Daredevil 〜前篇〜

 



ここに、一着のライダースがある。



ただならぬオーラを放っているように見えるのは、私だけであろうか。


ここにある、一着のライダースにまつわるエピソードを 本日と明日の二日間に渡り、前篇後篇の二話に渡ってお話させていただこうと思う。





先に申し上げるが、このライダースは今期 我々がリリースする製品である。





Daredevil 〜前篇〜




・・・数ヶ月前

MUSHMANS店内で行われた打ち合わせである。



画像右に写る私と、左に写る男。


この男こそ、このライダースの生みの親である。






いつになく、真剣な面持ちで打ち合わせを行う二人の男。


このライダースの生みの親は

ELECTRIC LEATHER STUDIO

代表 近藤氏である。




去年の今頃だったであろうか?

どうしても、ELECTRIC LEATHER STUDIOと組んでダブルライダースを作りたかった私は、近藤氏と会う度にライダースの話しをしていた。

デザインからパターン、縫製 さらには使用するレザーのフィニッシュまで一貫して己が行う孤高の職人である近藤氏。

それ故多忙な中であるにも関わらず 我々のオリジナルライダースを引き受けてくれる事になったのが、今年の始め頃であった。

このライダースを製作するにあたってのコンセプト

・スタイリッシュである事。
・バリバリのバイカースタイルにならない事。
・元ネタありきの、古着レプリカでは無い事。
・気張らずに着用出来る着心地である事。
・エイジングを楽しめる事。
そして最後に、ここが最も難儀なポイントなのだが・・
・ライダースであるからには、本気のバイク乗りにも着用出来る事。

今までELECTRIC LEATHER STUDIOで生み出された レプリカでは無い独自のデザイン性とスタイリング。
細部にまで配慮されたパターン。
元タンナーエンジニアであり、レザーを知り尽くした上での拘り。
そして、バイク乗りでもある氏は 今回製作を依頼するにあたり、最も適した人物であると確信していた。


5月某日・・・

デザインの一案が完成した。

ELECTRIC LEATHER STUDIO
近藤氏らしいデザインのパッチポケット。

スタイリッシュである事を前提に、背部にアクションプリーツは使用しない。美しいデザインである。

それにしても、アクションプリーツ無しでライディングポジションがとれるようになるのだろうか?上記に挙げたコンセプトの最下段「本気のバイク乗り・・・」とは、バイク漫画[キリン]に出てくるようなライダーの事なのだが。

5月下旬某日・・・

一発目の仮縫いが完成。

お客様からお借りしたバイクを使用(実走行無し)して、ライディングポジションをとれるかの確認を行う。

これには、正直驚かされた。
元々私はバイク業界の出身である為、様々なバイクアパレルに接してきたのだが、バイクアパレルを製造するメーカーに引けを取らない着用感であった。


そして、さらに良好なスタイリングと着心地を生み出すべく、少々問題のあった部位の修正を行う。

近藤氏の作る仮縫いは、レザーでは無いものの 本体以外の装飾パーツまでも 本番の仕様で製作される。


製品完成まで、一歩一歩着実に近づいている。


そして、今回のライダースを製作するにあたり特別仕様のマテリアルを用意していただいた。

→この画像のカラーリングが特別仕様のそれである。

何が特別なのかと言うと。

もともとライトブラウンであるホースハイドのレザーを、近藤氏直々に手染めにてブラックに染め上げているレザーなのである。



薄色のレザーをブラックにする場合、基本的に顔料を使用しブラックにするのであるが、この特別仕様のレザーに関しては染料、しかも手染めにてブラックに染め上げている。
詳しい事はここで明記する事は出来ないが、最上部に掲載した画像でもわかる通り 非常にムラのある、ブラウンとも言えない黒とも言えない 何とも言えないオーラを纏う事となった。


この後、ジッパーやボタン等 全てのパーツやライニングの仕様を指定し・・・・・


本番仕様の製作に入った。


さて、スタイリングや着心地等は 現物が完成した時に試着すれば確認は可能である。
またエイジングが楽しめるか否かは、この特別仕様のレザーを見れば一目瞭然であると同時に、この夏からガンガン着用すれば、製品の製作に入るまでに実証される事であろう。

問題は、本気のライダーに対応しているか否かの確認作業。


そこで


7月3日(日)・・・

こういう事になった・・・。

私自らが「本気のバイク乗り」になる事で、実走テストを実施しコンセプト通りの仕上がりなのかの確認を行うのだ。(決して遊びに行くのでは無い、あくまでも仕事である・・・?そう仕事である。)
今回用意したマシン、YAMAHAが誇るロードレーサー『YZF-R1』 World Super Bike選手権等を戦うべく開発されたレーシングマシンの公道仕様。1000ccのエンジンを搭載し182hpの出力を誇る。 

実はこの7月3日(月)・・・
実走テスト前日にあたる。

この記念すべき本番仕様の製品が完成したのは、なんとこの日のAM5:00であった。
必要な付属パーツなどの手配に時間を要し、さらには細部に渡ってワガママな仕様を私が要求したが為に、実走テスト直前まで・・・というか本来なら間に合わないところを、近藤氏は突貫作業で仕上げてくれたのだ。

これには感謝感謝で頭が上がらないのと同時に、その完成度の高さに驚愕した。
右の図通り、近藤氏はお疲れモード 私は感動のあまりミラーの前で硬直状態。
着用して走行するには勿体ない、と思ってしまう仕上がりに戸惑いながら・・・・。










実走テスト開始まで8時間を切った前夜。

翌日 7月4日(月) AM4:00 実走テスト開始!






Daredevil 〜後篇〜 へ続く





















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