最高に洒落た逸品を!
皆様こんにちは!MUSHMANS代表の藤田です!!
ここのところ、完全にステンシルマシンと化しておりまして(笑)
身体が硬直しているような気がします(笑)
さて、本日はかねてから企画しておりましたスペシャルアイテムが届きましたので、お知らせさせていただこうと思います。
正直申し上げまして、これは極めて特異なアイテムであり、使い勝手(コーディネートの容易さ)も良いとは絶対に言えません。
ただ、洋服を着飾るというファッション最大の楽しみから考えると、これは相当楽しんでいただける筈ですし、コーディネートを作り上げるテクニックを学べ、さらにそのテクニックをさらに磨く事ができるアイテムであると言えるでしょう。
さあ、皆様の度肝を抜くスペシャルアイテムの登場です!!!

"Strawberry Thief" Limited Edition BLACK
いかがでしょうか?一発で皆様の度肝を抜く事が出来たんじゃないかと思います。
MUSHMANSでは大変好評をいただいております(個人的趣向を皆様に押し付けているとも言えるかもしれませんが・・?)
【ウィリアム・モリス】デザインの "Strawberry Thief" (和名:苺泥棒) ファブリックを使用したオーバーオールの登場です。
後ほどご説明いたしますが、今回はリミテッドエディションの"BLACK"ヴァージョンを使用した、全てにおいて特別な企画。
総柄(ストライプ以外)のオーバーオールを作ってしまって良いのか?
その答えを検証するべく、このアイテムを紐解いていきましょう。
まずは毎回の事ですが、モリスについての簡単なご説明から。
いつもしっかりとお読みいただいている方は、飛ばしていただいてOKです。
William Morris/ウィリアム・モリス

19世紀の英国で多方面で精力的に活動し、またそれぞれの分野において大きな業績を収めた「モダンデザインの父」と評される人物。
このウィリアム・モリスの遺したアートデザインは現代でも多くのファンを魅了し続けております。
そのモリスデザインの中でも最も高度な技術を要し、最も有名なデザインと言っても過言では無い"Strawberry Thief/いちご泥棒"
いちご泥棒のデザインは、園芸家たちの日常の暮らしの中にある小さな悩みからインスピレーションを得ています。モリスはケルムスコット・マナーでいちごを育てようとしましたが、食いしん坊の鳥たちに食べられてしまいます。モリスの手記にも記述されていますが、本当は種類の異なる鳥だったのですが、ツグミに替えてデザインされました。
この色数の多いプリント、現代でも技術を要するプリントですが驚く事に1883年にリリースされたものなのです。
私が生まれる100年も前にこのようなファブリックが生まれていたという、驚愕の事実があるのです。
日本はその頃明治16年、そう考えると中々に感慨深いものがございますね。

今回の製品に使用している"Strawberry Thief/いちご泥棒"、柄は前回リリースしたキャスケットと同様ながら、配色をモノトーンへと変更した、限定ファブリック。
バックグラウンドのベースとなるブラック色から、これをブリーチしたような趣のブラウン色へとフェードさせるのみで表現しております。
落ち着いた印象になりますが、逆に迫力を感じるのも不思議です。
今回ADJUSTABLE COSTUME小高氏より、米国でこのファブリックが流通しているとの情報が入り、3年程以前から"Strawberry Thief/いちご泥棒"でオーバーオールを作りたいと模索していた事から、今回製作に踏み切った次第でございます。

オーバーオールと言っても、ADJUSTABLE COSTUMEの作り出す"Bib Overall"は通常のオーバーオールとは一線を画すディテールが人気のアイテムです。
見れば見る程に、そのディテールは異彩を放ち、引きこまれるものがございます。
Bib Overallというワークテイストを感じさせる部分と、ドレッシーな趣との融合はADJUSTABLE COSTUMEならではの観点から作り出されたディテールです。

よく御覧下さい。Bib部分のディテールですが、向かって右側に取り付けられている懐中時計用パッチポケットですが優雅な湾曲形状と共に柄合わせされているのも見て取れるでしょう。
あまりに美しい纏まりとなっている為、よく御覧いただかないと見逃してしまう部分です。
中央部も巻き縫いとなっておりますが、こちらもしっかりと柄合わせされているのが特徴。

Bib部裏側は、なんとしっかりと裏当てがされているではありませんか。
実に手の込んだ作り込みとなっております。

Bib部から視線を下方へ。 ボトムとなる部分にはタックが入り、トラディショナルなトラウザースの風貌を垣間見る事ができます。

また、コインポケットにあたる部分のフラップも贅を尽くした造形美を感じていただけます。
こういっ
た細かい部分の積み重ねこそ、このアイテムの存在感に寄与していると言えるでしょう。
サイド開口部のボタン、コインポケットのフラップに使われるボタン等々、この製品に使用されるボタンは全て皮付きのナット釦を使用しております。

ヒップポケットのフラップにも同様のデザインが施され、全てにおいて抜かり無しの作り込み。

ウエストサイドのアジャスターに使用されるバックルは、20年代に使用されていたヴィンテージから抽出したデザインを用いたプレスバックルを使用しております。
ADJUSTABLE COSTUMEからリリースされている"Bib Overall"は、上記のように大変作りこまれたディテールとなっておりまして、同社の創業当初からラインナップされているアイテムという事もあり、一定のファンから高い支持を受けているモデルです。
かく言う私も、こちらのアイテムはリリース当時に購入した一本を保有しており、大変気に入っているため度々店頭でも着用しております。
そして"Strawberry Thief/いちご泥棒"ファブリックシリーズを別注で企て始めた当初から、同ファブリックでのBib Overallの製作に前のめりとなっておりましたが、どうしても今まで使用してきた配色のファブリックでは派手すぎて"お洒落"という範疇に収まらないという事が懸念され断念しておりました。
ジャケットやショーツであれば問題の無い、調度良い塩梅の発色であっても、フルレングスのボトムになるととたんに"派手さ"が出てしまいます。
この"派手さ"が好影響を及ぼし"お洒落さ"が演出できるケースと、そうならないケースがございますが、今まで使用していた"Strawberry Thief/いちご泥棒"の配色ですと、どうしても後者になってしまうきらいがあった為に、オーバーオールの製作を断念しておりました。
そこにきての朗報。 小高氏からファブリックの画像が送られてきた瞬間に「これならオーバーオールが作れる!」と迷わず決断する事ができました。
"Strawberry Thief/いちご泥棒"でのオーバーオール製作に二の足を踏んでいた要因のもうひとつに、価格設定というものがあります。 通常の国内ファブリックを使用した際でも、この作り込まれたディテールの為に比較的オーバーオールにしても高額気味なこの"Bib Overall"・・・。 もともと高額気味な製品に、高額なファブリック、しかも今回は米国から輸入しなければならないという事から、さらにハードルは高いものでした。
しかしながら、製品の価格的価値というのは絶対的に決まるものではなく、それに興味を持っていただくお客様方の相対的な判断によって決まるものでもございます。
私自身、このデザイン・ディテール・マテリアル、さらに独自性という付加価値を総合的に鑑みたうえでも、このプライスは適正であると判断しておりますし、ただただ完成を目の当たりにして、お客様方の反応といった実績が出ていない段階から「やっぱり俺は間違っていなかった」と独りごちた訳でございます(笑)
さて、この製品に対する正当化文章はここまでにして
これをどうやって"こなす"のか?
といった部分を検証してみましょう。↓

まずは個人的に最もやりたいコーディネートから。
ドレスシャツにタイをセット、少々ドレッシーなスタイリングにしてみました。
着用してみますと、この柄もとたんに落ち着いた雰囲気となり、洋服の一部に溶け込んでしまう感覚になりますね。
これこそがモリスデザインの真骨頂とでも言いましょうか、ひとつひとつのデザインに存在感があれど、総合的にみると日常に溶け込む不思議な感覚を味わっていただけます。
サイズに関してですが、画像の人物はサイズ34(M)を着用しております。
着方によってはサイズ36(L)でルーズ感を出しても良いですし、ブランド的には画像の人物位の背格好では36(L)をお勧めしているようです。
個人的な好みでスッキリと穿きこなしたいという事から、このサイズを選んでおります。
目安としては以下のような感じになります。
32(XS)=普段のパンツを28インチから30インチの間で穿かれている方用。
34(M)=普段のパンツを30インチから32インチの間で穿かれている方用。
36(L)=普段のパンツを32インチから34インチの間で穿かれている方用。
38(XL)=普段のパンツを34インチから36インチの間で穿かれている方用。
といったサイズ感になっております。
あとはご試着のうえ、お好みのサイズを見出していただければ良いかな?と思います。
傾向としては、32サイズは女性のお客様にも大変好評いただいており、性別問わず着用いただいております。

思いっきりカジュアルに振っても良いですよね。
無地白T-Shirtsに合わせるだけ、上からミリタリー系のアイテムを羽織ってしまっても受け入れてくれる懐の深さは、ADJUSTABLE COSTUMEとモリスデザインだからこそ成し得る事ができる離れ業です。
シューズもポップ且つ上質な印象の物を合わせていただくと、尚雰囲気良く仕上がりますよ。

レザージャケットだってそつなくこなせる、そんなアイテムでもあります。
このファブリックはそれほど厚いものではありませんが、だからと言って完全夏物なオンスでもありませんので、オールシーズンご使用していただけます。
画像のように、サラッとレザージャケットで武装する。そんな着こなしの日があっても楽しいですね。

ここまで来るとスペシャ
ルです。
カッコイイじゃん。としか言えません。

"Strawberry Thief" Limited Edition BLACK
もう、これは多くを語る必要はない。
そう思っておりましたが
結局語ってしまいました。。
例え一人でも。
これを『良いじゃん!』って思ってもらえれば
それだけで満足かもしれません。
と、言いますか。
これ納品された段階で、もう完全に満足してます。
どうしても私が欲しかったから。
一本だけじゃ作ってもらえないから
とりあえず、ワンロット分作っただけ(笑)
完全自己満足。
でも自己が満足してこそ、皆様の満足に繋がると考えております。
やっぱ楽しいな、洋服屋。
改めて、自分の仕事を誇りに思った、今日この頃。
総柄のオーバーオールを作ってよいのか?
↓
検証結果
【結局、楽しくて格好良ければ何やっても良し。】


