梅雨入りと言えば必須のアイテムをご紹介いたします!
皆様こんにちは!
本日とうとう関東甲信地方で梅雨入りが発表されました。
昨年は一ヶ月間日照が無く、ジメジメした日が続いた事で、レザーアイテムをカビさせてしまったというお声を多く聞きました。
もともと梅雨時季は湿度が高まり、レザージャケットの保管やブーツやシューズの保管には気を遣わなければなりません。
昨年レザーアイテムをカビさせてしまったお客様で、表面のカビだけを除去したのみという場合、これからの時季にはほぼ100%に近い確率でカビが発生すると思われます。
さらに、そういったアイテムの近辺に保管していた別のアイテムも非常に危険であると言えます。
本日梅雨入りという事で、この時季に必須なメンテナンスグッズをご紹介させていただきます。

昨年は本当に多くのカビ発生案件でお問合せいただきましたので、こちらのアイテムを使ってカビ除去や予防を行う事が多くございました。
あまりにも長くこの状況が続き、このモールドクリーナーがメーカーでも欠品状態となってしまう等、レザーアイテム愛好家にとって危機的状況であったとも言えるでしょう。
今年に関しましては、なるべく余裕を持った数量でストックをするのは勿論、業務用の同製品を用意し、カビ案件に対応して行こうと思っております。
こちらのモールドクリーナーですが、カビが発生してしまった場合に使用する物でございますが、勿論カビ予防としても使う事ができる便利なアイテムです。
カビというのは新品のレザーアイテムにはあまり発生せず、長年使い込んだアイテムに発生しやすい傾向にあります。
長年に渡って愛用している大切なレザーアイテム、一度カビが大量発生してしまうと、なかなか元通りにするのが難しくなってしまいます。
そうならない為にも、日頃のケア(特に梅雨時季)は怠らないようにしていただきたいと切に願っております。
カビとは?
カビは人間の日常生活の中で切り離せないものでございます。
一般家庭の環境で、カビの胞子は常に浮遊していると言われております。特にこの時季にはその胞子は増え空気中を浮遊している訳です。
そのカビも増える為に必要な『汚れ・高温・多湿』の場所、要するにカビにとって生活しやすい環境をいつでも探してしているのです。
そして、そのカビが革の繊維に着床してしまった場合、繊維中にカビ菌が根付いてしまう事になるので、完全に除去するのは難しいとされております。
私の経験から言うと、一度大量に発生したカビ菌は、専門のクリーニング業者に出しても完全に元通り、無かった事に出来るケースは稀であると感じております。
日々の予防と、少しでもカビが発生した形跡を見つけたら、即日対応しなければなりません。
少しでもカビが発生した形跡とは、うっすらと白く埃のような物が、全体若しくは局所的に発生する事を言います。
オイル分が多いレザーの場合、冬季に油分が凝固して似たような感じになる事がありますが、この時季に発生する白い埃のようなものはカビである事が多いので気を付けなければなりませんし、まだこの段階であれば何とかなるケースが多いです。
モールドクリーナーのお勧めポイント。
従来のカビ除去製品との違いをご説明します。
【市販の靴用除菌スプレー】
これはアルコール系で除菌=不活性化する方法なのですが、一定の効果はあるものの、持続性という点で「十分に満足」という結果は得られません。
【塩素系の強アルカリ性の商品】
強力カビ取り剤として市販されていますが、これは確かに効果が高いです。しかしながら、反面では、成分が皮膚についた場合・吸い込んだ場合・目に入った場合などを考えると取り扱いに細心の注意が必要です。
そのため、染色や塗装をしている革製品に使用すると、カビも落しますが、同時に色も落としてしまうため、実質的に皮革製品には使用しにくいという事になります。皮膚に付着してはならない薬剤が革に付着して大丈夫な訳がありませんからね。
対してここでご紹介しているモールドクリーナーは↓
除菌力が高い有機ヨードが主成分で、カビの表面を覆っている細胞膜を壊して除菌するスプレーです。
ヨードは海藻などに含まれている天然成分で、うがい薬や医療用の消毒剤としても使われていて、低濃度では塩素系よりも除菌効果が高いとされています。
モールドクリーナーは有機ヨードがベースですので、「高い除菌効果」と「安心して使用できる」ことが最大の特長です。
今まで多くの革製品に、このモールドクリーナーを施工して参りましたが、革質が著しく変化してしまうような事象や、色落ち等といった事はございませんでした。
安心してご使用いただけるという事を、私自身が自身のレザーアイテムやお客様のレザーアイテムに使用して実証されております。
さてさて、私のブーツコレクションの中に、危険信号が灯っているブーツを発見しました!
これは良いタイミングで兆してくれたなぁ〜(笑)と思いつつも、少々焦ってメンテナンスのスタートです。↓↓

主にバイク(ハーレー)用ブーツとして使用しているWHITE'Sのエンジニアブーツ"NOMAD"です。
こちらはアメリカ横断アタックでも使用したり、北海道アタックでも使用したり、私のブーツコレクションの中でも極めてタフな状況下で使用している一足です。
特にバイク用に使用しておりますから、夏場の暑いシーズンに登場させる事も多く(アメリカのモハベ砂漠も走りましたし)汗を多く含んでおり、天候が荒れて豪雨の中でも度々使っている、まさに苦楽を共にした相棒的存在のブーツ。
これだけ長い間履きこんでおりますので、履き心地も『俺専用』に馴染んでいる大切なブーツ。

ここのところ、湿度が上がり始めた途端、ブーツ全体が白っぽくなってきたのを発見。
これは"アイツ"の影が忍び寄っていると判断できます。
そう、カビ発生の初期段階です。
シュークロークの奥の方に格納されていると、この初期段階で発見する事ができず進行してしまい、クリスマスツリーのように白い綿に覆われてしまうのがパターンだったりしますので、たまにチェックしていただくようにお願いします。
また、今から実践する手法は、カビ予防として施工いただくにも良い手法ですので、不安を抱えている方は是非実践してみて下さいね。

作業の際にご用意いただく物はコチラ。
右からモールドクリーナー、ペーパーウエス、馬毛ブラシです。
本来メーカーのHPでは、リムーバクロスを使用する事になっているのですが、カビを拭き取るクロスはカビを塗り広げる事の無いよう、ガンガン捨てなければなりません。
リムーバクロスですと、ガンガン捨てるのが勿体ないと感じてしまう為、ここではホームセンター等で売られているペーパーウエスを使用します。
キッチンペーパーでも良いかもしれませんが、繊維質が少し硬いので、革を痛めてしまう可能性がございますので、ご使用の際は注意が必要です。
また、ブラシに関してはカビ予防の施工時に使用します。
カビが生えているブーツやシューズにブラシをかけてしまいますと、ご愛用いただいているブラシを捨てる事になります。
これもクロス同様、カビを広げない為の措置です。
今回に関しては初期段階であるものの、カビと思われるものが発生しておりますので、ブラッシングは無しでスタートいたします。
↓↓↓

【STEP-1】
まずは表面のカビを除去して行きます。
よくカビの除去にあたって、硬く絞った濡れ雑巾で拭き取る等の記載がされている記事があったりしますが、それは絶対に止めてください。
もともとカビは水分を好みますから、餌を与えつつカビの居場所を広範囲に紹介している行為です(笑)
カビを除去する際は、ペーパーウエスにモールドクリーナーをしっかりと吹き付けて、モールドクレーナーが付着している面で優しく拭きあげるようにして下さい。


このように、全体を優しく丹念に拭き上げます。
なるべく頻繁にペーパータオルを交換するようにすると尚良いです。
※モールドクリーナーをカビ予防として施工する際は、この拭き上げ作業前にブラシでしっかりとホコリを落としてから作業して下さいね。※

ディテールが混み合っている箇所は、よりしっかりとカビを除去してあげましょう。
WHITE’S等では、ハンドソーン(ウェルト)部分等はカビの温床としてはベストなポイント。細心の配慮が必要です。

ヒールの詰み上げ部や、ミッドソールの中板革が重なっている部分もカビの発生するポイントです。
とにかく折り重なっているような箇所は危険地帯だと思ってください。
このように目に見える部分は全てにおいて拭き上げていただければ【STEP-1】の完了です。

【STEP-2】
全体のカビ除去が完了いたしましたら、全体にモールドスプレーを吹きかけてください。
先ほど注意が必要と記載したウェルト部分等にも、しっかりと成分が行き渡るようにスプレーするがポイントです。

全体がしっとりと濡れる程にスプレーしていただきますと、凡そ5分もかからずに浸透し乾き始めます。が、一週間程度は風通しの良い場所で乾燥させるようにしてください。
また、症状が重い(重度のカビが発生した)ブーツは、2日〜3日おきに【STEP-2】の作業を続けに2回実施していただきますと、より効果を発揮いたします。

中底もレザーを使用しており、やはりカビの温床になりやすいですから、ブーツ内もしっとりと濡れる程度にスプレーを。
この【STEP-2】で作業は完了!!
実は物凄く簡単なんですね!!

左施工前。
右施工後。

左施工前。
右施工後。
ちょっと御覧いただくだけでは判断できないと思いますが、モールドクリーナーを使ったからって革が硬くなってしまったり質感が変わってしまう事もございません。
アルコール系の除菌ではありませんから、革のオイル分まで拭き取ってしまうような事が無いからです。
これでしばらくは安心して保管できますね!!
上記でご紹介した手法は、同様の方法でレザージャケットにも施工が可能です。
危険信号が灯っているレザーアイテムがございましたら、是非早急に対処してあげてください。
また、当店でご購入いただいたブーツやシューズ、レザージャケットを所有されているお客様で、このモールドクリーナーを購入いただけましたら、私が実際に施工しながら施工方法をご説明する事も可能です。

昨年は本当に多くのレザーが殺られました。
今年はしっかりと戦おう!!
レザー愛好家にとって、カビは最大の敵。
あ、まだ他にも敵はいるね。
(笑)


