今年はナイロンミリタリーが着たい。Part:2
皆様こんにちは!!MUSHMANS代表の藤田です!!
とうとう11月に入ってしまいまして、今年も残り2ヶ月となっている訳で、これから年末に向けて色々と考えなくてはならない事が多々あります。
とは言え、もう少し進んでみないとどうにもならない部分もございまして、とりあえず来年初頭の冬期休業はどんな感じで出雲に行こうかとか、、現実逃避したくなる今日この頃でございます。
さて、11月に入り朝晩は妙に冷え込みを感じる季節となりました。
今年は夏が長いと感じておりましたが、早朝はキリっとした空気が気持ちの良い季節。
もう少し季節が進むと、吐く息も白くなる事でございましょう。
そんな季節になりますと、レザージャケットは外せないアイテムでございます。
が、ちょっと軽めに行きたいな。という日もありまして、今年は『ナイロンミリタリーが着たい。』気分な訳です。
前回の『ナイロンミリタリーが着たい。』と題した記事では、COLIMBOのL-2を御紹介したのですが、これがもう大人気でありまして、既にSOLD OUTとなりました。
今回はその第二弾!を御紹介いたします。

『今年はナイロンミリタリーが着たい。』
そんな気分にさせたのは、COLIMBOからリリースされるナイロンフライトジャケットが良すぎるからです。
なんとなく、そういった気分になったというのではなく、COLIMBOがリリースするナイロンフライトの完成度が極めて高く。
さらにひと昔以上前のプライス帯を維持しており、皆様にも楽しんでいただける事を確信したからとも言えるでしょう。
ここのところ、様々なブランドで価格が高騰し、バイヤー向けの展示会では何とも言えない気分になる事もしばしば。
こんな金額出すんなら、別の領域の洋服欲しいよね?とか、ことナイロン系のフライトジャケットですと、この価格であれば別の選択肢が沢山出て来る訳で、そんな事を考えていると食指が動かなくなるものでございました。
そんな中で、COLIMBOのバイヤー向け展示会。
「この生地感は良いですね〜。」と言いながら、価格を確認してみると・・・。20年前のプライスじゃん(笑)
20代前半、歯を食いしばって手に入れた旧マッコイズのB-15C(MOD)。
それが、確か68000円位だったかな?そんな価格帯が限界ギリギリなんじゃないかな?と40代になった今でも思う訳で。
収入は大きく変わっていても、価値観というか、物や品質に対しての価格帯指標というのは変わらないもので、その辺の価値観がメーカーとマッチすると、非常に嬉しくなってしまったりと、まあそんな感じなのです。
いつも申し上げておりますが、COLIMBOのウリはプライスではありません。あくまで品質とパターンの良さだと思ってます。
価格的に他ブランドと同等であったとしても、きっと買い付けしていると思います。
たまたま良心的な価格を維持しているから、より皆様にお勧めしたくなるだけなんです。
前置きが長くなってしまいましたが、アイテムの詳細を。

B-15B(MOD)
B-15からB-15A、B-15B、B-15C、B-15DとレギュラーのB-15シリーズだけでも5つの系譜が存在します。
第二次世界大戦当時。急激な皮革資源の枯渇に直面した米陸軍航空隊(U.S.A.A.F)は、従来の牛や羊といった皮革以外の素材を使用したフライトジャケットの開発に着手します。
アウターシェルにコットンを、ライニングにはアルパカを使ったB-10は1943年に登場したものの、あくまで暫定的なディテール・デザインであり、決して機能的に満足いくものにはなっておりませんでした。
このB-10の登場から僅か9ヶ月後の1944年4月、B-10の問題点をブラッシュアップさせたB-15が採用されます。
こうして第二次世界大戦終結直前に誕生したB-15シリーズは、その後ジェット戦闘機に取って変わる時代を経て、さらに洗練されて行く事となります。
今作のB-15B(MOD)は、B-15シリーズの3番目に採用されたモデル【B-15B】をベースに作られております。
このB-15Bは、1945年8月29日にNo.3220Bとして制定されました。
B-15シリーズで初のナイロン製アウターシェルを採用し、フライトジャケットの歴史において革新的な一歩を踏み出したモデルと言えるでしょう。

さらに商品名に(MOD)の文字が入りますが、これは【Modified/モディファイド】を意味します。
ジェット戦闘機が主力機となり、非常脱出用の射出座席が採用されるようになると、射出時のパイロット頭部の防御用に大型のフライングヘルメットが採用されます。
ところが、防風用に装着されていたムートン襟ボアが邪魔をして、視野が確保できないという問題が出るようになりました。
それであればムートン襟を取ってしまう。という対処(モディファイド)がなされるようになり、米空軍補給軍団のデポ、空軍補給センター(ASC)でその作業が行われ、その旨を記した白ラベルが添付されます。
そこも再現されており、当アイテムにはModifiedラベルが添付されております。

ライニングはウールパイルが使用され、それをオリーブドラブNo.71と呼ばれる色彩のナイロンツイルライニングで包まれます。
これにより保温性を確保。

アウターシェルは前回御紹介したL-2と同様の物を使用しており、非常に目を引く発色。
この発色はヴィンテージでも見られる物で、もともとは鮮やかなオリーブグリーンだったものが、長年の使用でグリーンが退色した物を再現しております。
独特のヌメリのある光沢感を発するナイロンツイルのアウターシェルは、当時のB-15Bでも施されていたとされる[シレー加工]を施す事で、濡れたような滑らかな質感を発しております。
このシレー加工は、ナイロンを熱と圧力を掛ける手法で、表面の凹凸が無くなり、糸と糸の間隔が埋まる事で、生地に気密性を付加する加工。
こういった手間を惜しまない事で、より再現性が高く、より高級感のある製品となっていると言えるでしょう。

こちらがヴィンテージの写真。似てますよね。
本製品、流石にここまで退色した感じにはしておりませんが、その過程を感じる絶妙な発色が魅力です。

リブはウール100%のオリーブリブを使用。
アウターシェルとの色のコントラストが良い感じです。

ボックスタブはレザー仕様。
B-15Bの中でも、この仕様には小差がある。


オキシジェンタブが装着され、ジッパータブはレザー製。

B-15Bまではオフセットされたフロントジッパーが特徴的。

このB-15BからはU.S.A.A.F(米陸軍航空隊)ではなく、U.S.AIR FORCE(米空軍)になっており、陸軍から独立した空軍が設立されております。


それでは着用感を御覧ください。
画像の人物はサイズ38(M)を着用。
これは、往年のスタイル(デニム+ブーツ)で着こなしたくなりますね。
カジュアルコーデの決定版的なコーディネートですが、あえてB-15B(MOD)なところもミリタリーアイテムファンの心をくすぐります。
ヴィンテージ実物はでっぷりとしたシルエットとなりがちですが、ここはCOLIMBOのスタイリッシュなシルエットへと変更されております。
間違えないで欲しいのは、完全に近代的なシルエット振っている訳ではなく、当時物のソレっぽさを残しながらも、嫌じゃない綺麗なシルエットとなっており、とても好感の持てる着用感が魅力です。

インナーに厚手のPARKAを着用しても、そのままサイズ38で問題ありません。
かなりスッキリしたパターンで構築されているものの、それがタイトなのかと言われればそんな事はなく、しっかりと厚着に対応出来ている秀逸なパターンとなっております。
いかがでしたでしょうか?
しばらく遠のいておりましたナイロンフライトですが、着たくなってきたでしょう?
このクオリティがこのプライスで手に入れられるなんて、なんて幸せなんだ。
と、思います。
是非この冬のお供に。


