モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』【第二章 パターンの作成】

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皆様こんにちは
最近は夏のような陽気が続きますね
こんなに天気が良いと絶好のツーリング日和
代表の「ちょっと走ってくるわ」に日々怯えるモヒカンです


今回は先週のBLOGでご紹介させていただきました新番組

モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』
第二回目となる今回は、靴を作成する為のパターン作成のご紹介です

このパターンの作成とは、靴を製作するにあたってのデザインや形を決める基礎でありながら重要な工程です。


お絵かきは好きなのですが、学生時代、絵画の成績はいまいちだった僕。
幼稚園実習やボランティア等で子ども達に「〇〇描いてー!」
と言われ描くものの、子どもの無言ながらの呆れ具合をひしひしと感じる僕。

そんな僕が今回は靴のパターンの作成に挑戦です



パターンを取るにあたって、まず、自分の足型を取り、その足に合った木型を用意します。
足型を取る作業、それに合った木型を見つけ出す作業には熟練の経験を要する為、今回は先生にご用意いただきました。

私の足は、踵が小さく、レングスも短いわりに、ワイズが広く外反母趾である為に、一般的な普通の木型では対応するのが少し難しかった為、比較的つま先部に余裕のある木型をご用意していただきました。



先日実家に帰郷した際に父親の足を見たのですが、僕と同じくレングスが短く、外反母趾・・・
『遺伝って、こういう所にも出てくるんだな』と実感しました。



用意した木型を基にし、『底面図』を作成します。



木型の底面から、アウトライン(木型底面の輪郭)を写し取り、アウトラインを描いた型紙を作成します。

その型紙に基線や各基点(靴の中心となるラインや踵の重心が掛かる部分等)を計算式を用いて割り出し、型紙に基線を配列していきます。

この作業では計算する事が多く、計算が苦手な僕はパニック必死です
「靴を作るのに数学を多用するとは・・・もっと数字に触れておけばよかった・・・・」
と、、つくづく思った次第です。




次に靴のアッパーとなる型紙を作成する為、木型からアッパーのデザインを写し取ります。

靴の内側、外側のデザインを写し取り、それを一枚のデザインシートに合わせていきます。
合わせたデザインを内外での平均を出し、パターンを描いていきます。


ここで出来たものを『Mean Form(平均型)』といいます。



この『Mean Form』を定規や雲形定規(製図等に使われる曲線を描く為の定規)を用いて、パターン修正を行い、綺麗な線を描いていきます。

この時に実際靴を製作する為に必要な「つり込みしろ」や「貼りしろ」、「靴のベロ」や「ライニング」のデザイン等も描いていきます。



また、内外で一枚のデザインシートに描いている為、わかりやすいように蛍光ペンでしるしをつけておきます。

ここで作製したものを『Standard Form(基礎型)』といいます。


一気に実施する工程を羅列しましたが、、、靴を作るには非常に緻密な工程が多く存在しております
いつも何気なく履いていたブーツ達・・・・とっても愛おしくなってきますネ



次に、いよいよアッパー部分のパターン作製です。

Standard Formを基にアッパー部分&ライニング部分のパターンを作製します。

一枚のStandard Formからパターンを起こす為、内外のラインに注意しデザインシートにパターンを起こしていきます。

この時に、貼りしろや縫いしろ、靴のべろやライニングをきちんと型紙に起こしていきます。



今回は外羽靴の作製のパターンです。

左がアッパー部分、右がライニングのパターンの完成図です。









ここまでの作業で10時間以上…

僕は数字や計算が苦手な為、苦難の連続

しかし、なんとか無い頭をフル回転させ、なんとかつぎはぎだらけのパターンが完成致しました



今回の作業は靴を製作する上で必ず行う作業です。

製作したパターンはつり込みを行わないと精度が試されない為、

パターンの製作→仮つり込み→パターン&デザイン修正→パターンの製作…

と納得がいくまで繰り返し、デザインが決定します。


一足の靴を作る為の型紙作りで10時間以上…
製品となる靴は、何回もパターン修正を行う為、その数倍…数十倍…もしくは数百倍の以上の時間を費やし一足の靴の為に型紙を作製していると考えると靴職人の方々には自然に頭が上がりません。

衣類に関しても同じく、緻密な計算によって生まれるパターン。

普段何気なく着用している「ブーツ」や「洋服」は、絶妙なサイジングを目指すべく それはそれは苦悩の連続で生まれております。
実際にそれをやってみないと、見えてこない事ってありますね
奥が深い



このパターンを基に次回から靴を製作していきますので、皆様どうぞ宜しくお願いいたします



→モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』【第三章 革の裁断&漉き加工】へ

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