。大人になってからここまであからさまに憔悴する人間を見たのが初めてだったから、俺は心底驚いたけれども、自分の計画に対する甘さを感じたものだ。

どうにか無事に?そのツアーは終了できたのであるが、おそらく加地氏はこういったツアーに二度と参加する事は無いだろうと思っていた。

しかしだ、それから7年から8年位の間、加地氏はこういった挑戦的なイヴェントに対する参加率が高い。

この7年から8年の間、特に技量が向上したようにも思えないが、都度辛い想いをしながらも参加するという事、これに対して俺は強い何かを感じる。この危険極まりないアメリカツアーにも参加表明した加地氏、その挑戦する姿勢には感服した。

誰に何を思われようとも『我が道を行く』そのメンタルの強さはこのメンバーの中でも随一のものであると言える。

時に人間は他人の目を気にするあまり、無理な事であっても周りに合わせようとしてしまう事があるだろう。それが危険な領域であってもやってしまうのであるが、それが仇となり足を踏み外す事も多々ある。それはバイクに乗る事だけではなく、人間が生きるうえで直面する様々な事に対して言える事だ。

自分の領域を知り、誰に何を思われようとも我が道を進める男こそ、この現代を生き抜く事ができるのかもしれない。

そういう人間になりたいか否かは別の話だが、強く生きる男の姿勢として、俺は加地氏の強さを羨望の眼差しで見ている事は確かだ。

 

 

 

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そして、お決まりの記念撮影を完了して、目的達成。

 

 

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2019年 7月9日 PM2:30(現地時間)

 

この日のランチの地に到着。

かなり昔に、某ジャニーズのタレントがRoute66を走る番組があった。

言うまでも無くそのタレントに対して全く思い入れは無いのだが、Route66を走ってみたい人間としては、その番組は面白かったように思えた。

だから、このツアー前にもう一度観てみたくなり、わざわざ数万円かけてその番組のDVDセットを買ってみた。

今になって観てみると、何とも軽薄な内容ではあるのだが、ちょっと行ってみたいなぁ、と興味をそそられるスポットも紹介されていた。

その中のひとつが、ここ。

 

The Big Texan Steak Ranch&Brewery

 

テキサス的というかアメリカ的な、超巨大なステーキに挑戦できる歴史的な有名店であるここ。

なんと72ozステーキに挑戦し、食べきれたら無料という、よくある危険が懸けができるお店だ。

72oz---凡そ2000g(2kg) という事であるから、危険でしかない。

俺は生まれてから胃袋の中に2kgの物を入れた事が無いので解らないが、人間はそれが可能な構造になっているのか?と疑問しかないが、こういった危険なチャレンジはやってみたくなるのは人間の常・・・。

 

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さて、メニューを見ながら談笑。

にしては、少し緊張感のある画になっております。特に斉藤君の表情が硬い、、何故なのか?

 

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あれ?斉藤君、何か書いているけど。

 

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これが実際の宣戦布告状。

メンバー中最年少、さらには大食漢で知られる斉藤君。

我々を代表してアメリカとの戦いに挑む事となりました。

ニイタカヤマノボレ〇七〇九!

 

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あれ?

日本代表斉藤君、72ozステーキが運ばれてくるのかと思いきや、なんとこの戦いにはステージ用意されているようで、我々とは別卓での戦いになるようです。

ベテランコーディネーター永田氏曰く「長年このツアーでここに来ているけど、日本人がここに座っているのは初めて見た(笑)」との事。

斉藤君、ここテキサスに日本人の名前を刻んでくれ!

あとは任せた!!

 

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とうとう戦いの火蓋が切って落とされた。

 

隣ではテキサスのおばちゃん(審判)によって、不正が無いかを常に監視されている。

↑この画像に表示されているタイマー(最左)を御覧いただくと、このステーキをある程度のサイズに切り分けるだけで10分を要したようだ(笑)

残り49分!

 

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向かいに座っている彼は、先にこの戦いに挑んでいた青年。

見た目からすると、完全に勝ち目が無いように見えるが・・・。

トラトラトラ。

 

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この画は少し落ち着いた時の画像であるが、スタート直後は人だかりになっていた。

珍しいジャパニーズの挑戦は、地元アメリカ人にもウケが良かったのだろう。

 

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アメリカとの戦いは斉藤君に任せて、我々はゆっくりとランチを楽しみましょう!

既にアメリカ食を克服した俺も、日本では考えられないオンスのステーキを普通に食べられるようになっていた。

しかも美味しいとすら感じるようになっている事に驚く。

がっつり走ったし、念願のテキサスだし、楽しいなぁ。

という平和な我々のテーブル。

 

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食事を楽しんでると、おっさん現る。

Take Me Home, Country Roadsを一曲演ってカネをせびる。

つい何時間か前にも同じような事が。。(笑)

チェックのウエスタンシャツにテンガロンハット、白髭に小太りでGuildのアコースティック。

いやー、テキサスだなぁ。

どんなに上手いギタリストでも、この味わいは日本人には出せないよね。って事でヤツの思惑通り数ドルを握らせる。

楽しい。

 

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肉食獣。 今見ても美味そう。

 

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そして、戦場。

この瞬間タイムアウト!

白目をむく斉藤君。

ここテキサスの地で、我々日本人は完膚なきまでに叩きのめされた。

負けは負けなのだが、向いに座っていた屈強なアメリカ人の残量と斉藤君の残量を比べると、圧倒的な斉藤君の勝利ではあった。

 

画像や動画に残っていないのが残念なのだが、戦いを終えた斉藤君を我々が大声で囃し立てると、ホール中のアメリカ人は日本人が食べきったと勘違いしたようで(笑) 巨大なこの店のホールが拍手と喝采に包まれた(笑)

斉藤君も調子にのって「Thank you!!!!」的な声を発し、両手を挙げながら我々のテーブルに帰ってくる。

 

チェレンジ終了後、斉藤君が残したステーキを一口食べてみると・・・(笑)

我々が食べた肉質に比べるとパッサパサ、、こりゃあ辛いよね(笑)

 

いや〜、しかし楽しかった。

 

 

さて、大いに盛り上がったThe Big Texan Steak Ranch&Breweryであったが、既に時刻はPM4:00になってしまった。

この遊び方からすると、我々はテキサスに宿泊するように見えるだろうが、冒頭で掲載した通りニューメキシコ州にまで到達しなければならない。

これヤバイんじゃない?って思うよね。

 

 

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でもね、行きたいところはまだまだあるの。

あ、見えてきたよ!

 

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2019年7月9日 午後5:00(現地時間)

 

Cadillac Ranch/キャデラックランチ

世界的にも有名なRoute66のパブリックアート。

やはりこれもアメリカ的発想が最高で、広大な土地にキャデラックを頭からブッ刺すという荒業。

1974年にテキサスの大富豪であり芸術家のスタンリー・マーシュ氏によって発案されたものだ。

↑画像のとおり、そのキャデラックは訪れる人々によって缶スプレーでラクガキされている訳なのだが、日々上書きされて行くそれもアートなんだという。

こういったアメリカ的発想が好きで仕方ない。

 

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俺もやはり歴史的アートにMUSHMANSを刻みたかった。

よーく見てほしい、青字で描いた『MUSHMANS 10th NOVG』これから先何十年と、この上に上書きされて行くのであるが、それでもこの文字は残っている事になるのだ。

世界的なアートに参加できた気分になる。

 

 

さあ、そろそろ急がないと大変な事になりそうだ。

次はとうとうMidway Pointに向かう。

シカゴからサンタモニカまでのちょうど半分の地点に差し掛かっていたのだ。

さあ!行くぞ!

 

って喜び勇んで向かったのは良いが、バイク二台とはぐれてしまう。。。

30分〜40分でなんとか落ち合う事が出来たが、あれだけ見通しの良い何も無い道ではぐれると結構焦るものであった。

 

 

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2019年 7月9日 午後6:40(現地時間)

 

Midway Point of Route66

まさにここが、この旅の中間地点となる。

何事も無く何とか無事に半分を走れた事に対する感慨もあったが、折り返してしまったという寂しさの方が強かった。

何年も前から計画したこのツアー、その半分を消化してしまった現実。

西に傾く太陽は優しさを発しながらも、哀愁を感じさせるものに見えてしまう。

何事にも始まりがあれば終わりがある、解ってはいても抗いたくなるものであった。

 

 

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幾度となく、こういった写真を撮ったが、本当に良い思い出になる。

その時の心境、喜怒哀楽を鮮明に思い出す。

こういったハードなツアーならではの物と言えるだろう。

 

さあ、完全に時間がヤバくなってきた訳なのだが、こうやって余裕をくれているにも実は理由があった。

 

時差だ。

テキサスからニューメキシコへ入ると、1時間時計が戻る。

そう、今のテキサス時間は午後6:40であるが、ニューメキシコは午後5:40という事になるのだ。

と言っても、走行時間が一時間伸びるだけなのだが、この時差による精神的なアドバンテージがあった。

 

夢の地テキサス、もうテキサスともお別れだ。

 

たった数時間、それでも肌で感じたテキサスの風は、想像以上に気持ちの良いものであった。

次に来る時は牧場で馬にも乗りたいし、本場のウエスタンショップにも訪れたいと思っている。

 

まさに白昼夢のようなひと時、一瞬で過ぎ去ってしまうのもまた味わい深いものでもある。

 

 

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陽は傾きつつあったが、まだまだ気持ちの良い青空に包まれていた。

折り返し地点を過ぎ、よりこの旅を大切に思う気持ちが強くなった。

数日後に向えてしまう、その終点を想像し、様々な想いが交錯する。

 

俺は今、終点に到達する事を寂しく思っているが、かつてこの道を西へ向かい移動し続けた人々がいた。

過酷な環境下、その旅の途中で息絶えた人々もいたであろう。

恵まれた時代に生まれた俺達。

それは、裏返せば人間力の弱さに直結するものである。

 

まともに舗装されていなかった時代のROUTE66。

快適な装備が一切無い時代のクルマ。

様々な事がまだ成熟していなかった時代に、強く生きた人々を想いながら、俺はニューメキシコの地への道のりを走っていた。

 

 

さあ、ニューメキシコ州へ入る!

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その地には、その地の顔がある。

テキサスから一気に世界が変わったような、そんな感じであった。

また違った顔を見せ始める、アメリカの地。

俺達はニューメキシコを走っていた。

 

 

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2019年 7月9日 PM8:00

 

Motel6 Tucumcari,NM

長い一日が終わった。

地獄のドライバー加地氏によるヘルドライブから幕を開けたこの日。

今思い出しても、この日が最も長く感じた。

おそらく、色んな事を考えて脳も疲れていたんだと思う。

喜怒哀楽の全てがこの一日の中に凝縮されていた気もする。

 

Tucumcari Mountainを横目に、本日の乾杯も最高だった。

 

 

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そんなこんなで終わる筈だったものの、最年長メンバー佐京氏が夕日に向かって走りたいと言い出す。

それなら俺がお供しますと言うしか無い。

 

実に気持ち良さそうに走る佐京氏。

 

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今まさに沈まんとする太陽。

 

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そして、沈んだ。

 

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真っ赤に染まった空、風を切りながら戻ってくる俺達を待っていた斉藤君による一枚。

こういう写真って嬉しいよね。

仲間と共に旅をする醍醐味なのかもしれない。

 

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さーて、飲みなおしますか!!

 

 

 

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この日はランチの時間が遅かった事もあり、ディナーは近くのコンビニで軽食を買い込みモーテルで飲もうという事になった。

部屋の外に椅子を置き、ビール片手に馬鹿話。

さらにコンビニで買ったテキーラを回し飲みしながら、ニューメキシコでの夜が更けて行く。

こんなノリの夜もまた、最高の思い出となる夜だ。

 

さて、この画像で皆が注目している物が気になるところだろう。

コーディネーター永田氏は写真を撮っている。

 

 

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斉藤君曰く、この生き物は『枝蠍/エダサソリ』というらしい。

ニューメキシコに生息する枝に似たサソリであると、彼は真顔で語っていたが。。。

※ナナフシじゃないのだろうか?※

 

翌日この枝蠍によって起きる悲劇を、その時は誰も想像だにしていなかった。

 

 

 

 

 

夢のような一日。

夢ではない一日。

 

有限の中で生きるから

その一日が尊いものとなる。

 

無限に続くのではないかと思える

クソみたいな、そんな一日に出くわしたら

 

この時の事を思い出せば良いんだ。

 

夢のような、終わってほしくない一日であっても

平等にその日は終わってしまう。

 

ならば

クソみたいな一日も、平等に終わるという事。

 

毎日、本当は尊い一日を過している。

それを、感じられる日があったり無かったり。

 

人間は我儘な生き物だ。

 

死ぬまで生きろ!

どうせ終わっちまうんだから。

 

 

MUSHMANS 10th Anniversary Tour "Get your kicks on Route66"
[Episode-6] Ritual/儀式 へ続く

 

 

 

 

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巨匠Michio Kaji制作 ツアードキュメンタリー映像

予告編↑

 

ツアーメンバー加地未知男氏が完全個人的に制作した素人動画です。

 

本編はDVD収録

[2枚組 収録時間1.5h程度 (長っ!!)]
 

 

欲しい方には差し上げます(笑) との事ですが

好評につき現在欠品中です。

 

機会がございましたら、再度製作いたしますので

一応ご希望の方がいらっしゃいましたら、お声がけ下さいませ。

 

 

 

 

 


MUSHMANS 10th Anniversary Tour "Get your kicks on Route66" [Episode-4]The Grapes of Wrath/怒りの葡萄

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[Episode-4]

The Grapes of Wrath

〜怒りの葡萄〜

 

 

 

 

 

2019年7月8日 AM5:45(現地時間)

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アメリカ滞在3日目、走行2日目の朝を迎える。

美しい朝焼けを楽しみ、壮絶な胸焼けに苦しみながらも早めに準備。 昨晩の(と言うより米国入国時からの)アメリカ食で早くも身体が悲鳴を上げている。

 

アメリカのレンタルバイクさらにハーレーだから油断は禁物、一回バイクの状態をチェックしておきたいな、と荷物をクルマに積み込んでバイクへ向かうと、既にコーディネーター永田氏がエンジンオイル量のチェックと、減った分のオイルを補充していた。

やはりプロのコーディネーターだ、こういった配慮が安心感を生む。

 

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陽が昇りきり、全員が集合する。 今日も天気が良いのは雨男とされる人間が消えたからか?(笑)

走行前のブリーフィングを行い、本日の行程の確認。

アメリカを初めて走るメンバーも、一昨日・昨日と走行し少しずつ慣れてきている。おそらくこの日一日走れば完全に慣れるものと思われるが、そういった時に事故が起きるものである。

この日一日も、事件事故の無きよう約束しつつ、走行を開始する。

 

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この日の行程。

ミズーリ州Cubaからスタートし、カンザス州に入り、その後オクラホマ州に達する行程。

3つの州を跨ぐという事になる訳であるが、カンザス州に関してはほんの少しだけかすめる程度で、すぐにオクラホマ州に入ってしまう為、それほどの事ではない。

走行距離400マイル(640km)程度の行程であるものの、この日は細かい立ち寄りスポットが多数。

どんな経験が出来るのであろうか? それでは西に向かって走り出そう。

 

 

まず始め、スタートしてから30分程度で有名なトレーディングポストがあるので立ち寄ろうという事に。

もちろん営業している時間では無いが、折角だから店先で記念写真でも、というノリなのだろうか?

コーディネーター永田氏曰く「大人二人位は余裕で座れる大きいロッキングチェアーが店先にあるから、すぐ解ると思う。」

との事であった為、各自そこまで自由走行的な感じになった。

まあ、30分位だし、一回曲がればあとは一本道という事だったので、単独になっても大丈夫かな?

 

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という事で走行開始なのだが、思いのほか店っぽい建物とかが途中にあって、大人二人座れる程度のロッキングチェアーでは見落としてしまいそうな気がしてきた。

皆さんはどう思うだろうか?一般道とは言えアメリカだ時速にすると80km以上は出ている中で、大人二人位は余裕で座れる大きさとは言え、ロッキングチェアーに気が付く事が出来るのだろうか??

 

まあ、先頭に出る事はやめておこう、とロッキングチェアーを探しつつも景色を楽しむ。

 

 

 

 

走行開始からロッキングチェアーまでの動画を御覧いただきたい↓

 

 

確かに、、、、確かに大人二人は余裕で座れるんだが。

そういう規模じゃあ無いんだよ。

 

アメリカである事を忘れていた。

 

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一瞬看板にしか見えないが・・・↓

 

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確かに大きめなロッキングチェアーだ。

ちょっと遠近感覚が崩壊してくるのであるが、人物とのサイズ感比較をしてほしい。

 

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〇←ここ に佇むのが俺だ。

 

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可能な限りズームしてみると↑こんな感じなのだからアメリカンだ。

 

 

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メンバー全員『大人二人が余裕で座れる』という事を、日本人的尺度で考えていたのが裏目に出た。

確かに嘘では無いのだ。

 

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このトレーディングポスト、もちろん営業が始まっていない為、店先で遊ぶしかない。

 

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おっさん二人も楽しそうだ。

山さんもキャラの崩壊が著しく始まっている。アメリカがそうさせるのか?

 

The Worlds 2nd largest rocker

 

 

 

 

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さて、20分程ロッキングチェアで使ってしまったが、気を取り直して再スタート。

ここからステアリングをMUSHMANSスタッフ菅井氏へ。

初のアメリカ走行、緊張感が半端じゃない。こっちまで恐くなる。

 

このあと、もう一軒老舗のトレーディングポストへ。

 

と、この"トレーディングポスト"日本では馴染みの無い名称である、今後もこの記事では散見されるので、このタイミングでご説明しておこう。

トレーディングポストとは?

一世紀ほどの歴史がある、アメリカにおけるトレーディングポスト。

古くは家財道具や刃物や工具といった、生活においての必需品を扱う店であり、その店によって多種多様な商品を扱っていた。

店によっては質屋も兼ねていたと言われており、地域に根差した業態だったと言えるだろう。

さらには、その地域で生活していたネイティブアメリカン(インディアン)の工芸品等も扱われていた。

彼等の作るインディアンジュエリーやブランケットはその代表的な商品であり、ネイティブアメリカン(インディアン)が米国建国から初めて経済活動に関わった場所がトレーディングポストであったのだ。

交通網の発達によって、観光客が押し寄せるようになると、そのツーリストへ向けたギフトショップを兼ねるようになる。

特にROUTE66の沿線には、有力なトレーディングポストが点在し、米国発展の軌跡を肌で感じられるものとなっている。

だからと言って、各トレーディングポストに必ず今でもネイティブアメリカンの工芸品等が売られているとは限らない。

物によっては、Made in USAでは無く、海外で大量生産された土産物を置いている店もあるのが残念ではある。

しかしながら、何かと出会えるんじゃないか?と、必ず入店時にワクワクする楽しみがあるのは事実だ。

 

 

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さあ、着いた。

”Totem Pole Trading Post"

何度か移転をした過去はあるものの、1933年よりROUTE66を見守り続ける、ミズーリ州最古のトレーディングポストだ。

 

 

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もちろん、この時間は営業していない。。。

 

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とりあえず外からでも店の様子が見たいのだが、それもなかなか難しく。

そしてこの画像・・・。雑な車の停め方等が相まって、窃盗団に見えないか??

 

店が営業していないので、とにかくここに来た既成事実を作る為にウロウロした後、続いてのスポットへ向かう↓

 

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続いてのスポットへ向かう道程、素晴らしいロケーション。

程好いワインディングロードは豊かな自然に囲まれ、空気も気持ちの良いものであった。

俺はライダーの順番じゃなかったのだが、これはバイクで走りたかった。

 

そうそう、ライダー達はヘルメットを着用しているが、イリノイ州まではヘルメット規制が無かった。

州を跨いでミズーリ州からは規制があるのでヘルメット着用が義務。

※このツアーの一年後2020年7月から規制緩和されたらしい。※

 

 

 

 

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その先にあったのが、このスポット。

"Devil's Elbow Bridge/デビルズエルボーブリッジ"

ビッグパニー川に架かるROUTE66上の橋の中では長めな橋が、このデビルズエルボーブリッジ。

1923年に建造された橋で、100年近い歴史を持つが、老朽が進んだ為に大々的な補修が行われた。

それによって2014年から現在のように通行可能となった橋だ。

ROUTE66の資料を御覧になった事がある方は、ここの写真を見た事がある方も多いかもしれない有名なスポット。

『デビルズエルボー(悪魔の肘)』と呼ばれる所以は、ビッグパニー川のヘアピン上に曲がった地形、これによって洪水が多発する危険地帯となっており、最近では2017年の洪水で当時からの郵便局が壊滅した。

 

当時、カリフォルニアのゴールドラッシュを目指した人々、彼らの行く手を阻んだビッグパニー川とデビルズエルボー。

その苦悩を感じるスポットだ。

 

 

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このBBQ SHOPもバイク乗り御用達の有名店。

駐車場にマックスターンのタイヤ跡があるが、これは我々によるものでは無い。

 

 

 

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やっぱ記念撮影したいよね。

あ、ヘルメット忘れてるよ。。

 

 

 

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お!めちゃくちゃイカツイのが来た!!

と思ったら山さんでしたね、山崎さんもヘルメット忘れてない?

うーん?それとも被っているのか? 真相は?

 

 

 

さて、ひとしきりデビルズエルボーを楽しんだ我々は、ハイウェイを使って一気に進む。

続いてのスポット、この日ののメインとも言える?ポイントへ向かう。

 

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ひたすらストレートなハイウェイを、各自自由走行。

天気も良いし、気持ち良くぶっ飛べる。

 

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おぁ!!ヤベ!!

とりあえずの咄嗟に車線変更(笑) もし俺を狙っていたとして、車線変更したところで無意味だが。

その後追いかけて来ていないし、俺じゃなかったね。 心臓に悪いよ。

 

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と、このように米国ハイウェイを我が物顔で走る一行。

Devil's Elbowから次のポイントまで180マイル(凡そ300km)程度である。

若干距離感覚がマヒしてきているが、これ日本に置き換えるとMUSHMANS(埼玉)から宮城県(仙台まであと少し)までの距離だ。

 

 

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ハイウェイをひた走り、バイク乗り換えてみたり。

ローライダー、余裕の笑顔であるものの↓

 

ひとたびスロットルをワイドオープンすると、顔の形が変わる程の風圧を受ける。

 

 

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飽きるほどの一直線を、とにかく西へ。

 

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だよね、寝るよね。

 

 

しばらく走って給油&ライダーチェンジ。

 

 

その後も快調に距離を進めるも、暗雲立ち込めるとはこの事だ↓

 

発達した積乱雲が目立ち始める。

俺はライダーチェンジして疲れを癒すべく後部座席でリラックスしていたのだが、対向車線の車が軒並みヘッドライトを点灯している事が気になった。

これは、来るぞ(笑) 不謹慎だが、ライダーチェンジ後でよかった〜(^^♪ と思った事は内緒だ。

 

 

 

 

 

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雨が降る前に斉藤君を撮っておこうと、横付けして撮影。

? 表情が硬い。

どうしたんだろう?

 

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雨が降る前に、と思ったのだが。。

ちょうど降り出した時に撮影していたんだね(笑)

あの表情も、大粒の雨が顔に当たって激痛が走っている時の表情だったんだね。

痛いよね、知ってる知ってる。

 

それにしても、相当なスコールとなったこの雨。

一瞬前が見えなくなるような事もあった位だ。

 

 

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アメリカにおけるセオリーなのか?

ハイウェイであっても危険な状況になった場合、スピードを緩め徐行するというよりも、路肩に寄せて停車してしまうドライバーが多い。

日本では見られない光景だったりするので、ちょっとビックリしてしまうのだが、日本の高速ではあまりそういった事にならない。

突然クルマを停めるからドキっとするけど、本当に危ないなら停まってしまう方が良いのかな?

でも停まっていても突入されたら、それはそれで危ないし、何とも言えないよね。

 

以前西海岸で大雪に遭遇した時も、ハイウェイ上の路肩にクルマ放置してドライバーはいなくなっているのを見かけた。

その方が安全なのか危険なのか、未だに不明だ。

 

 

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雨も上がり、危機も脱した。

あれだけ濡れても一瞬で乾いて行くから気持ち良いよね。

 

さあ、立ち寄りポイントも近くなってきて、本日のランチタイムが近づいてきた。

そろそろ本当にアメリカ食に適応しなければと焦る、いまのところ気候は穏やかであるものの、これからオクラホマやテキサスに入ったら過酷な気象状況になる。

しっかり食べていないと体が持たない。

 

 

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と、ここで日本食系レストランを探してくれたコーディネーター永田氏!

こういったところも、やはりプロだ。

が、しかし味の保証はしないという事で、それでも足取り軽く入店!

 

 

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注文後、出てきたのがコチラ(笑)

俺は写真を撮らなかったが、うどんを頼んだ。

何とかセットより安全な気がしたからだ。

 

きっと、というか確実に、日本人が経営している店じゃない。

このセットを御覧いただければそれが分かるだろう。

 

そして、俺のうどん。

例えるなら、すき焼きの終盤に差し掛かった、煮詰まったタレ。

あれにうどんをぶち込んだ、所謂シメ的な感じのモノだった(笑)

しかも相当に甘く、そして濃い。

一口スープを啜った時点で天を仰ぎ、米国で日本食、しかもミズーリ州とカンザス州の州境"Joplin"でリアルな日本食が食えると思った自分を呪った。

日本人観光客なんて年に数人しか来ないだろうし、日本人とすら会った事が無いような人が大半と思われる街(笑)

 

俺はここで強くなる事を誓った、もう甘えている場合ではない、この旅の残り数日で俺は胃をアメリカ人に変える。

完全に適応してから帰国する。

そう誓い、うどんの丼に共に出された水を注ぎ、さらにもう一杯注ぎ、なんとか味を落ち着かせて、最後の日本食(とされるもの)を完食した。

きっとここで、このうどん(とされるもの)と出会わなかったら、終盤に差し掛かるにつれ俺はヤツレて行った事だろう。

"SAKURA"万歳!

もしJoplinに訪れる事があったら、是非立ち寄っていただきたい。

きっと、貴方もアメリカでの日本食を一時諦める事が出来る筈だ。

ジョプリンに行ったら→"SAKURA Sushi&Grill"へ

 

 

※注意※

アメリカにおける日本食店を総じて言っている訳では無い、本当に美味しい日本食を提供してくれるお店は沢山ある。

俺自身、ポートランドでたまたま入った寿司屋さんが最高に美味しかった経験が忘れられず、近くに行く用事が何か無いか模索している程だ。

徹夜でLAに向かうと告げた時に、そっと手渡してくれたおにぎりの味も忘れられない。

ポートランドに行ったら→"Murata Restaurant"へ。

 

 

 

という事で、朝から結構な距離を走った一行であるが、続いてのスポットまであと少し。

ミズーリ州とカンザス州の州境に差し掛かっている。

 

 

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まずは、州境にあるトレーディングポストで飲料水を買い込む。

先ほどのスコールでずぶ濡れになった斉藤君のT-Shirts。 濡れた事で生地が重くなり、風圧によって引っ張られた事で一時的に袖丈が15cm以上伸びているのが後方のクルマからでも視認できたが、この暑さによって一瞬で乾き袖丈も元の長さに戻っている。

やはり生地が良いと復元性が高いという事が解る現象だ。

このT-Shirtsはコチラからご購入いただけます。

 

このトレーディングポストでのお買い物シーンが度々これからも出てくる訳だが、我々がお買い物好きのように見えるかもしれないが、それだけの意図では無い。

ROUTE66と並行して走るハイウェイの新設によって、当時栄えていたROUTE66沿線は大きな打撃を受けた。

主要幹線道路としてアメリカの発展を支えたROUTE66も、ハイウェイが並行する事で人々の往来が激減し、当時様々な店や施設があったものの、それらは廃れて行く事になったのだ。

このカンザス州の街並みも、まさにゴーストタウンと呼んで差支えの無い状況(それはそれで味わい深いが)。

ROUTE66ツーリストにとって、この沿線に現存するトレーディングポストは宝である。

その当時の面影をそのまま現代にまで継承する佇まい、アメリカの歴史と共に今に至る財産であるとも言えるだろう。

さらに、所によっては給水や食料の調達等といったオアシスにもなるポイントだ。

これらかもROUTE66を旅する人間には、無くてはならないスポットであるからして、なるべく立ち寄り、なるべくそのお店で消費する事が必要なのではないか?と感じる。

ハイウェイを走りダウンタウンに入った時に、必要な物を調達すれば良いじゃないか。そういう意見もあるかもしれない。(まあ、そう感じる人間はこんな旅をしたいとも思わないかもしれないが。。)

可能な限り、このノスタルジックなROUTE66を好きな時に旅したい。それならば、現地で経済活動をする。

そういうもんなんじゃないか?と俺は思う。

 

 

さて、続いてのスポットはROUTE66の『レインボーブリッジ』だ。

コーディネーター永田氏曰く、東京のレインボーブリッジなんて目じゃないとの事である。

"大人二人のロッキングチェアー"の一件から、その言葉の裏を見ようとするメンバー達、果たしてROUTE66のレインボーブリッジは俺たちにどんな感動を与えてくれるのであろうか?

 

 

 

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Route66 Rainbow Bridge

1923年に建造された鉄筋コンクリート造、マーシュアーチ型橋と呼ばれ、当時ジェームズ・バーニー・マーシュ氏によって設計されたものだ。 実に100年近くが経過している。

ROUTE66上で現存するマーシュアーチ型橋では、このレインボーブリッジが唯一のものとなっており、米国における国家歴史登録財産に登録されている。さらにROUTE66ツーリストのランドマークともなっており、ROUTE66を象徴するポイントである。

 

自然に囲まれ静かなスポット、故に古くこの国道を西へ向かった人々の息遣いが今も聞こえてきそうな所だ。

 

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橋を通過する瞬間を撮影しようと、かなり遠くでスタンバイする輩達。

大きく蛇行しながら向かってくるのが分かる。

 

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ローアングルからの撮影が基本だ(笑)

 

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ローアングルから撮ればROUTE66ペイントも一緒に写る。

この"KANSAS ROUTE66"のペイントは希少だ、何と言ってもカンザス州を走るROUTE66は21kmしかないのだから。

 

 

 

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2019年7月8日 PM3:00(現地時間)

 

この日既に走り始めてから9時間が経過し、所々で遊び過ぎているメンバー達の図がこれだ。

言っておくが、これから州を越えてオクラホマ州の真ん中くらいまで行かなければならない、距離にして300km弱といったところだ。MUSHMANSから行くと浜松位までの距離という事になる。

既にやりきった感が漂うが「あんまり遊び過ぎてると知らねえからな。」永田氏の心の声が聞こえたような気がした。

 

 

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さあ出発。

あっという間にカンザス州とお別れとなってしまう。

カンザスは錫の鉱山等で当時発展した州であるが、アメリカにおける"田舎"の代名詞となっている。

本当は少し道を外れると、アメリカの閉鎖的な雰囲気とか、良くも悪くもアメリカを感じられるスポットが沢山ありそうな州。

きっと日本人なんかは殆ど訪れないだろうから、ちょっと怖い事も起こりそうでワクワクするような・・・。そんな男心をくすぐる雰囲気が漂っているところだった。

 

さよならカンザス!また来るね!

 

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とうとうオクラホマ州に入った。

カンザス州から次のポイント"Catoosa"までの道のりを、全て旧道で組んでくれた事も本当に嬉しかった。

俺はガラにもなくジョン・スタインベックが好きだ。思想に対して偏りの無い人間として生きているからだ(笑)

資本主義の本質に迫るこの作品は、ダストボウルによる不毛の地オクラホマ州を追われたトム・ジョードとその一家が"人間らしい生活"が送れる夢の地と言われるカリフォルニアを、このROUTE66を使って旅をする物語だ。

もし読まれた事が無い方がいたら、一度読んでみてほしい。そして、何を感じるかは貴方次第だ。

 

その物語の中で、トム・ジョード一家が、ただひたすらに夢を追ったあの道を、その空気を感じながら同じ方向へ向かって走ってみたかった。

資本主義に関しての感情や、対する社会主義に関する感情、そんな小さい事をウジウジ考える為ではない。

今俺が生きている世の中で、俺にとっての夢の国はどこにあるのか?

それをトム・ジョードと一緒に考えたかったのだ。

いいか?資本主義がどうだとか、社会主義がどうだとか、そんな事を抜きにして、人間らしさはどこにあるのか?それを考えるんだ。

おそらく、この道には何らかのヒントがあるんじゃないか?そう思っていた。

 

そして、おれは実際にここを走り、ヒントを見つけたのか?

それは、きっとこれからの人生で気が付く事になるんだと思っている。

あの夕日に向かって風を切る事ができた事が、俺にとってのヒントであり、あの風はトム・ジョードだった。

 

The Grapes of Wrath(怒りの葡萄)

神の怒りによって、踏みつぶされる葡萄。その葡萄こそが人間である。

それがこの怒りの葡萄の題名の意味とされている。

この旅から一年、今は恐ろしい事が起きている。

ウイルスが恐ろしいんじゃない、ウイルスによって間接的に変異した人間達が、熟した葡萄になりつつあるんだ。

人間らしさとは何なのか?人間の理想とは何なのか?

 

俺はあのときオクラホマに居た。

 

 

 

 

 

 

 

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オクラホマに入った一行は、ひたすら西を目指し本日の宿泊先である"Stroud"を目指す。

ダストボウルや竜巻で有名なオクラホマだけに、小さな町と町の間は自然豊かというよりも何もないのが特徴的である。

その為、クルマに乗っていても手持無沙汰になってくるのか、空いているバイクのパッセンジャーシートに乗るようになってくる。

揃いのカラーを背負った男が二人乗りしている姿は、少しだけ気持ちが悪かった。

 

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少し疲労感が溜まってきている。

カメラを向けられても無表情。

 

 

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先導車永田氏による信号待ち中の画像。

この時点で実は信号は青になっていた。

これだけ交通量があり、後方に車列が出来ているものの、誰もクラクションを鳴らすドライバーが居なかった。

アメリカの心の広さなのか?アメリカの田舎町だからなのか?

それとも、画像左に写るスキンヘッドの人物(山氏)が危険なオーラを出し過ぎていた事が要因なのか?

今となっては、真相は闇の中だ。

 

 

山 裕司 当時46歳

MUSHMANS創業初年度から来店、初めて実施したイベント時に初めて来店してくれた事を今でも鮮明に憶えている。

今よりも1.5倍位大きい体格と、当時から変わらぬスキンヘッド、その風体にストリートファッションとアメカジがミックスされた当時の雰囲気は、俺達が若い頃、気軽に話しかけてはいけない先輩的なオーラを漂わせていた。

要するに危ないオーラを若干漂わせていた訳だ。

しかしながら、人は見かけによらないもので、実際に打ち解けてしまえば中身は完全な大人。

人として最低限の礼儀をもったうえで接すれば、普通以上に紳士的な人間である事を感じるだろう。ただし最低限の礼儀を怠れば、どうなるかは不明だ。(笑)

大型二輪に乗るようになったのが5〜6年前だろうか?それから度々共にツーリングするようにもなった。

見た目から想像できる通り、氏は相当なタフガイ。 一度、サラッと二人で走ろうという事になり、ちょっとツーリングのつもりで出掛けたのだが、朝から晩まで結局1,000km近く引きずり回された事もある(笑)

バイクをライディングする事に対する探求心が強く、また拘りが強い。それはバイクに対する事に留まらず、やはり洋服に対しても同様に物凄い探求心と拘りを持っている。

10年の付き合いになるが、バイクのライディング同様にファッションに関しても順応性が高く、ある一定の拘りの中にも、新しい価値観に対する懐の深さは見習いたいと思っている。

MUSHMANS MCの中で最も安定的なライディングと人間性を持っている氏は、メンバーとして参加してくれるだけで安心感が違う。

今回のアメリカ横断にも参加してくれる事になった時は、俺自身少し気持ちが楽になったものだ。

 

 

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本日最後の立ち寄りスポットに到着。

"Blue Whale of Catoosa"ブルーホエール オブ カトゥーサ

ROUTE66沿いに突如現れるクジラ。

1970年代にヒューズ・ディビッド氏が作ったものであるが、これがまたアメリカ的で面白いエピソードを持っている。

ディビッド氏はクジラの置物を集める事を趣味としていた妻への記念品として、これを作ったらしい。

内緒で土地と池を購入し、そこに巨大なクジラを建造。

さらに、一般の人々にも開放し『爬虫類王国』まで作ってしまうという、なんともアメリカンなエピソード。

その後のエピソードも実に面白い。

1988年には管理を続ける事が難しくなり閉園。その後管理者不在により寂びれて行くものの、2011年に地元企業がボランティアで復活させ今に至る。

今でも入園料等は取られないが、ROUTE66のツーリストの募金によって維持されているのであろう。

日本人的な感覚であれば、おそらく88年の閉園時点で全て取り壊されていた事であろう。

 

 

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クジラの体内にも入る事ができる。(かなり簡易的な構造の為非常にコワい)

 

 

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本日のシメはROUTE66沿線のハーレーディーラー

巨大なイーグルのオブジェがイイ感じ!

 

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さあ!遊び過ぎたぞ今日は!

はやくホテルに着かないと、ディナーに行く先が無くなる!

こう見えても時間はPM7:00になっていた。

この時間でもこのように明るいから、まだまだ余裕に感じてしまうのだが。。

 

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7月8日 PM7:30(現地時間)

Hampton Inn&Suites Stroud

 

走行二日目にして遊びつくした感のある男達。

ホテルに到着するなり、Rolling Rockで乾杯の図。

いや〜、終盤このビールの為に水分摂らないようにしてたんだよね(笑)

 

そして、どうにか昨日同様にBBQを見つけてディナーを楽しむ。

俺もランチの一件から、アメリカ食に対する抗体が出来たみたいだった。

しっかり食べて、しっかり飲んで、しっかり笑って、この日を締めくくる。

 

今日も最高に楽しかった。

そうそう、この日を最後にリアルタイムでのブログ更新を諦めたんだったね。

その時のブログが→コチラ

ここまでやり尽くしていたら仕方ないな。って思ってくれるでしょ。

 

 

 

 

 

 

[Episode-4]

The Grapes of Wrath

〜怒りの葡萄〜

 

 

 

 

 

俺達の人生は

これからもトム・ジョード同様

より人間らしい生活を求めて

探し、進み続ける事であろう

 

その過程で

矛盾

絶望

喪失

を感じるだろうし

求めたものは何も得られないかもしれない。

 

 

「人生なんてそんなもんだ」と

諦めるか

 

「人生なんてそんなもんだ」と

新たな道をみつけるか

 

いつもそこには岐路がある。

 

その葛藤こそが

"人間らしい生活"

 

兎にも角にも

到達しようとした地点まで行ってみる。

 

それが

"人間らしい生活"

 

なんだと今思う。

 

 

 

 

 

MUSHMANS 10th Anniversary Tour "Get your kicks on Route66"
[Episode-5] Dream/夢 へ続く

 

 

 

 

 

 

 

巨匠Michio Kaji制作 ツアードキュメンタリー映像

予告編↑

 

ツアーメンバー加地未知男氏が完全個人的に制作した素人動画です。

 

本編はDVD収録

[2枚組 収録時間1.5h程度 (長っ!!)]
 

 

欲しい方には差し上げます(笑) との事です。

お声がけ下さい。

※内輪ネタ的内容満載ですので、皆様が観て面白いかどうかはギャランティーできません(笑)※

 

10数枚ストックがありましたが、残り2枚となりました(笑)

 

 

 


MUSHMANS 10th Anniversary Tour "Get your kicks on Route66" [Episode-3]-Start/開始

←MUSHMANS 10th Anniversary Tour "Get your kicks on Route66"

を始めから読む

 

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[Episode-3]
Start
〜開始〜




 
2019年7月7日 AM6:00(現地時間)
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今日を含めて6日間、6日後には西海岸に居ると思うと、なんだか物凄い事をするような気がしてくる。
ただ、一人ではない、この日の為に鍛え抜いたタフな精鋭達と共に、一気に終着点のサンタモニカを目指すのだ。


 
ROUTE66でアメリカ横断と言っても、この旧道ROUTE66、現在では廃線となっている区間もあって、全てをROUTE66で繋ぐ事は難しい。
さらに、我々には6日間というリミットがある為、全てROUTE66で横断するというのは不可能だ。
平行して走るハイウェイを駆使し距離を稼ぎ、要所要所で旧道ROUTE66を走るという行程を組んでもらっている。
 
こういったツアーは予習が大切だ、各メンバーにはなるべくこれから走るROUTE66を知ってもらい、その中から立ち寄りたいポイントをリクエストしてもらった。
 
と言っても、とにかく奥が深いROUTE66、ちょっと本を読んだ位では全貌は明らかにならない。
今回のツアーは、とにかく横断したという既成事実を作りに行こうという弾丸ツアー。
疾風のごとく走り抜けながらも"ここは掘り下げたい"というポイントがあれば、それは次回のツアーで重点的に!という感じだ。
 
上のMAPで赤線が引かれているのが旧道ROUTE66だ、ほぼこのラインをトレースする行程であるが、途中少し逸れて立ち寄る先もある。
 
8つの州を跨いで走り続ける旅の幕開けが近い。


 
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走行準備も整い、スタート前ブリーフィング。
バイク2台、クルマ2台の計4台での走行となると、道路状況によってはバラバラになる事もあり得る。
各自がある程度行程を把握する必要もあった。
海外で運転するのが初めてのメンバーもいる、こればかりは少しづつ慣れて行くしかない。


 
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↑こちら、初日の行程。
いつもの俺たちからすれば、はっきり言って生ぬるい移動距離だ。
と言っても、俺たちのツーリングはいつだって観光が無かった、とにかく峠という峠を走り尽くすばかり。
今回のアメリカ横断は弾丸ツアーと言えども、立ち止まって目に焼き付けたいポイントが沢山ある。
さらに、夜は毎晩宴を開催したい。だから夜間走行はなるべく避けるという事になっている。
1日が24時間しか無いのはアメリカも日本も変わらない。


 
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2019年7月7日 AM7:00(現地時間)
パーキングのゲートを抜ける前、決勝レースのスターティンググリッドに停止しているような気分だった。
高揚感、でも冷静になろうとする狭間を行き来する精神状態というのか?
こういった瞬間は実に幸せだ。


 
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日本の道路事情とは異なり、路面が驚くほど荒れている事に今更気が付く。
クルマでしか走った事が無かったから、それほど気になっていなかったのかもしれない。
突然アスファルトが捲れていたり、穴が開いていたりと、そういった所も気を付けないと、転倒してしまう可能性もある。
転倒するような事態は避けられたとしても、気にせずそういった荒れたポイントに乗っかってばかりいるとバイクにもトラブルが出てしまう事も考えられる。
 
ロングディスタンス。
 
身体もマシンも壊れたら先が無い。
楽しみながらも細心の注意が必要だ。


 
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そんな事を考えながら40分ほど走ると、突然荘厳な建造物が見えてくる。
 
予定では立ち寄るポイントでは無かったものの、これは見ておきたい。
まだまだスタートを切ったばかりだけれども、停止。
詳しくは→コチラ
 
物凄いオーラを持っている建造物、かつて刑務所として使われていた建物だ。
映画ブルースブラザーズのオープニングで使われたのも、この刑務所。
帰国して再度ブルースブラザーズを観返したのだが、確かに、そのものだった。
そして、アメリカドラマ『プリズンブレイク』この刑務所に立ち寄ったのをきっかけにシリーズを全て観た。
やっぱアメリカのドラマってスケールが違うよね。


 
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さてさて、誰が撮ったのか、この画はなかなか面白い。
俺が居る方が刑務所側で、柵の向こう側がシャバに見える。実際は反対だ。


 
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こんな建物を目の当たりにして、中に入ってみたいのは誰しも抱く欲求だ。
サラッと入ってみようと試みるものの、若干殺気立ったおじさんに止められる。
ね、よく読めよって感じだよね。
『STATE PROPERTY NO TRESPASSING KEEP OUT』あとで写真を見返して気が付いたよ。
そりゃ止めるよね(笑)
「あっちで受付したら数時間後に入れてやるから」的な事を言っていたと思う。
次シカゴに来たら絶対に中に入ってやろうと思う。(正規の手続きをして)


 
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さて、ルートを戻して先を急ごう。
とにかく一旦止まると、色々やってみたくなる性分なメンバー達だからたちが悪い。
ツアーアテンドの永田氏もさぞイライラした事だろう。
先は長いのに、いつまでたっても急ごうとしないメンバーだ。
塊だ、好奇心の塊。
まずは最初の立ち寄りポイント。
巨人に会いに行こう。


 
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こいつ、そう、巨人。
この緑色の巨人に会いに来た。
イリノイ州ウィルミントンの『ジェミニ・ジャイアント
彼について超簡単な説明。
50年代からROUTE66で営業するドライブインレストランのマスコット。
現在はヒストリックROUTE66のランドマークとして、国際的に認知されている所であり巨人であります。
なんで彼がロケットを持っているのか?とか、そもそもなんで巨人が置かれたのか?とか、興味ある方は調べてみてね。
アメリカ的な歴史の流れが、こんな巨人にもあったりするから。
やっぱ面白いんだよな、アメリカって。


 
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で、結局ここで30〜40分の時間を費やしてしまったり(笑)
俺に至っては、ジェミニジャイアントのフィギアまで買ってしまう程の浮かれっぷりだ。
 
さて、ここでライダーチェンジ。
神輿(ウルトラ)には斉藤君、ローライダーには山さんが乗車。
 
Let's Go!
 
走り出して数十秒。
サドルバッグの蓋を締め忘れて走り出したローライダー山号、サドルバッグの中から物凄い勢いでバイク用の盗難防止装置が飛び出る。
 
やはり日本の路面とは違う、きっと日本の路面だったら、ちょっと蓋を閉め忘れた位では荷物が放出されたりはしない。
しかもかなり重い物だ。
アメリカ本土でのクルマ運転初の佐京さん、キレキレのUターンを決行し盗難防止装置を救出。
スタートからものの一時間程度で全員がバラバラになる荒くれツーリスト。

アレさ、今になって思うけど、クルマに当たらなくて良かったよね。
気を取り直して、次の立ち寄りポイントであるポンティアックへ。


 
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の筈が、ROUTE66は無数に立ち寄りたくなるポイントが存在する。
ほんと、先に進まないね、この人達は・・。


 
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2019年7月7日 AM10:00
ようやく到着。
さて、このポンティアック、俺自身仕事の一環として立ち寄りたかったポイントだ。
と言っても、このポイントを良く熟知していなかったので、きっと立ち寄るだろうと運に任せていたポイント。
 
この周辺、アメリカ中西部らしい赤レンガの建造物が多く目立つエリア、過去の大火災の教訓を生かし燃えにくい素材を使うという考え方から、当時レンガが多用される事となり、それが功を奏して現代までこの建築物が現存している。
レンガ造りの建造物が軒を連ねる古い街並みは圧巻のひと言。
で、ここMUSHMANS新店舗建築にあたって参考にしたいと思っていた。
日本でのレンガ建築というかレンガ風建築は、スライスレンガを外壁に貼る訳だが、どうも日本のレンガ建築風建築物はファンシーに見えるというか、荘厳さを感じない。
これってレンガとレンガの間に入る目地の幅が影響しているのではないか?と考えた。
ならば、本場のレンガ建築の目地寸法を測ってしまい、それと同じように組めば荘厳感が出るんじゃねーか?と思ったのだ。


 
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という事で、この画像。
細っ!てゆーかバラバラ(笑)
やはり、本物のレンガ建築はこのレンガ自体が構築物な訳で、外壁に貼り付ける訳ではなく積み上げている。
だからこういう感じになる訳だ。
でもまあ、この目地幅狙ってやってくれってお願いしても、目地入れチューブの先端がこんなに細いのは無いとか、スライスレンガの枚数が増えるから高くなるとか、そうやって阻まれる訳で。
じゃあ頑張って、この画像の一番上の目地幅で行きましょうって事になって、今のMUSHMANSの外壁がある。
MUSHMANS店舗のオーラが、もし荘厳な雰囲気を持っていると感じてくれているならば、それはこの目地幅も効いているという事だ。


 
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それにしても、雰囲気の良い街並み。
まだAM10:00という事で、ROUTE66ミュージアムは営業していない・・・。でも観光客が少なくて、ポンティアックの街を満喫する事ができた。
と、この巨大なイラストが気になるところだ。
このオジサン『ボブ・ウォルドマイア氏』マザーロードROUTE66の地図、人間、自然のイラストを描きながら、気まぐれな旅をし続けたROUTE66放浪画家だ。


 
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2009年に亡くなるまで、彼が創作に使ったバスも展示され、中はミュージアムとなっている。


 

 
これが彼の描いたイラスト。
このタッチご覧になった事がある方も多いと思う。


 
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まだまだ続くポイティアック観光。
人が少ないから、はしゃぐオジサン。ボブ・ウォルドマイアではなく佐京さん。
 
佐京征彦 当時53歳
MUSHMANS創業から2年目に初来店、以降寡黙な紳士は度々イベントにもお越しいただくが、当時は喜怒哀楽を見せない人物であった為、楽しんでくれているのか全く分からなかった。
時間の経過と共に打ち解ける、打ち解けるまで時間が掛かる人間も多いが、氏は特に時間が掛かったようにも思える。
打ち解けてからは様々な経験を共にした。私とは17歳も歳が離れているが、そのフットワークの軽さは見習うべきものだ。
この年代特有の、行動力と好奇心、探求心は敬服するものであり、大型二輪免許取得はこのアメリカツアーの2年前である。
今でも鮮明に憶えているのが、免許取得直後にレンタルバイクを借りてツーリングに行った日の事だ。
全日夜半まで降った雨のせいで、ミディアムウェット状態の大菩薩峠。
本来免許取り立ての人間を連れて行く所ではない難所なのだが、もともと運動神経の良い氏なら何とかなるような気がしていたし、なにより俺が走りたかった(笑)
ちょうどコーナー立ち上がり、アクセルを開けるポイントに必ず点在するマンホール。
リアタイヤを滑らせながら、平然とついてくるのが恐ろしかった。「よくついて来たね!」という言葉に「バイクってこういうもんなんでしょ?」で片付ける。足立区出身のハングリー精神を垣間見た。
 
まさか、いまここで、アメリカまで来て。こうやって一緒に走っている事を感慨深く想う。
アメリカの大地を走る姿も、免許取り立て感なんて全く無い。ベテランツーリストの如く走る姿に、思わず目頭が熱くなったほどだ。
 
人生百歳時代、まだまだ折り返ししたばかり。
50を過ぎても、人生探求の火はまだまだ燃え盛っているのだ。


 
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さて、一行はポンティアック後もあっちこっちで子供のように浮かれ、ついにランチの時間を迎える。
典型的アメリカのファミレス"Dixie Family Restaurant" ゴリゴリのBUFFETスタイル。
いつものドロドロした脂肪の塊スープとパンが出迎えてくれる。
既に弱り始めた俺の胃をよそに、メンバーは楽しいランチタイム。


 
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満たされた一行はライダーチェンジ。
ローライダーにはアメリカ本土初ライディングの加地氏、神輿(ウルトラ)には藤田とタンデムシートに菅井。
二輪免許の無い菅井はクルマのみの運転要員、アメリカ本土での初タンデム乗車という事で若干の緊張感を漂わせる。
これから少しだけハイウェイを走り、次のポイントへ!


 
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走り出してしまえば、この通り。
クルマのシート並みに居住性の良い神輿のタンデムシートは、落車するなんて事は想像できない程に快適だ。


 
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集合ポイントだけ決めて、しばし自由走行。
 
そして、ハイウェイから降りて給油したかな?
もう暑くてさ、ハイウェイから降りたらヘルメットはそろそろ無しかな?って感じになってきた。

そして、ノーヘルで一面田園風景の中を走っていると・・・↓


 
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トラックの荷台に何かいる。
人?だよね。
完全に怪しい。。手に持って構えているのはAK47なのか?


 
答えはコレでした・・・↓
出荷されるかの如く、斉藤君が永田号RAMバンの荷台に搭載されております。
法律的にも問題無いようです。
 
アメリカの田舎道の典型とも言える、一面トウモロコシ畑の州道。
 
さらにその先に、オールドな街並みがそのまま残るCarlinville Marketのロータリー
という、撮影どころ満載だという事で、斉藤君はメンバー達の思い出作りに一役買うつもりで、荷台搭乗を志願したようだ。


 
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DSCN3835.JPG
 
これら画像は、あの荷台からのスナイパー(撮影者)斉藤君によるものだ。
ありがたい。


 
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7月7日 PM2:30(現地時間)
Carlinville Marketのロータリーに到着した一行は、しばしアンティークモール等でのお買い物を楽しむ。
 
それにしても、ここまで観光を楽しむツーリングは初めてだ。これはこれで面白い。
そして、全くと言っていい程に日本人が観光に来ている雰囲気が無いというのも面白い。
お店の店員さんにも、物珍しそうに話しかけられるのも面白い。
だいたい聞かれるのが「どこの国の人?」「どこから来たの?」「どこまで行くか?」「何日間で?」という質問。
最後に返されるのが『おー!クレイジー!』


さて、マジで遊び過ぎている。
少し急ごう。
そろそろ、イリノイ州ともお別れだ。


 
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おお!! 見えてきた!
イリノイ州とミズーリ州の州境に流れるミシシッピ川のほとりにそびえる"THE Gateway Arch"

 
セントルイスのダウンタウンもすぐ近くだ。
ただ、このゲートウェイアーチに行くには勿論セントルイスのダウンタウンを抜ける必要がある。
ナビでも確認したが、真っ赤。物凄い渋滞だ。
 
これにハマると、今夜の宴はファーストフードの食料とライトビアーのみに決定となる(笑)
それはダメでしょ!ってことで、ゲートウェイアーチはイリノイ州側のミシシッピ川を挟んだ対面で感じようという事に。


 
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7月7日 PM4:30(現地時間)
妥協案に思えたのだが、それはベテランコンダクター永田氏。 
物凄く気持ちの良い公園でゲートウェイアーチを独占できた。
Malcom W.Martin Memorial Park(マルコム W.マーチン記念公園)
しっかりと手入れされた芝に座り、ひとつの州を走り切った疲労感と満足感にひたる瞬間。
ずーっと、こうしていたい。 素晴らしい時間だった。


 
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巨大星条旗を・・・(笑)
てゆーか、佐京さんサンダルじゃん。。既にライディング装備を解除し、普通の観光オジサンになってるし(笑)



さーて、さてさて。
さっき時間見た?
芝生に座っている写真、あれ時間PM4:30なんですよ。日が落ちないから麻痺してんでしょ。
 
今日の宿泊先まで、あと90マイル(120km)位ありますからね。
普通に走ると1.5時間〜2時間かかるよ。
日本と違って、アメリカの(田舎の)飲食店は早く閉まるんだよ。
星条旗持ってる場合じゃないからね。


 
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7月7日 PM6:00(現地時間)
 
ケツに火が付いた一行は、ハイウェイ44号を全力で走り抜ける。
この画像、ハイウェイを降りた時の画像。
凄く綺麗な空に雲。
 
これでPM6:00だから素晴らしい。
 
今夜はアメリカの定番モーテル"Super 8 Wyndham Cuba"に宿泊。
ハイウェイ降りてすぐだったから、楽だったね。
やっぱこういうツアーはベテランコーディネーターが必須だね。
絶妙な時間に到着したもんね。
 
確実に言える事は、もし俺が企画してたら、今夜は近くのマックでハンバーガー買って、近くのウォルマートでビール買って、部屋飲みだったぜ(笑)


 
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7月7日 PM7:30(現地時間)
さて、ベテランの絶妙なコーディネートによって得られた時間、地元のBBQでの楽しい宴(走行初日)が始まる。
既にモーテルでチェックインを済ませ、シャワーも浴びた?んだっけ?ちょっとそこは忘れたよ。


 
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みんな元気!
物凄い質量の肉に喰らい付く(笑)
よく画像見てみて、巨大な肉に喰らい付いているのがわかるが、プレートにはまだ同サイズの肉が・・・。
皆残さず完食。
俺は付いていけねーよ。マジで(笑)


 
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7月7日 PM9:00(現地時間)
お腹も心も満たされた一行。
 
食事したのはコチラ→Missouri Hick BBQ
サインに"WELCOME ROUTE66 TRAVELERS"の文字がなんか嬉しいね。
ここ、HISTORIC ROUTE66沿いのBBQ。
良い思い出になるよね。


 
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隣には有名な"WAGON WHEEL MOTEL"
雰囲気良いよね"出る"らしいけど(笑)


 
良い感じの疲労感に満腹感、それに程好い酩酊感を感じながら、モーテルに戻って明日の準備。
俺、この時はまだモーテルでブログ書いてたね。→その時のブログはコチラ


 
[Episode-3]
Start
〜開始〜



 
何事も、一歩踏み出すのが難しい。
その一歩、踏み出せるか否かは自分次第
では、無いかもしれない。
 
仲間
その時に、どんな仲間がいるか
それに尽きるような気がする。
様々な特性を持つ人間が集まり
必死に調和させながら
ひとつの目標に向かう
そんな経験ができる事を誇りに思う。
 
開始させる力
それは
仲間だ。






 

巨匠Michio Kaji制作 ツアードキュメンタリー映像

予告編↑
 

ツアーメンバー加地未知男氏が完全個人的に制作した素人動画です。

しかも、予告編第二弾ですって(笑)
 

 

本編はDVD収録

[2枚組 収録時間1.5h程度 (長っ!!)]
 

 

欲しい方には差し上げます(笑) との事です。

お声がけ下さい。

※内輪ネタ的内容満載ですので、皆様が観て面白いかどうかはギャランティーできません(笑)※





 

 

 


MUSHMANS 10th Anniversary Tour "Get your kicks on Route66" [Episode-2]-Begin/起点

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[Episode-2]

Begin

〜起点〜




 

 

2019年7月6日 AM9:00(現地時間)

Chicago O'Hare International Airport(オヘア国際空港)

 

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年々入国の方法が変わり、一年毎に新型の電子機器が導入されている気がして、急激に電子化が進んでいる事に驚きながらバゲージで荷物をピックアップ。
 

はやく外の空気を吸いたい、バゲージで荷物を待つ時間がいつも物凄くもどかしく感じ、その感覚を愛おしいとも感じる。
 

今回のアメリカ入国が仕事では無いという事も、なんとなくソワソワさせるもので、完全に子供返りしているのがわかる。

空港内でも既にアメリカの匂いに包まれているが、外に出れば身体で感じる事ができる。

この瞬間が好き。

 

 

外に出たら、そこにはアメリカがあった。

 

 

 

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2019年7月6日 11:00(現地時間) 合流
 

 

ここで、今回のツアーの重要人物と合流する。
 

画像最左に写る引き締まった肉体の男性こそ、今回のツアーの立役者 永田心一 氏。
 

永田氏は長年フロリダに在住し、日本人旅行者に対してツアーコンダクターをする傍ら、ROUTE66ツアーを日本人旅行者に対して広めた第一人者と言える人物。 で、よかったかな?
 

 

「とうとう来ちゃったね〜!」

永田氏の第一声。
 

長年の友人というか、昔から世話になっている先輩と久々に会う感覚。

人間力が豊な人間は、長い付き合いでなくともそう思わせてしまう安心感があるものだ。
 

 

とにかく気さくなナイスガイな訳であるが、彼との出会いもまた面白いものであった。
 

 

漠然とアメリカ横断を考え始めてから、一度自分でアメリカ西海岸シアトル→LA間を一日で走った事があった。

仕事という事と、冬季であった為バイクではなくクルマのみであったが、ドライバーは俺を含めて3名。全然余裕だと思っていた。

確か1200マイル位の距離だったから、kmにすると1800km。本州全部走り切るのと同じ位だし、アメリカだし、余裕でしょ(笑)

って思ってた。
 

結果、全然余裕じゃなかったし、時間に追われて見所にも立ち寄れなかった。

アメリカ横断、これ俺が企画したら散々なツアーになるんじゃないか?事件・事故が起きてもおかしくない。

どうしたものか?
 

 

そんな事を色々と考えていた、ちょうどその頃。

 

MUSHMANSスタッフ菅井氏のご実家は春日部市で創業40年以上のラーメン屋を営んでいるのであるが、仕事終わりに食事をしに行った時、そこに毎年年末に現れる人物の話を耳にした。

どうやらその人物"ご実家が春日部市でアメリカ在住、旅行会社に関係し、毎年年末に帰国し担々麵を食べに来る"という内容だったから、やっぱココの担々麵はアメリカ帰りに沁みる味だもんなぁ程度にしか思っていなかった。
 

その年の年末だ、突然その人物がMUSHMANSに現れた。

毎年のルーティンで担々麵を食べに寄った時に、うちの店の話を聞いて立ち寄ってくれたという。

初めて会ってから5分足らず、スコッチ片手に乾杯していた。
 

 

よくよく聞けば、ROUTE66のツアーコンダクターとして超ベテラン。

凄い、繋がってしまったじゃん。
 

アメリカ横断、俺の不安も迷いも、永田氏の登場によって一気に解消。

 

そう、この物語は春日部のラーメン屋から始まった物語。

人間、どこでどう繋がるか?

アメリカの匂いなんて一切しない、春日部の老舗ラーメン屋から始まる、壮大なアメリカの旅。

珍楽とハーレーダビットソン、珍楽とROUTE66、珍楽とテキサス、珍楽とグランドキャニオン、珍楽とサンタモニカ。

誰が想像しただろうか?

珍楽さんには感謝しかない。

※さあ皆様も我々アメリカ横断ツアーの発祥の地となった珍楽へ行ってみよう。→コチラ

 

 

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さて、まずは手配していたレンタカーを借りに行く。

空港からのシャトルバスに揺られ(物凄く荒い運転によって揺さぶられ)レンタカービルに到着。

レンタカーは俺が日本から予約したから、永田氏が予約票をチェック。
 

永田氏「あ、車種ミニクーパにしたんだ。」

俺「え・・・・マジ!?」

結果ただの冗談、だった訳だが、俺がこの旅で2番目に焦った瞬間だった。

 

 

 

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まずはこの旅の相棒のひとつとなる車と対面。

Chevrolet  "TAHOE"

このサイズじゃないと6日間の行程は厳しい。ミニクーパーじゃなくて良かった。。。

 

 

 

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レンタカーを手に入れたら、次は重要な場所へ。
 

 

今回のアメリカ横断ツアー、横断企画ベテランの永田氏を持ってしても6日間で走り切るのはまさに"弾丸ツアー"と呼ばずにはいられないという事だった。

打ち合わせで会った時、メールでやり取りの時、何度「そんなん無理だよ!」と言及されたか事か。。(笑)
 

行きたいところ、やりたい事、全部乗せにしたら全然6日間に収まらない。

でも6日間で可能な限りをやり切る方向でプランニングしてもらった。

 

その弾丸ツアーの中で、走行初日にROUTE66起点となるポイントからスタートを切ると、シカゴのダウンタウンのド真ん中という事もあり大渋滞が予想され、後々日程的に無理が生じてしまう。という事だったので、まずは入国の日にレンタカーを借り次第、ROUTE66の起点に行こうという事になっていた。
 

 

オヘア空港から一路シカゴのダウンタウンへ向かう。

 

アメリカ特有のこの感じ、突然遠くに現れる高層ビル群、ダウンタウンに近づいている事を感じる瞬間だ。

初めてのシカゴ。シアーズタワーが見えてきた。


 

 

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ハイウェイ上、タトゥーがっつり入ったハーレーのお兄ちゃん。

ノーヘルでバイク乗って悪い子だなぁ、と思っていたら、イリノイ州も全体的にヘルメット規制が無いらしい。

アメリカでもノーヘルOKなのはド田舎だけなのか?と思っていたが、大きな都市でも比較的ユルい。

自己責任、自由の国アメリカ。流石だな。

ヘルメット無しで走るなんて恐いだろーに。そう思っていたのだが・・・。

 

 

 

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お!ブルースブラザーズでぶっ飛んでた高架下!

 

 

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シカゴ劇場見えた!!

 

 

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塩の味しかしないホットドック。

砂糖がジャリジャリしているレモネード。

ああ・・アメリカに来たなって実感する。

で、食べ物を口にしている瞬間だけ、はやく日本に帰りたい。って思う(笑)

 

 

 

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おーミシガン湖!

若干急ぎ足ながら、シカゴを体感。

今度は2〜3日滞在したいなぁ。と思いながら。

 

 

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そして、念願のこのポイントだ。


 

 

 

HISTORIC

ROUTE 66
"BEGIN"

 
アメリカのマザーロードと呼ばれるROUTE66は1926年・・・・と、歴史なんかや蘊蓄を入れ始めると、この旅の記録はとんでもない長さになってしまうし、俺も結構そういうの好きだから色々と書いてしまいがちなんだけれども、そうすると読む方も疲れちゃうし、俺なんかが書くよりも正確で造詣深い記事が沢山あるから、そういった事は書かない事にしようと思う。
興味があるポイントは、各自検索してもらうと今は情報が沢山入手できるし、有意義だよね。
 
という事で、今回の旅、俺たちにとって重要なポイントに到着する。
 
ここが始まりの所。
 
アメリカのカルチャーに触れ、アメリカのカルチャーを好きになった人間は、必ずこのポイントに憧れる。と思っている。

ここから始まり、良くも悪くも、この道がアメリカを作った。
様々な映画の舞台ともなり、遠い異国の道路だと思っていたこの道。
 
今、その始まりが目の前にある。
メンバー全員、一瞬無言になる。
 
全員が胸を打たれている、それを空気で感じた瞬間だ。


 
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まあベタなんだけれども、やらずにはいられない記念撮影。
この写真、きっとヨボヨボのお爺さんになった時に眺める事になるんだろうなって、そう思う。
 
これから何度かここに行く事があるかもしれない、ただ、きっと、この時の感動と同じ感動は得られない。
この時の感動は、この時にしか感じられないものなのだ。

 
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浮かれてる感と長時間のフライトで疲れている感が同居する、素晴らしい写真。
そして、明日からの期待と不安の同居も。
 
その不安定感が描写されているから、この写真好き。


 
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一通りシカゴのダウンタウン観光を楽しんだ一行は(と、言ってもシカゴはまだまだ奥が深そうだが仕方ない)、ハーレーをレンタルしにEAGLE RIDERへ。
お恥ずかしながら、俺の態度が良くないのだが、揉めているとかそういった事ではなく、IDを渡して登録してもらっている画であるのを言っておきたい。
 
バイクのレンタル予約は永田氏にお願いしていたので安心だ、車種がカブだったりはしない。


 
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一通りバイクのレクチャーを受けるも、何も頭に入って来なかった。
 
アメリカでバイクに乗るのは初めて、仕事で渡米する度にバイクで走りたいと思っていたが、ようやく念願叶う瞬間を目前にして、英語でのレクチャーなんか尚更頭に入らない(笑) はやく走らせろ。

さあ、ここでも記念撮影。
初めてのバイクが納車された日の事を思い出したよ。
16歳。
 
これがあれば最強だと思った。
これがあれば何もいらないと思った。
バイクこそ俺の人生なんだと思った。
 
あれから二十年。
 
バイクに乗って色んな事を経験した。
レースもやったし、死にかけた事もあった。
バイクが仕事になった事もあったし、それが基となって今の仕事もある。
まだこれから人生は続くが、あの時の感覚に間違いは無かった気がした。


 
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あまり車種に対しての造詣が深くないので、間違っていたら教えていただきたいのだが↓

画像左
HARLEY-DAVIDSON
FLHTCU
エレクトラグライド
ウルトラクラシック
なんだか長過ぎる名前なんで、我々は神輿(みこし)と呼んで敬ってましたが、とにかくアメリカを横断するにはコレ!
日本で乗るには豪華過ぎる装備も、アメリカでは必要不可欠な装備である事に気が付く。

 
画像右
HAELEY-DAVIDSON
LOW-RIDER
ローライダーと言えば、リアショックが露出したダイナ系を連想するものの、近年のH-D社のビッグツインラインナップにはそれが無い。
やっぱアメリカ横断と言えばEASY RIDERっぽく、フェアリング無しも欲しいでしょ!って事で、この車種にしたのだが。
もし2台ともこの車種だったとしたら、恐ろしい・・・(笑)


ハーレーを手に入れた一行は、一路本日の宿泊先へ。
シカゴのダウンタウンへ向かう途中に見たノーヘルのお兄ちゃんの事を、悪い子だなぁ〜とか思っていたが。。。
走り出して5分、既にノーヘルになってしまった。
↑動画アップしてみたのだが、画像を圧縮し過ぎて画質が悪い・・・


 
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無事この日のホテルに到着し、この旅アメリカ入国後初の乾杯!
トラックの荷台に積まれたクーラーボックスで冷やされるビール。
暑さと興奮によってカラカラに乾いた身体に、最高の一杯。


 
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明日からの旅に想いを馳せ、しばらく続くトラック飲み。
ここで衝撃の事実を知らされる。
 
このツアーは必ず成功させなければならない重要な一戦である。
そうメンバー全員が感じたはずだ。


 
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そして勿論、初日の宴だ。
シカゴに来たからシカゴピザなのだという。
一口目は最高に美味いが、それ以降はもう。。

 
やはりアメリカだ、この食という敵に立ち向かっていかねばならない。
毎回三日目以降は食べ物を受付なくなるアメリカ、今回はそんな事言ってられない。
アメリカに勝たなければ!


 
この後、永田氏とバーラウンジで酒を酌み交わす。
トラックでの乾杯時に暴露された件が気になっていた。
 
詳しく聞こうと思ったが、暗い感じになってしまう事も懸念して、皆が居る時にはその話は避けた。
 
ここで詳しい事を書く気は無いが、聞けば聞くほど、重度の後遺症を負っている事は確かだった。
はっきり言って、今回のツアーがどうのこうのよりも、今後の人生をどうするのか?
普通だったらそういった事を考えて、暗い方向へ向かってしまう状況だ。
 
ここで普通の人間と強い人間の差が出る。
若くしてアメリカへ渡り、長きに渡ってアメリカで生き、グリーンカードまで手にした男だ。
起きた事の全てを受け入れ、肯定的精神姿勢を貫く事で、全てを味方に付ける人間が最も強い。
永田氏はまさにその類の人種だし、だからこそ話をしていて面白い。

 
あのROUTE66"BEGIN"何度もあのポイントに立ってきた事だろうが、今回のツアーは永田氏にとっても病床からの復帰第一戦。

さあ、明日からはいよいよ横断の開始だ!
 

[Episode-2]

Begin

〜起点〜

 

 

 

人間にとって起点というのは一度きりではない。

何度でも、そして平等に起点に立てるのだ。

その起点とは、誰でもない己が決めるものでもある。

 


どんなに困難な状況でも

その状況が収束した次には

BEGIN〜起点〜

に戻る事ができる。
 

 

いつでも起点に立てる事を忘れるな。
 


 

 

MUSHMANS 10th Anniversary Tour "Get your kicks on Route66"
[Episode-3] Start/開始 へ続く




巨匠Michio Kaji制作 ツアードキュメンタリー映像

予告編↑
 

ツアーメンバー加地未知男氏が完全個人的に制作した素人動画です。

しかも、予告編第二弾ですって(笑)
 

 

本編はDVD収録

[2枚組 収録時間1.5h程度 (長っ!!)]
 

 

欲しい方には差し上げます(笑) との事です。

お声がけ下さい。

※内輪ネタ的内容満載ですので、皆様が観て面白いかどうかはギャランティーできません(笑)※



 

 

 

 

 

 

 

 

 


MUSHMANS 10th Anniversary Tour "Get your kicks on Route66" [Episode-1]-Departure/出発

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[Episode-1]

Departure

〜出発〜

 

2019年7月6日AM5:00(現地時間)

 

数年前から、この日の為に準備した。

その日がとうとう来てしまった事に対して、当日の朝はこうもアッサリした感覚なのか?とちょっとした拍子抜け感を覚える。

いつもの一日の始まりのような、そんな感覚。

そして心の奥底で何か足りていないような感覚も。

それもその筈、俺たち以外にとって世間は別段特別な日でも何でも無い、俺たちだけが非日常を覗きに行こうとしているだけで、世間は淡々と日常を開始する時間なだけだ。

そして、その何か足りていない感覚も今は理解できる。足りていないピースを埋める為に旅に出るからだ。

待ちに待ったその日が来れば、そのピースが埋まる訳ではない。

これからの9日間で起きる事による経験で、そのピースを埋めるんだから。

 

 

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出発の数日前、店舗移転に伴う建築に大きな進捗があった。

地鎮祭を完了し、基礎の着工。

この建築に関しても、数年前から気を揉んだ。

これまでの下準備も大変だったが、こうやって実際建築が始まると、これからもそれ以上に気を揉む事になる事は容易に想像できる。

それを一旦切り離して、出国する事に対する不安も勿論大いにあった。

 

そして、この10年間、9日間も連続して店舗を休業するという事が無かった。

そんな恐ろしい事は出来ないと、そう思っていた。

今後、このように9日間も休業するような事はなかなか無いだろうと思う。それだけ肝を冷やした行為だった。

 

 

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集合場所、浅草駅 AM6:00(現地時間)

 

この旅に同行できないMUSHMANS MCの仲間がサプライスで見送りに来てくれた。

そして、心配するご家族も。夫、父の無事を願っての事だ。

 

はっきり言って、この旅は危険だ。

 

同行する人間は、勿論私も含めてだが社会に参加している人間達である。

そんな所謂"社会人"と呼ばれる人々が、大型連休でも無い中の平日に休暇を取って行く旅。

土日を含めても9日間というギリギリの休暇。

9日間という休暇を取得できただけでも奇跡だが、その日数の中で日本からアメリカへ渡り、アメリカ大陸を横断、そして帰国しなければならない。

 

実質アメリカを横断する為に割ける日数というのは6日間しかない。

6日間で凡そ5,000km。

勝手の解らない異国の地をクルマとバイクだけで走り切るには、ちょっとした無理をする必要があるのだ。

 

この旅の為に、日本国内で訓練した。

一日1,000km程度なら全然余裕、その位まで全員が鍛錬した。

ただし、異国の地で連日1,000km近くを走る。

さらにこの時季のアメリカは極めて暑い。

 

そう、はっきり言って、この旅は危険だ。

 

 

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そう危険だ。

テンションが上がり、出発ロビーでウ〇コ座りする大人が一番危ない。

一年経って冷静に見かえすと、この写真の人物が無事に還って来られた事に奇跡を感じる。

危険だ。

 

 

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この日の為に、大手を振って休めるように、全ての仕事を片付けてきただろう。

そりゃフライト前のビールも美味い訳だ。

これから幾度となく乾杯をする事になる筈だ、一人も欠ける事無く、全ての日程で毎日乾杯できるよう。

そう願いながら、最初の乾杯!

 

 

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あれが、俺たちを非日常へ誘う箱。

ほのかに香るジェット燃料の燃える匂い、そう、この匂いが好きだ。

 

 

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旅のメンバー

Yusuke Saito(斉藤 佑輔)左

Hiroshi Yamazaki(山 裕司)右

 

 

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旅のメンバー

Michio Kaji(加地 未知男)左

Masahiko Sakyo(佐京 征彦)中

MUSHMANS Staff Sugai Rumiko(菅井 留美子)右 

 

日本から向かうのは、彼ら5名に私を含めた計6名。

MUSHMANS Staff以外は、MUSHMANSに日頃集うお客様でもあり

気の置けない仲間でもある。

 

 

 

日頃一緒に走っているメンバーであると言っても、アメリカを横断するという事になると時間もコストもリスクも、いつものツーリングとはケタ違いになってくる。

さらに、皆立場のある会社員でもあり、これだけの休暇を取得するには、それ相応の実績が無ければならない筈だ。

遊びに一生懸命になれる人間は、当然仕事にも一生懸命だ。だからこそ実績が付いてくる。

 

全休暇の日数が9日間、往復のフライトで24時間近く消費するから、実質アメリカ滞在は7泊8日、走る日数は6日間という事になる訳で、それほど長期滞在ではないものの、コストは想像以上のものとなる。

ここにきてコストの話というのも如何なものか?と思うのだが。。。これは、重要な話なのだ。俺たちの現実を知って欲しい。

往復に必要な航空運賃、現地でのコーディネーター手配、バックアップトラック、レンタカー、レンタルハーレー2台(シカゴ→LA間の乗り捨て料金がヤバイ)、これらに宿泊費等とザックリ計算して、一人当たりに割ってもちょっとした中古車が買えてしまう程のコストが掛かるという事が容易に想像いただける事であろう。

 

これだけの費用を、この短期間に消費するという事に対してどう思うのか。

それが分かれ道となる部分である。

形ある物ではない"事"に対するコストだ。

私の個人的見解だし、メンバーにとってとても失礼な事かもしれないが、、誰一人として、このコストを簡単に余裕で捻出できるメンバーはいない、と思っている。皆が頑張って必死に働いた事で生まれたものだ。必死に。

だからこそ、皆が後の人生において宝物にできるような、そんなツアーにしないといけない。

全員が本気、超本気。

一瞬たりとも見逃さない、隅から隅まで楽しみ尽くす。

そんな意気込みだ。

だからこそ出来る経験がある。

 

 

価値というものを、どこに何に見出すか、それは100人居たら100通りの方向性で異なる価値がある。

そんな中、たまに同じ価値観を持った人が居る、そういった人間が集まると不可能な事も可能になる。

それが、今回のツアーだ。

 

 

 

一人では到底不可能。

 

さあ、行くぞ!!

 

 

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2019年7月6日 AM10:40(現地時間) Take off.

 

 

 

 

 

 

 

MUSHMANS 10th Anniversary Tour "Get your kicks on Route66"

[Episode-2]-Begin/起点 へ続く

 

 

 

 

 

 

巨匠Michio Kaji制作 ツアードキュメンタリー映像

ツアーメンバー加地未知男氏が完全個人的に制作した素人動画です。
本編はDVD収録
[2枚組 収録時間1.5h程度 (長っ!!)]
欲しい方には差し上げます(笑) との事です。
お声がけ下さい。
※内輪ネタ的内容満載ですので、皆様が観て面白いかどうかはギャランティーできません(笑)※

 

 

 

 

 

 

 

 


MUSHMANS 10th Anniversary Tour "Get your kicks on Route66" [Episode-0]-Prologue/プロローグ

 皆様こんにちは!MUSHMANS代表の藤田です!!

 

早いもので2020年も折り返し、既に半分を走り切ってしまいました。

2020年はスタートから様々な事がございまして、店舗移転からコロナ禍による混乱と、目まぐるしい変化があり、ひと時も気が抜けない、そんな前半戦となりました。

何が起きるかわからないのが人生と言いますが、まさにそういった事が凝縮されている今日この頃である事を感じると共に、生きている実感というのも同時に味わう事ができる今日この頃とも言えます。

逆境や変化の中で、いかに人生を謳歌するか?そういった事を模索していると、あっという間に時が消費されてしまう事も実感し、有限の中で生きている事も再認識させられるものでございます。

 

 

 

ちょうど今から一年前の今日、私達は人生最高の思い出を作る旅に出ました。

 

あの時は人生最高の旅にする為に必死でしたから、とにかく無事に還って来る事しか考えておりませんでしたが、一年を経過して、あの旅が最高の旅だった事を今実感しております。

MUSHMANSをスタートさせて10年間、もし10年間この店を続ける事ができたら、その時はアメリカをバイクで横断する旅に出たい。

そう思い始めたのが確か5周年を迎えたあたりからだったと思います。

その辺りで初めてハーレーを買ったんじゃなかったかな? 

それから何度もMUSHMANS MCの仲間とバイクに乗って旅に出て、その旅で何度も感動し、生きる事の楽しさを実感してきました。

 

 

 

我々は洋服屋でありますが、ファッションを通じてライフスタイルを総合的に提案したい、そう常に願いそして思い、日々の営業をいたしております。

一言で"ライフスタイルの提案"と言っても、非常に抽象的になってしまいますが、具体的に私が考えるライフスタイルとは"行動哲学"でございます。

哲学と言った時点で抽象的じゃないか?と思われるかと感じますが(笑) それも確かに。

ファッションを探求するという行為の中で、物に対する知的欲求と、事に対する知的欲求の両方の側面が出てくるものです。

物に対する知的欲求に走り過ぎてしまう傾向にある昨今ですが、その背景にある"事"に対しての知的欲求をも満たす。それが我々の考え方です。

物凄く簡単に、そして乱暴に言ってしまえば、その服着て何処に行くのか?何をするのか?

また、その服が生まれた背景、その世界観や空気感、匂い。そういった物を率直に感じたい、感じて欲しいという事。

 

 

最終的に行きつくところというのは、身なりを整えた事で得られる"人生の豊かさ"を提案したいという事になる訳です。

ここで言う豊かさとは、直接的な物質的豊かさという事では無く、精神的豊かさ、心の満たされ方を言っております。

身なりを整える事がゴールではなく、身なりを整えたうえで得られる何かがゴールであるという考え方が我々MUSHMANSの理念であるのです。

 

そういった理念を貫く為に我々が率先して、経験する事、感じる事、が必要であると考えております。

10年というひとつの区切りの中で、もう一歩奥に踏み込むにあたって経験したかった事が、一年前のアメリカを横断するという事でございました。

 

 

 

 

あれから一年を経過して、何故今になって旅の記録をブログに掲載しようと思ったのか?

それは一年という冷却期間をおいたうえで、冷静にあの旅を振り返りたいという想い。

同時に、店舗移転を目前にして、日々進む建築、毎日何かを決定しなければならない精神的余裕の無さや、繁忙期を目前にして日々の業務に追われていた事から、この旅を冷静に記録する事は不可能と判断したという事もございました。

 

 

今では店舗移転も完了し、新しいスタッフの入社、さらにウイルスの蔓延によって例年よりも様々な事がスローな流れになってしまったという事も好機と捉え、今振り返るべきであると感じました。

 

と言っても、これから記録する事は私や私達MUSHMANSにとっての備忘録的な部分が強く、ご覧になる方にとっては面白く無い内容かもしれません。

そう感じられた際は、今後度々アップいたします『MUSHMANS 10th Anniversary Tour "Get your kicks on Route66"』の題名が入るBlog記事は流してご覧くださいませ。

 

この記事を含めて、全10話の流れになるかと思います。

まだ、この記事を書き終わっただけで、次のエピソードに関しては書き始めておりません。

ですので、この10話完結のシリーズがいつまで掛かるのかも不透明です。

時間のある時を見計らって、じっくりと回想しながら作って行こうと思っております。

 

もしも、これからアメリカ横断をしたいと考えている方がいらっしゃいましたら、少しでも参考になるかもしれませんし、ならないかもしれません。

また、こういったウイルスが蔓延する状況で、気持ちが塞がってしまっている方が少しでも明るくなれるかもしれませんし、ただムカついて終わるだけかもしれません。

 

兎にも角にも、やってみないと気が済まない、子供のまま大人になってしまった連中による珍道中と、その心の動きを御覧いただければ、きっと貴方も元気になれる事と思います。(笑)

 

 

2020年7月6日

藤田 亮平

 

 

 

10th.jpg

 

 

 

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MUSHMANS 10th Anniversary Tour "Get your kicks on Route66"

[1]-Departure/出発 へ続く

 

 

 

 

 


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