ALOHA 2021 part6 by 伊藤若冲 “動植綵絵 南天雄鶏図”
皆様こんにちは!MUSHMANS代表の藤田です!!
夏を感じる陽気だった本日、ここまで一気に気温が上がると気持ち良いですね。
コーディネートも一気に夏を感じさせる物に変化させるのも良い時季です!
連日ご紹介している、SUN SURF『日本の意匠』シリーズ。
私自身もこのシリーズを通して、日本の浮世絵師、画家により興味を持つようになりました。
もともと絵画を観るという事は好きではありましたが、どういった背景で描かれたものであるのか?とか、どういった人物であったのか?とか、そういった事を理解しながらそれらを感じる事は非常に有意義であると感じます。
これを機に、もう少し深めてみたいと素直に感じるものでございますね。
本日は伊藤若冲による"動植綵絵"の一幅『南天雄鶏図』をご紹介します。

伊藤若冲による動植綵絵(どうしょくさいえ)は1757年から1766年にかけて制作された、全30幅のシリーズ。
動植物を描いた彩色画は、どれも幻想的なオーラを醸している。

伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)は1716年、京都の青物問屋の長男として生まれる。
穏やかで物静かな性格の若冲は、周囲の期待とは裏腹に絵を描くこと以外には興味がなく、商人時代に家業を放棄して2年間もの間、丹波の山奥に籠ることもあった。
40歳にして家督を弟に譲り、本格的に絵師として歩み出した若冲。
家から出ずに縁側で放し飼いにしていた鶏をスケッチし続け、中国の宋元画(そうげんが)からも影響を受けて、身近にあるものを細部まで観察し描写するスタイルを確立していく。

現代で言えば『ひきこもり』的な事となるのであろうが、ひとつの事に全力を注ぎ、日本だけに留まらず世界的に評価される画家となれたのも、氏の類まれなセンスと、それを引き出せるほどの裕福な背景があったからではないかと思われます。

当時最高品質とされた絵絹/えぎぬ(日本画を描くのに用いる平織で薄地の絹織物)を使い、当時最先端の絵具を使用して描かれた"動植綵絵"は、同年代の絵画とは一線を画す発色を感じるものです。
200年以上が経った今でも保存状態が良く、褪色が少ないのはその為であります。

今作で用いられた"南天雄鶏図"は、たわわに実をつけた南天の木を背景に軍鶏を描いた画。
南天と軍鶏のトサカの赤、軍鶏の体の黒、菊の白、小禽の黄色と、色彩の対比が美しい作品です。
それぞれが絶妙なバランスをもって配置されており、観る者に新鮮な感動を呼びます。
南天の実は、表からの彩色が辰砂のみか、赤色の染料を加えるか、裏彩色を施すかどうかなどで色調を変化させ、効果的に奥行き感を出しています。
黒い軍鶏の羽毛は白の胡粉、茶色の染料と墨で一枚一枚描き分け、体全体に薄く裏彩色が施されています。
実に躍動感を感じる描写です。
さあ、これが洋服として用いられるとどういったものになるのか?
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この美しい発色をレーヨンファブリックに載せる事が出来るのもSUN SURFの長年に渡って培った技術力の賜物であると言えるでしょう。
完全に若冲が描いた一幅を再現しているが為に、洋服のデザインとしても至高のものとなっております。
これが中途半端なプリント技術であったなら、このオーラを醸す事は到底不可能。
アレンジも効いていて、裾末端に向ってブラックアウトするようにグラデーションさせた事で、間延びしない締まった印象にさせているのが特徴です。
スリーブのブラックも絶妙です。
画像の人物はサイズMを着用。
これだけ鮮やかな配色と、あまりにもデザイン性の高い模写。
これを見事に洋服のデザインへと取り入れた技は、今後高く評価される一着になる事でしょう。


画家であろうが何であろうが
身近な物事を細部まで観察できる能力
それは
世のため人の為になる能力であると言える。
物事を細部まで理解する
または理解しようとする気持ちこそ
人として生き、活きる為の全てである。


