※Attention※
The political or ideological meaning is not included in this article.
We are not praising Nazi Germany and Luftwaffe.
※注意※
政治的、イデオロギー的な意味は、この記事には含まれていない。
私達はナチスドイツ及びドイツ国防軍空軍を称賛している訳ではない。

1930年代後半〜40年代に渡り、フランスで作られたモーターサイクルジャケット。
フランス製らしい、美しくも威厳を持ち、独特なオーラを放つジャケットだ。
もともとはモーターサイクルジャケットとしてフランスに生まれたこのジャケット
一人のパイロットによって、一躍有名になる。
良くも悪くも、歴史の1ページに名を残す事となったこの美しいジャケットを
2022年冬、MUSHMANSとBill Kelsoによって再現する。

Erich Alfred "Bubi" Hartmann
エーリヒ・アルフレート・ハルトマン
エーリヒ・アルフレート・ハルトマン(以下ハルトマン)は、第二次世界大戦におけるLuftwaffe/ルフトバッフェ(ドイツ国防軍空軍)のトップエースであった人物。
独ソ戦においては撃墜スコアを重ね、1944年8月25日には前人未踏の300スコア(撃墜)を記録。
総出撃回数1405回のうち825回が戦闘機会、その中で最終撃墜数352機とエース中のエースであった人物である。
1922年4月19日生まれ、1993年9月20日 71歳で亡くなる。
このハルトマンこそ、このジャケットを歴史の1ページへと導いた人物だ。
エース・パイロットの定義としては敵機5機以上を撃墜したパイロットにエースの資格を送ったが、ハルトマン氏の352機は空戦史の中でも未だに史上最多撃墜パイロットである。
有名なところで言うと米陸軍航空隊に所属し、後に世界で初めて音速を超えたエース・パイロット"チャック・イェーガー氏"でも撃墜数11機と、圧倒的な差である。
今日においても、そのスコアを超えるエース・パイロットは存在せず、近代の戦闘において一対一のドッグファイトとなる戦術を用いる事も少なくなって行く傾向にある為、彼を超えるパイロットが出現する可能性も極めて少ないと思われる。
端正なルックスとブロンドの髪から『ブロンドの騎士』や、機首に黒いチューリップ風のマーキングをしていたため『黒い悪魔』と呼ばれたハルトマン氏。
そのエース・パイロットが着用していたジャケットが後にハルトマンジャケットと呼ばれるようになる。
当時のドイツ国防軍空軍"Luftwaffe"の装備において、飛行用レザージャケットの設定は無かった。
米陸軍航空隊においてのA-2のような存在が無かったという事だ。
Luftwaffeのパイロット、特にエース級のエリートパイロット達は私物のジャケットを使用していた。
大戦時、ヨーロッパの空を支配していたドイツ国防空軍は、新しい英雄の地位に鼓舞されて、独自のスタイルを生み出していた。
これは米国における支給品のカスタムとは異なる部分が多くあり、ファッションとしても非常に興味深いポイントだ。
標準支給の飛行服は着心地が悪く、さらにはスタイリッシュでは無かったという事から、エリートパイロット達は上官へ仕立ての良いオーダーメードジャケットの着用許可を求めた。
そうした独自のレザージャケット等は、彼らエリートパイロット達を周囲から見立たせ羨望の的となるも、同時に規則違反でもあったが、エリート集団の一員だという意識が自分だけのレザージャケットを着用する風潮を後押しし、定着して行く事となる。
このパイロット達は、占領下であったフランスやベルギーで主にレザージャケットを調達した。
その大半は民間仕様でモーターサイクルジャケットとして販売されていた物が主であったと言われている。
古くから飛行服をモーターサイクル用ジャケットとして用いるシーンが世界中で見られたが(Dポケ仕様のダブルレザージャケット等)、逆にモーターサイクル用を飛行服として使用していたという事が興味深い。
大戦中に撮影されたLuftwaffeの画像を見ると、パイロットの集団が同じデザインのレザージャケットを着用している事が多くある。
これを一見すると、軍支給品のレザージャケットを着用していると誤解しがちであるが、実際は同部隊のパイロットが同じデザインのレザージャケットを纏めて購入し、ドイツ国内でカスタムを施したという例が多い。
空軍パイロットによる私物ジャケットの着用は、世界的に見ても大戦中殆ど類を見ない出来事であったが、それによって米国フライトジャケットとは異なる魅力を感じる物でもある。
この私費で調達したそれぞれ独自のレザージャケットにはいくつかの共通点が見られる。
着丈が短く、極めてタイトシルエット、薄手のウールライニングが用いられる。
これはパイロットがコクピット内で動き易く、尚且つ最低限の保温性能を維持する為のものと考えられる。
また、レザーマテリアルカラーは殆どがシールブラウン系の濃茶色で、ブラックは殆ど使用されていなかった。
こういった経緯で調達されたジャケットに、肩章を追加して使用されてきたのである。
ハルトマン氏が誕生して、今年で100年となる。
彼が存命であれば100歳という事だ。
ヨーロッパにおける英雄が着用したレザージャケット、未だにハルトマンジャケットと呼ばれヴィンテージ市場でも高値で売買されている事を考えると、戦闘機乗りとしてだけでは無く、ファッションという領域においても歴史的な人物であったと言えるだろう。
今回のジャケットは、ハルトマン氏が使用したフランス製モーターサイクルジャケットと同ブランドによって作られたと思われる1930年代のヴィンテージをベースに、ディテールを究極まで再現。
近代のファッションシーンで使用出来るよう、シルエットはオリジナルで構築したスペシャルモデルだ。
ハルトマン氏が着用したジャケットは、ウエストポケットがフラップポケットとなっているモデルであったが、MUSHMANSで保有するヴィンテージはスラッシュポケット仕様となっており、レザージャケットとしてはハルトマン氏のそれよりも日常で使い勝手が良いという事から、ヴィンテージ実物をそのまま再現する事とした。
ここで注意いただきたいのが、商品名に"Luftwaffe"と入れているが、あくまでも彼らが好んで使用したフランス製モーターサイクル用ジャケットを再現したという点である。
ドイツ国防空軍用レザージャケットを再現した訳では無いという事を留意していただきたい。
米国製ライダースジャケットのそれや、米国空軍におけるフライトジャケットのそれとも異なる、フランス製らしいデザインのレザージャケット。
その洗練された無駄の無いデザインの中にも、フランス的な気品を感じる意匠。
それでいて牧歌的な雰囲気をも感じさせるのは、フランスにおけるモータリゼーションの流れという事になるのであろうか?
実に美しいジャケットである。

おそらく当時はこのような雰囲気の中で使われていたであろう。
写真の人物はレザージャケットこそ着用していないが、このレザージャケットの年代とほぼ同様の年代における写真である。
1937年のMOTOBECANE社製AB1にトレイラーが装着されている様子は実に平和な構図であるが、この二年足らず後に第二次世界大戦に突入してしまう最後の安寧にも見える。
それでは、このジャケットに関する詳細をヴィンテージとの比較を織り交ぜて御覧いただこう↓↓
【ヴィンテージ】
基本的なディテールは忠実に再現する事で、当時のジャケットに対しての敬意を払う。
ヴィンテージは、おそらく30年代のジャケットである為、90年程度が経過し経年による劣化が進んでいる。
レザーマテリアルの発色が、当時物のヴィンテージ実物よりも濃色で作られているものの、ヴィンテージの襟裏やポケット内部を良く見て行くと、もともとのレザーカラーが判別できる。
この画像でもカフス部や襟部等に濃色のシールブラウンが残っている事から、もともとは濃茶シールブラウン系のカラーであった事は確実である。
【ヴィンテージ】
このヴィンテージを手に入れる際に最も魅力的と感じたポイントが、襟形状にあった。
美しく広がる大振りな襟は、台襟が無く優雅に広がる形状を持っている。
洋服として実に魅力的であり、これも忠実に再現する事ができた。
Zipperに関しては、ヴィンテージにはフランスÉCLAIR社製のZipperが使用されているが、同様同年式のデッドストックを入手する事が極めて困難(不可能)であった事で非常に難儀したポイント。
現在流通しているヴィンテージ復刻ZipperはTALON社製やWALDES社製の物で、USAヴィンテージの印象が強く出てしまう。
やはり折角であればヨーロッパ製のZipperを手配したいところであったが、良く見るriri社製(スイス)だと面白く無いという事で、生産国であるギリシャZAMA社製ジッパーを装着した。
【ヴィンテージ】
さらに使用するハードウエアパーツの調達で難儀したポイントがコチラのバックルである。
プレス機で抜かれた薄型のバックルは、使用するシーンが限られる為現在流通していない。
似たようなサイズの物があっても鋳型で鋳造されたバックルになってしまい、エッジが効いておらずこの雰囲気を再現する事が出来ない物。
そんな話をADJUSTABLE COSTUME小高氏としていたところ、同じような企画を考えていたらしい。
ならば、共同出資でオリジナルパーツを作ってしまおうと相成り実現した。
イチから金型を製作し作り出したパーツなのである。
ヴィンテージのデザインその物では面白く無いという事で、我々らしいエッセンスを付加してのパーツ作り。
中央にADJUSTABLE COSTUMEの"AC"マークが入り、その周囲をMUSHMANS"M"デザインで囲うというものとなった。
鉄製プレス打ち抜きにより、エッジの効いた薄型のバックル形状はそのままに、より優美な物と昇華したバックルである。
今回のモデルには専用ラベルを用意した。
フランス製モーターサイクルジャケットをカスタムしたLuftwaffe仕様の雰囲気を持たせるラベル。
1940年代、ドイツHUGO BOSS(ヒューゴ・ボス)社はドイツ軍衣料の生産も手掛けていた。
中にはジャケットのカスタムも手掛けていたという史実があり、ライニング交換やボタン交換等の作業も請け負っていたという。
今回の専用ラベルは、そのHUGO BOSSの40年代に使用された広告デザインをベースにMUSHMANSオリジナルラベルデザインを構築。
使用する釦は『L.W.』ロゴの入った復刻ボタンを使用。
このL.W.は"Luftwaffe"のイニシャルで、実際に使われていたボタンを忠実に再現している。
【ヴィンテージ】
カフスの縫製仕様も再現している。
通常はボタンホール周囲をステッチで仕上げるが、ヴィンテージではカフスの縫製と一連でボタンホール周囲を縫製している。
雰囲気もヴィンテージらしく、同様の縫製仕様を踏襲した。
【ヴィンテージ】
デザインの大きな要素となる、ウエストサイドのスリット。
【ヴィンテージ】
使用するライニングは薄手のウール製ファブリックを使用。
程好い肉厚感とコシを必要とし、イタリアで調達したデッドストックファブリックを使用した。
【ヴィンテージ】
フランス古着で見られる仕様の袖裏ストライプファブリック。
色こそ経年で黄ばんでいるが、生地厚と言い、すべりと言い、ヴィンテージの雰囲気を再現している。
レザーマテリアルは、当時物がそうであったように"Cape Skin/ケープスキン"を使用している。
しなやかで動き易く、それでいて強度にも優れる素材という事で、この時代の飛行服やライダースに重宝されたマテリアルだ。
昨年大ヒットとなったBill Kelso×MUSHMANS"WALDO PEPPER"で使用した素材と同様で、Bill Kelsoの拘りを心行くまで堪能できるマテリアルであると言って過言では無い。
このマテリアルについては→
コチラ にて記述しているので、初めて御覧になる方は是非御一読いただきたい。
荒々しい独特のオーラを醸すシボが楽しめるマテリアルでありながら、実にしなやかであり、着ている事を忘れてしまう程のものである。
実際私も着用しているが、パソコンに向かう事務作業であっても心地よく着用していられる不思議なレザーマテリアルだ。
まだ体感した事が無いお客様は、是非一度袖を通してみて欲しい。
と、ここまでがこのジャケットを再現するにあたるストーリーとディテールに関する記述だ。
企画の立ち上げから一年を要し、ようやくサンプル完成に至ったこのジャケット。
言語の異なる国のブランドと進める事の難しさを感じる一方で、日本国内には無い着眼点や、ヨーロッパのブランドならではの歴史的観点も面白い物であった。
この経験は非常に有意義なものであり、後の我々のスキルアップにも繋がるものであったと感じている。
それでは、実際に着用してみよう。
まずはカジュアルにコーディネート。
インナーにはカットソーを着用し、ボトムスにはデニムパンツを持ってくる。
足元はCHUKKA BOOTSといったオーソドックスな着こなしだ。
画像の人物はサイズ48(M)を着用しており、非常にタイトなシルエットである事を感じていただけるであろう。
これはLuftwaffeのエリートパイロット達に倣ったサイズ取りであり、このしなやかなマテリアルであるからこそ、このタイトシルエットでの着用が可能となっている。
着丈に関してはヴィンテージを踏襲せず、数cm長めに設定した。これにより自然と着用する事が可能だ。
続いては、若干ミリタリーテイストを感じるスタイリング。
インナーにはB.D.Shirts、ボトムスにはグルカパンツを着用し、オールドテイストも感じる着こなし。
このように、落ち着いた印象で着こなす事が出来るのは、このマテリアルがホースハイドやステアハイドとは一線を画す、ギラついた印象が少ない事に起因しているかもしれない。
美しい襟形状から覗くタイも印象的で、衣装として非常に洗練されたジャケットデザインであるとも言えるだろう。
カジュアルからドレッシーへと、様々な着こなしが可能なレザージャケットだ。
【サイズについて】
ファクトリーブランドであるBill Kelsoとのコラボによって実現したこのジャケットは、サイズ設定が細かく、カスタムオーダーをせずとも貴方の体型にマッチさせる事が可能である。
ワンサイズの中に"Short" "Regular" "Long"が存在し、全24サイズの中からオーダーしていただく事が可能だ。
勿論、このサイズ設定の中でもマッチするサイズが無い場合は、各部サイズオーダーも可能となっており、貴方だけの一着を誂える事が出来るのも嬉しい。
もともと軍支給品であったA-2とは異なり、Luftwaffeが使用したジャケットはオーダーメイドであったとも言われている。
だからこそ、あれだけタイトにジャストサイズで着用出来たという事にも繋がるのだ。
今回のジャケットは予約受付が終了した後に、店頭ストック分(Regularサイズ)も用意する予定ではあるが、出来る事ならジャストサイズで着用できるよう、先行オーダーされる事をお勧めする。
※オンラインショップでのご予約に関しまして※
オンラインショップでのご予約のお客様に関しましては内金として50,000円以上をお預かりいたします。
決済方法は銀行振込・クレジットカード決済・コンビニ決済・PayPay決済のいずれかとなります。
銀行振込をご希望の際は、内金の50,000円がお振込された時点で正式に予約受付となります。
銀行振込以外(クレジットカード決済・コンビニ決済・PayPay決済)で決済をご希望のお客様は、商品代金全額をご予約時にお支払いいただきます。
オーダーをいただきましても、お振込・決済の確認が取れていない時点では正式に受付が完了しておりませんので、予めご了承下さい。
キャンセルに関しましては、受け付けておりません。
当社"特定商取引に基く表記"に準じますが、キャンセルの場合のご返金はいたしません。
何卒ご理解下さい。
尚、過去に悪質なキャンセルや予約者の都合でのキャンセルがあったお客様からのご注文は承りません。
ご了承下さいませ。
店頭でのご予約に関しましてはこの通りではございません。(店頭もしくはお電話にてご確認ください。)
またオンラインショップでのご予約においても、過去に数回のお取引実績のあるお客様におかれましては、この通りでは無くお客様のご都合に合わせた受付方法をいたします。ご要望をお申し付け下さいませ。
※納期に関しまして。※
本年の納期に関しては不安定なものとなっており、大変ご迷惑をお掛けいたします。
現在ヨーロッパからの輸入に関しては、長く続くウクライナ情勢が影響し、通常通りの流れとは異なるものとなっております。
素材の調達に関しては最善を尽くしておりますものの、状況が状況だけに納期をお知らせするのが困難な状態でございます。
ご予約いただきますお客様へは、大変心苦しいお願いではございますが、納期に関して不安のあるお客様はご予約では無く店頭へ入荷したタイミングでご検討いただく事をお勧めいたします。
ただ、生産数が限られております為、全商品・全サイズが店頭に入荷する訳では無く、予約段階で完売してしまう事も多々ございます。
どうかご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
現段階の納期目標としては11月末頃を予定しております。
このヴィンテージを手に入れてから何年が経ったであろうか?
ハードウエアパーツ、レザーマテリアル、その他様々な物が調達できず
このジャケットを再現する事が叶わなかった。
しかし状況は突然好転するものである。
一瞬にして全てが整う事がある。
ハルトマン生誕から100年にあたる
2022年