"通俗水滸伝豪傑百八人之一個"

 皆様こんにちは!

夏らしい気候が続き、アロハシャツをお求めのお客様が増えてまいりました。

本年は和柄のアロハシャツが複数入荷してまいりましたが、その大トリと言える一枚が入荷いたしましたので、ご紹介させていただきます!

 

 

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SUN SURF【サンサーフ】

"通俗水滸伝豪傑百八人之一個"[SS38470]

 

 

歌川国芳の代表作、『通俗水滸伝豪傑百八人之一個(つうぞくすいこでんごうけつひゃくはちにんのひとり)』より矮脚虎王英と鎮三山黄信を描いた一枚を大胆にアロハシャツの柄に採用した一枚。

 

戦乱の世が終焉した江戸時代。平安を得た人々の関心は芸術等の文化へ向きます。

17世紀中期以降、商品作物生産の安定と、それをバックボーンにした町人の台頭により著しい産業の発展及び経済活動の活発化が起こります。

それにより発生した元禄文化は別名町人文化とも呼ばれ、大和絵や人形浄瑠璃、歌舞伎、浮世草子等今日にも多大な影響を及ぼした作品の数々が生まれた時代です。

現実主義・合理主義な傾向の作品が多く、豪華絢爛な美を追及したのも多いのが特徴です。

 

一方こちらの『通俗水滸伝豪傑百八人之一個』が描かれたのは、江戸時代後期の文化、文政時代であり、所謂化政文化が台頭した時代になります。

化政文化は元禄文化の延長線上にあり、その全盛期。

元禄文化と対比され、享楽的かつ退廃的で皮肉や洒落が好まれ、政治社会の出来事や日常を風刺する川柳が大流行し、文学では十返舎一九の『東海道中膝栗毛』のような庶民生活を滑稽に面白おかしく描いた作り話が好まれました。

 

そんな文政時代後期に成立した本作は、当時の人々にも知られていた中国の小説『水滸伝』を題材に、国芳が力強く、躍動感あふれるタッチで活写した作品になります。

その人気ぶりは絵中の人物達のような彫り物(刺青)が流行するほどで、国学が大成する時代でありながら、異国の小説が脚光を浴びるという何とも皮肉っぽく、またそのこと自体が化政文化と言うものなのかなぁ・・とも感じます。

 

 

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日本人なら既視感のある襟全体とボディに描かれる矢羽を図案化した模様は、矢絣(やがすり)と呼ばれ、古くから和服や千代紙の柄として使用されており、錦絵を題材とした本作と最高にマッチしております。

 

SUN SURFタグの下に取り付けられる国芳タグには同じく国芳の代表作『相馬の古内裏』内のがしゃどくろが描かれます。

 

 

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こうした複雑な柄にはマストと言って良いポケットの柄合わせもしっかりと行われ、ブランドの拘りと技術力の高さには脱帽するばかり。

釦には白蝶貝が使われ、激しい極彩色の中で矢絣の色と同調し、絶妙な清涼感を与えてくれます。

 

生地にはレーヨン壁縮緬を使用。もともと和服用の布地として開発されたもので和柄との相性は言うまでもなく、生地に凹凸があり涼しく過ごせるのも特徴。

 

 

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鎮三山黄信(ちんさんざんこうしん)

 

 

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矮脚虎王英(わいきゃくこおうえい)

 

 

さてメインのお二人ですが、物語内の展開は割愛いたしますが、錦絵ならではの極彩色と躍動感の再現をお楽しみください。

向かって右の黄信が軍官で、王英が山族と言う設定ですが・・・。完全に黄信の方が山族に見えるのは私だけでしょうか?(笑)

 

画風は日本、兵装は大陸的と相反する二つの要素でありながら、非常にマッチして見えるのは歌川国芳のセンスの賜物なのでしょう。

 

 

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こちらの黄信が描かれた専用BOXで納品させていただきます。

 

 

 

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それでは着用してみましょう。

画像の人物はMサイズを着用。

洋服の柄としてはエキセントリックであるものの、ブルーベースであるため、いつもの格好に合わせてコーディネートしていただけます。

錦絵に、矢絣、縮緬と”日本”の夏にピッタリな一枚です。

 

 

 

 

 

日本の夏を日本の柄で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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