Cossack Jacket

時は1927年11月、後のフライトジャケットの代名詞『Type A-2』の祖先的存在となる『Type A-1』が制定される。
このType A-1は、A-2が採用される1931年5月までに製造されたAAC(アメリカ陸軍航空隊 Army Air Corps)のフライングジャケットであった。


このType A-1 Jacketの祖先となるジャケットの存在がある。

今期『THE FEW/ザ・フュー』へ依頼し誕生したプロダクツ。
"COSSACK Jacket"コサックジャケット


このコサックジャケット、一般的にアメリカ騎兵隊が仕様していたジャケットがベースになっているとの説があるが、ロシア・ウクライナを拠点として活動していた軍事共同体をコサックと呼び、その起源は不明な点が多い。

コサックジャケットが一般的に世間に隆起したのは1930年頃と言われている、フライトジャケットのA-1と同時期程度に一般的に使用されるようになったとも言えるだろう。

コサックジャケットの生い立ち、不明な点が多いからこそロマンチックである。

2014年、我々MUSHMANSの提案するコサックジャケットは、THE FEWと共にパターンから生み出したプロダクツ。
Type A-1 フライトジャケットとコサックジャケットの関連性。
あくまでフィクションであるものの、ストーリーの下に作り出されたスペシャルアイテム。
 





COSSACK JACKET

1920年代後半、アメリカ陸軍航空隊を退いた人物がいた。
彼は1918年に終戦を迎えた第一次世界大戦を経験し、1920年代の狂騒の20年代を経て軍人人生に幕を閉じた。

その1920年代はアメリカにおいてスポーツ勃興の10年間でもあり、彼も例外なく野球に熱中していた。
ヒーローは「ベーブ・ルース」、1927年にルースがシーズン60本目のホームランを打ち放った時の興奮は今も忘れない。
 

それと同時期に、もう一つの興奮を彼は忘れる事が出来ないでいた。

1927年11月に制定された『Type A-1』と呼ばれる戦闘服の完成した時の事だ。
 

思えば第一次大戦時、正式に戦闘機搭乗用専用ジャケットとして支給される装束は無かったような気がする。
それはそうだ、アメリカ陸軍に航空衣料委員会が設立されたのは1917年、それまでは寒さを凌ぐ為に様々なジャケットをアレンジして試行錯誤していた。
大戦勃発以降、戦闘機の進化はめざましかった。
飛行速度は格段に上がり、飛行高度も格段に上昇したのであった。

彼の相棒は『ソッピース キャメル』
優秀な相棒だった。
第一次世界大戦において、全軍通じての最多撃墜数を記録した戦闘機だ。
あの撃墜王として有名なレッドバロンこと「リヒトホーヘン」を撃墜したのも、このソッピース キャメルだった。
 

優秀な戦闘機だったが同時に操縦の難しい戦闘機でもあった、まだ未熟な戦闘機乗りの多かったアメリカ軍は事故を起こすパイロットが後を絶たない。
「パイロット・キラー」とも呼ばれた戦闘機。

彼は一度、命を落としかけたことがあった。

ヨーロッパの上空、かつてこれほどまでに寒さを感じた事が無いとも思った。
高度をさらに上昇させた時、彼は全身の力を一瞬にして失ったのだ。

酸素が薄くなった事と、極限まで冷え切った身体が悲鳴をあげたのだった。
 

不思議な体験だった。
身体の隅々まで力が入らない、まんべんなくだ。
意識はハッキリしていたように思える。
ただ、今となってはどうとも取れる、完全に意識を失っていたのかもしれない。

その時・・・
鮮明に思い出せる。
上下にある右側の翼の間に、一人の女性が佇んでいたのだ。
革で仕立てられた何色とも表現できないジャケット、ただ首周りだけは寒そうだな・・・とそんな事まで考える余裕もあった。

急激に降下し始めた機体、翼に佇む女性も降下に耐えているものの落下してしまうギリギリだ。

「まずい・・・」

自ら放った言葉と共に、全身に力が戻る。
機体が安定を取り戻した時には、彼女の姿は消えていた。

不思議な体験だった。



1918年に終戦を迎え、彼はそれから約10年間の間 一人の戦闘機乗りとして戦闘機用ジャケットの開発に関わった。
10年間の間、彼はヨーロッパ上空での出来事もすっかり忘れてしまっていた。
狂騒の20年代、仕事に没頭すると同時にジャズミュージックを愛し、スピークイージー(潜り酒場)に出入りしていた。
スピークイージーを運営するギャングとの関わりも増え、警察とも密接な関係を築く事となった。
次第に彼は番人のような存在へと変化し、人々からは『COSSACK/コサック』と呼ばれるようになった。
ウクライナ語のコザークに由来する外来語「番人」「警備」「自由人」を意味する。
 


1927年、ベーブルースの60本安打と同年、チャールズ・リンドバーグが大西洋単独横断飛行を成功させた年。
彼が携わったType A-1 Jacketが完成した。
完成したジャケットを繁々と見つめていたその時、衝撃的な記憶がフラッシュバックした。

あのヨーロッパ上空での出来事だ。

あの翼に佇む女性、その女性が着けていた革のジャケットと酷似していたのだ。

彼はその一致を奇妙だとも思っていたが、このジャケットの完成と共に記憶が勝手に摩り替ったのだとも考えていた。
だから、あまりその記憶の一致を考えないようにとも思っていた。


初めてA-1 Jacketと共に飛行したパイロットも彼であったが、同時に彼のパイロット人生の幕引きともなった。

彼の最後の相棒となったのが、『カーチス P-6 HAWK』 開発後間もない機体でもあり、まだまだ信頼性に欠ける部分が多々あったのも事実だ。
 


 
テイクオフ間もなく、上空の気流が荒れている事も感じていたが 新作のフライトジャケットは操縦席内でもストレス無く、少々荒れている天候でも上手く操縦出来ている気分にさせてくれる。
彼はこのフライト前に誕生した長女の顔を思い出していた。
スピークイージーの連中とも、そろそろ縁を切ろう。
そんな事まで考えていた矢先。



突然の出来事だった。
轟音とともに炸裂する機体。
何が起きたか、彼も認識する間も無く機体は空中分解。
誰も彼が墜落する瞬間を見ていた者はいなかった。




彼の葬儀後、一枚のスケッチが発見される。
彼がヨーロッパ上空で見た女性と、その奇妙に一致したA-1ジャケットのスケッチだった。
完成したA-1 Jacketと酷似したスケッチ。
相違する部分があるとしたら、袖末端のリブは革製のカフスに、裾末端のリブも革製の帯になっている。
カラーはUS.NAVY仕様のA-1と同様のグリーン。
スケッチの右下には"Cossack Jacket"と記されている。
彼のニックネームだった『Cossack/コサック』を用いたのであろう。
生まれたばかりの娘の名前と、「このジャケットを着て一緒にベーブルースを観に行こう」とメッセージが入っていた。

今となっては、ジャケットのディテール以上に驚く部分がある。


あの事故から十数年の時が経過した今、そのスケッチを見て愕然とした。


極寒のヨーロッパ上空。
彼を救った女性こそ、彼の最後のフライト直前に誕生した娘。
そのものだったのだ。






彼の死後、彼の描いたスケッチの噂はたちどころに広がりました。
救世主の着ていたジャケット"Cossack Jacket"はパイロット達のお守りとして。
その"Cossack Jacket"から派生したA-1は、命をかけて飛ぶパイロット達の心のよりどころとなったのです。

無事に退役したパイロット達は、こぞってパイロット時代のA-1を持ち帰り 思い思いの仕立て屋にカスタムオーダーをかけました。
そう、無事退役出来た記念に。

袖末端のウールリブを取り外しレザーのカフスへ。
裾末端のリブを取り外しレザーの帯を装着しました。

A-1にカスタムが施され、コントラクトラベルを覆い隠すように 仕立て屋のラベルが装着されています。

"Cossack Jacket"の起源。




それは、戦火を戦い抜いたパイロット達による、そこにある命への感謝をカタチにしたモノだったのです。

 
The End
※このストーリーはフィクションです※



 
それでは、予約受付を開始いたします

2014-15FW MODEL
THE FEW MFG
×
MUSHMANS
Type A-1 Jacket Modify
"COSSACK JACKET"
BADALASSI LEATHER
-OLIVA-


のご紹介です。




【ディテール】

Type A-1 Jacketをベースに、袖リブ部分と裾リブ部分をコサックジャケットタイプへモディファイしたスペシャル仕様。

ただ単純にパーツを交換しただけではなく、パーツ変更に伴い袖丈と着丈も見直しました。

飛行用のサイジングにする必要が無い為、通常のA-1タイプに比べ袖丈を2.5cm短く。
着丈は逆に3.5cm長く設定しております。

インナーにシャツ等をコーディネートいただいた場合に、カフスからは少しだけSHIRTSのカフスが見え隠れするグラデーションを演出し、アウターからSHIRTSの裾が出過ぎないようになっていますので、様々なコーディネートをお楽しみいただけます。


【マテリアル】

毎年恒例となりましたイタリアのタンナー【BADALASSI社】のNappa Luxを使用しております。

昨年製作のオルテンシアA-1と同様の革質でカラー違い。
こちらもBADALASSI社特有の経年変化をお約束いたします。
新品当初は美しいオリーブ色ながら、紫外線や外的擦れの影響を大きく受け、ベジタブルタンニンならではのタンニンが影響し深みのあるブラウン色が増して行きます。

シーズンを経過する毎に、全く別物の風格を纏う事となるでしょう。

このマテリアルに使用するステッチはバーガンディ色。
美しいオリーブとバーガンディのコントラストをお楽しみ下さいませ。



今作はコサックジャケットながら、あえて襟リブのみウールリブを残しました。
巷に存在するコサックジャケットのようなショールカラーやシャツカラーに変更する事も考えましたが、今回のテーマであるA-1モディファイを表現する為に、最もA-1らしい部分はそのままにしてあります。

また、ジャケット全体をオリーブで纏め上げてしまうよりも、一部にブラウンを使う事によって全体のイメージを引き締める役割も持っております。

襟リブをスタンドアップで着用するも良し、画像のようにレイドさせて着用するも良し。
貴方のコーディネートをより一層引き立てるものとなるでしょう。











特徴的なカフスは、1930年代のスポーツジャケットに見られる二つ釦のカフス仕様。
インナーリブは装着されておりませんので、インナーのSHIRTSに影響しないようになっております。







さらに、裾末端においてもレザーで構成されております。
末端の釦はボタンホールタイプではなく、スナップボタンタイプになっております。

着用時のお勧めとしては、この末端に装着されるスナップボタンはあえて空けて着用してみて下さい。

適度なフレアを演出し、よりスタイリッシュなコサックジャケットを演出します。
















ラベルに関しましては、通常のA-1用コントラクトラベルの上に、覆い隠すようにMUSHMANSタグが装着されます。

これは、上記で掲載いたしましたフィクションストーリーを再現するかたちのものです。


 



オンラインショップでは、本日より予約受付を開始いたします。

店頭での発表は
THE FEW MFG
2014-15 Fall&Winter Model Collection
Full LineUp Exhibition
&
MUSHMANS Collaboration model
recital
日時:2014年6月19日(木)・6月20日(金)・6月21日(土)・6月22日() 4days  11:00〜20:00
のイベント時にお披露目&予約受付を開始いたします。

今回、こちらのジャケットに関しましては
[20着限定]
でのリリースです。
20着分のレザーのみご準備いたしておりますので、限界着数に達しました時点で御予約を終了させていただきます。
予めご了承下さいませ。

素晴らしい仕上がりとなりました。

是非、その実物を
2014年6月19日(木)・6月20日(金)・6月21日(土)・6月22日() 4days 
のイベントにて体感下さい。


スタッフ一同、皆様のご来店を心よりお待ちいたしております土下座




 

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