MUSHMANS 10th Anniversary Tour "Get your kicks on Route66" [Episode-2]-Begin/起点

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[Episode-2]

Begin

〜起点〜




 

 

2019年7月6日 AM9:00(現地時間)

Chicago O'Hare International Airport(オヘア国際空港)

 

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年々入国の方法が変わり、一年毎に新型の電子機器が導入されている気がして、急激に電子化が進んでいる事に驚きながらバゲージで荷物をピックアップ。
 

はやく外の空気を吸いたい、バゲージで荷物を待つ時間がいつも物凄くもどかしく感じ、その感覚を愛おしいとも感じる。
 

今回のアメリカ入国が仕事では無いという事も、なんとなくソワソワさせるもので、完全に子供返りしているのがわかる。

空港内でも既にアメリカの匂いに包まれているが、外に出れば身体で感じる事ができる。

この瞬間が好き。

 

 

外に出たら、そこにはアメリカがあった。

 

 

 

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2019年7月6日 11:00(現地時間) 合流
 

 

ここで、今回のツアーの重要人物と合流する。
 

画像最左に写る引き締まった肉体の男性こそ、今回のツアーの立役者 永田心一 氏。
 

永田氏は長年フロリダに在住し、日本人旅行者に対してツアーコンダクターをする傍ら、ROUTE66ツアーを日本人旅行者に対して広めた第一人者と言える人物。 で、よかったかな?
 

 

「とうとう来ちゃったね〜!」

永田氏の第一声。
 

長年の友人というか、昔から世話になっている先輩と久々に会う感覚。

人間力が豊な人間は、長い付き合いでなくともそう思わせてしまう安心感があるものだ。
 

 

とにかく気さくなナイスガイな訳であるが、彼との出会いもまた面白いものであった。
 

 

漠然とアメリカ横断を考え始めてから、一度自分でアメリカ西海岸シアトル→LA間を一日で走った事があった。

仕事という事と、冬季であった為バイクではなくクルマのみであったが、ドライバーは俺を含めて3名。全然余裕だと思っていた。

確か1200マイル位の距離だったから、kmにすると1800km。本州全部走り切るのと同じ位だし、アメリカだし、余裕でしょ(笑)

って思ってた。
 

結果、全然余裕じゃなかったし、時間に追われて見所にも立ち寄れなかった。

アメリカ横断、これ俺が企画したら散々なツアーになるんじゃないか?事件・事故が起きてもおかしくない。

どうしたものか?
 

 

そんな事を色々と考えていた、ちょうどその頃。

 

MUSHMANSスタッフ菅井氏のご実家は春日部市で創業40年以上のラーメン屋を営んでいるのであるが、仕事終わりに食事をしに行った時、そこに毎年年末に現れる人物の話を耳にした。

どうやらその人物"ご実家が春日部市でアメリカ在住、旅行会社に関係し、毎年年末に帰国し担々麵を食べに来る"という内容だったから、やっぱココの担々麵はアメリカ帰りに沁みる味だもんなぁ程度にしか思っていなかった。
 

その年の年末だ、突然その人物がMUSHMANSに現れた。

毎年のルーティンで担々麵を食べに寄った時に、うちの店の話を聞いて立ち寄ってくれたという。

初めて会ってから5分足らず、スコッチ片手に乾杯していた。
 

 

よくよく聞けば、ROUTE66のツアーコンダクターとして超ベテラン。

凄い、繋がってしまったじゃん。
 

アメリカ横断、俺の不安も迷いも、永田氏の登場によって一気に解消。

 

そう、この物語は春日部のラーメン屋から始まった物語。

人間、どこでどう繋がるか?

アメリカの匂いなんて一切しない、春日部の老舗ラーメン屋から始まる、壮大なアメリカの旅。

珍楽とハーレーダビットソン、珍楽とROUTE66、珍楽とテキサス、珍楽とグランドキャニオン、珍楽とサンタモニカ。

誰が想像しただろうか?

珍楽さんには感謝しかない。

※さあ皆様も我々アメリカ横断ツアーの発祥の地となった珍楽へ行ってみよう。→コチラ

 

 

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さて、まずは手配していたレンタカーを借りに行く。

空港からのシャトルバスに揺られ(物凄く荒い運転によって揺さぶられ)レンタカービルに到着。

レンタカーは俺が日本から予約したから、永田氏が予約票をチェック。
 

永田氏「あ、車種ミニクーパにしたんだ。」

俺「え・・・・マジ!?」

結果ただの冗談、だった訳だが、俺がこの旅で2番目に焦った瞬間だった。

 

 

 

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まずはこの旅の相棒のひとつとなる車と対面。

Chevrolet  "TAHOE"

このサイズじゃないと6日間の行程は厳しい。ミニクーパーじゃなくて良かった。。。

 

 

 

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レンタカーを手に入れたら、次は重要な場所へ。
 

 

今回のアメリカ横断ツアー、横断企画ベテランの永田氏を持ってしても6日間で走り切るのはまさに"弾丸ツアー"と呼ばずにはいられないという事だった。

打ち合わせで会った時、メールでやり取りの時、何度「そんなん無理だよ!」と言及されたか事か。。(笑)
 

行きたいところ、やりたい事、全部乗せにしたら全然6日間に収まらない。

でも6日間で可能な限りをやり切る方向でプランニングしてもらった。

 

その弾丸ツアーの中で、走行初日にROUTE66起点となるポイントからスタートを切ると、シカゴのダウンタウンのド真ん中という事もあり大渋滞が予想され、後々日程的に無理が生じてしまう。という事だったので、まずは入国の日にレンタカーを借り次第、ROUTE66の起点に行こうという事になっていた。
 

 

オヘア空港から一路シカゴのダウンタウンへ向かう。

 

アメリカ特有のこの感じ、突然遠くに現れる高層ビル群、ダウンタウンに近づいている事を感じる瞬間だ。

初めてのシカゴ。シアーズタワーが見えてきた。


 

 

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ハイウェイ上、タトゥーがっつり入ったハーレーのお兄ちゃん。

ノーヘルでバイク乗って悪い子だなぁ、と思っていたら、イリノイ州も全体的にヘルメット規制が無いらしい。

アメリカでもノーヘルOKなのはド田舎だけなのか?と思っていたが、大きな都市でも比較的ユルい。

自己責任、自由の国アメリカ。流石だな。

ヘルメット無しで走るなんて恐いだろーに。そう思っていたのだが・・・。

 

 

 

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お!ブルースブラザーズでぶっ飛んでた高架下!

 

 

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シカゴ劇場見えた!!

 

 

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塩の味しかしないホットドック。

砂糖がジャリジャリしているレモネード。

ああ・・アメリカに来たなって実感する。

で、食べ物を口にしている瞬間だけ、はやく日本に帰りたい。って思う(笑)

 

 

 

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おーミシガン湖!

若干急ぎ足ながら、シカゴを体感。

今度は2〜3日滞在したいなぁ。と思いながら。

 

 

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そして、念願のこのポイントだ。


 

 

 

HISTORIC

ROUTE 66
"BEGIN"

 
アメリカのマザーロードと呼ばれるROUTE66は1926年・・・・と、歴史なんかや蘊蓄を入れ始めると、この旅の記録はとんでもない長さになってしまうし、俺も結構そういうの好きだから色々と書いてしまいがちなんだけれども、そうすると読む方も疲れちゃうし、俺なんかが書くよりも正確で造詣深い記事が沢山あるから、そういった事は書かない事にしようと思う。
興味があるポイントは、各自検索してもらうと今は情報が沢山入手できるし、有意義だよね。
 
という事で、今回の旅、俺たちにとって重要なポイントに到着する。
 
ここが始まりの所。
 
アメリカのカルチャーに触れ、アメリカのカルチャーを好きになった人間は、必ずこのポイントに憧れる。と思っている。

ここから始まり、良くも悪くも、この道がアメリカを作った。
様々な映画の舞台ともなり、遠い異国の道路だと思っていたこの道。
 
今、その始まりが目の前にある。
メンバー全員、一瞬無言になる。
 
全員が胸を打たれている、それを空気で感じた瞬間だ。


 
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まあベタなんだけれども、やらずにはいられない記念撮影。
この写真、きっとヨボヨボのお爺さんになった時に眺める事になるんだろうなって、そう思う。
 
これから何度かここに行く事があるかもしれない、ただ、きっと、この時の感動と同じ感動は得られない。
この時の感動は、この時にしか感じられないものなのだ。

 
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浮かれてる感と長時間のフライトで疲れている感が同居する、素晴らしい写真。
そして、明日からの期待と不安の同居も。
 
その不安定感が描写されているから、この写真好き。


 
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一通りシカゴのダウンタウン観光を楽しんだ一行は(と、言ってもシカゴはまだまだ奥が深そうだが仕方ない)、ハーレーをレンタルしにEAGLE RIDERへ。
お恥ずかしながら、俺の態度が良くないのだが、揉めているとかそういった事ではなく、IDを渡して登録してもらっている画であるのを言っておきたい。
 
バイクのレンタル予約は永田氏にお願いしていたので安心だ、車種がカブだったりはしない。


 
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一通りバイクのレクチャーを受けるも、何も頭に入って来なかった。
 
アメリカでバイクに乗るのは初めて、仕事で渡米する度にバイクで走りたいと思っていたが、ようやく念願叶う瞬間を目前にして、英語でのレクチャーなんか尚更頭に入らない(笑) はやく走らせろ。

さあ、ここでも記念撮影。
初めてのバイクが納車された日の事を思い出したよ。
16歳。
 
これがあれば最強だと思った。
これがあれば何もいらないと思った。
バイクこそ俺の人生なんだと思った。
 
あれから二十年。
 
バイクに乗って色んな事を経験した。
レースもやったし、死にかけた事もあった。
バイクが仕事になった事もあったし、それが基となって今の仕事もある。
まだこれから人生は続くが、あの時の感覚に間違いは無かった気がした。


 
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あまり車種に対しての造詣が深くないので、間違っていたら教えていただきたいのだが↓

画像左
HARLEY-DAVIDSON
FLHTCU
エレクトラグライド
ウルトラクラシック
なんだか長過ぎる名前なんで、我々は神輿(みこし)と呼んで敬ってましたが、とにかくアメリカを横断するにはコレ!
日本で乗るには豪華過ぎる装備も、アメリカでは必要不可欠な装備である事に気が付く。

 
画像右
HAELEY-DAVIDSON
LOW-RIDER
ローライダーと言えば、リアショックが露出したダイナ系を連想するものの、近年のH-D社のビッグツインラインナップにはそれが無い。
やっぱアメリカ横断と言えばEASY RIDERっぽく、フェアリング無しも欲しいでしょ!って事で、この車種にしたのだが。
もし2台ともこの車種だったとしたら、恐ろしい・・・(笑)


ハーレーを手に入れた一行は、一路本日の宿泊先へ。
シカゴのダウンタウンへ向かう途中に見たノーヘルのお兄ちゃんの事を、悪い子だなぁ〜とか思っていたが。。。
走り出して5分、既にノーヘルになってしまった。
↑動画アップしてみたのだが、画像を圧縮し過ぎて画質が悪い・・・


 
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無事この日のホテルに到着し、この旅アメリカ入国後初の乾杯!
トラックの荷台に積まれたクーラーボックスで冷やされるビール。
暑さと興奮によってカラカラに乾いた身体に、最高の一杯。


 
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明日からの旅に想いを馳せ、しばらく続くトラック飲み。
ここで衝撃の事実を知らされる。
 
このツアーは必ず成功させなければならない重要な一戦である。
そうメンバー全員が感じたはずだ。


 
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そして勿論、初日の宴だ。
シカゴに来たからシカゴピザなのだという。
一口目は最高に美味いが、それ以降はもう。。

 
やはりアメリカだ、この食という敵に立ち向かっていかねばならない。
毎回三日目以降は食べ物を受付なくなるアメリカ、今回はそんな事言ってられない。
アメリカに勝たなければ!


 
この後、永田氏とバーラウンジで酒を酌み交わす。
トラックでの乾杯時に暴露された件が気になっていた。
 
詳しく聞こうと思ったが、暗い感じになってしまう事も懸念して、皆が居る時にはその話は避けた。
 
ここで詳しい事を書く気は無いが、聞けば聞くほど、重度の後遺症を負っている事は確かだった。
はっきり言って、今回のツアーがどうのこうのよりも、今後の人生をどうするのか?
普通だったらそういった事を考えて、暗い方向へ向かってしまう状況だ。
 
ここで普通の人間と強い人間の差が出る。
若くしてアメリカへ渡り、長きに渡ってアメリカで生き、グリーンカードまで手にした男だ。
起きた事の全てを受け入れ、肯定的精神姿勢を貫く事で、全てを味方に付ける人間が最も強い。
永田氏はまさにその類の人種だし、だからこそ話をしていて面白い。

 
あのROUTE66"BEGIN"何度もあのポイントに立ってきた事だろうが、今回のツアーは永田氏にとっても病床からの復帰第一戦。

さあ、明日からはいよいよ横断の開始だ!
 

[Episode-2]

Begin

〜起点〜

 

 

 

人間にとって起点というのは一度きりではない。

何度でも、そして平等に起点に立てるのだ。

その起点とは、誰でもない己が決めるものでもある。

 


どんなに困難な状況でも

その状況が収束した次には

BEGIN〜起点〜

に戻る事ができる。
 

 

いつでも起点に立てる事を忘れるな。
 


 

 

MUSHMANS 10th Anniversary Tour "Get your kicks on Route66"
[Episode-3] Start/開始 へ続く




巨匠Michio Kaji制作 ツアードキュメンタリー映像

予告編↑
 

ツアーメンバー加地未知男氏が完全個人的に制作した素人動画です。

しかも、予告編第二弾ですって(笑)
 

 

本編はDVD収録

[2枚組 収録時間1.5h程度 (長っ!!)]
 

 

欲しい方には差し上げます(笑) との事です。

お声がけ下さい。

※内輪ネタ的内容満載ですので、皆様が観て面白いかどうかはギャランティーできません(笑)※



 

 

 

 

 

 

 

 

 


コメント


写真・動画の説明が明瞭で好感もてますね。皆さんの愉しい雰囲気が伝わってきます。2日目以降も楽しみにしています。DVD全編希望します。
  • by 永田 守
  • posted at 2020/07/11 11:19 AM
永田 守様
コメント頂きましてありがとうございます。 拙い文章力で大変恐縮ながら、お読みいただきましてありがとうございます。 DVDは只今 加地さんが焼いてくれているようですので、出来上がりましたら珍楽さんに持っていっておきますね。 引き続きよろしくお願いいたします。
  • by MUSHMANS Fujita
  • posted at 2020/07/11 7:28 PM
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