今期の別注アイテムの目玉! "THE GREAT WALDO PEPPER"の予約受付を開始いたします!Part2:マテリアル編

 

 

 皆様こんにちは!!MUSHMANS代表の藤田です!!

 

昨日ご紹介いたしました、今期の完全受注生産アイテム1920's Aviator Jacket"THE GREAT WALDO PEPPER"に使用されているマテリアル(レザー)に関して、本日は詳細を記述しようと思います。

 

デザイン、ディテールに関しては→コチラを御覧ください。

 

Bill Kelso×MUSHMANS

1920's Aviator Jacket

"THE GREAT WALDO PEPPER"

Victory Capeskin Seal Brown

 

 

 

※画像をClickいただきますとフルサイズでご覧いただけます。※

 

 

 

【Victory Capeskin/ビクトリー ケープスキン】

 

今回のモデルに使用される"Victory Capeskin"は南アフリカ Cape of Good Hope(喜望峰)周辺に生息する羊を使用しております。

シュリンクやエンボスのような人工的なシボではなく、天然のシボを持つ原皮であり、ワイルドな表情を存分に楽しんでいただく事ができるレザーマテリアル。

このマテリアルに刻まれるシボと皺は肋骨のパターンに添って入っているもので、唯一無二の表情です。

この品種の羊の先祖はニュージーランドから運ばれたという歴史を持ち、希少なレザーマテリアルであると言えます。

 

南アフリカより輸入された原皮は、ヨーロッパ屈指のタンナリーで鞣され、水染めされる事で透明感のある表情に仕上げられております。

また、極めてしなやか且つ軽量でありながら、脆弱な雰囲気を一切醸さないのが特徴的で、レザージャケットを楽しむ上での革の圧倒的な存在感を残しつつも、イージーな着用感を実現している稀有なレザーマテリアルなのです。

 

 

さて、このCapeskin(ケープスキン)でありますが、比較的ハイブランド等のレザージャケットに使用される事も多く、レザージャケット愛好家の皆様も耳にした事のあるレザーマテリアルなのかもしれません。

しかしながら、市場で出回っているケープスキンと呼ばれる革は、誤った解釈をされている事がとても多いという事でBill Kelsoの代表 Andy Falzon氏より興味深い話がございました。

 

なかなか英文を和訳するのは難しく、誤った解釈になってしまっては本末転倒なのですが、少し時間をかけて私なりにも理解したうえで掲載いたしております。

が、もし誤り等のご指摘がございましたら、お知らせくださいますと幸甚にございます。

 

 

まず始めに結論から入ります。

本来のCape Skin(ケープスキン)とされるべき羊の品種は↓

 

Dorper Sheep(ドーパー羊)

 

このドーパー羊、南アフリカに生息する羊で二番目に大きい品種です

ドーセットホーン種とブラックヘッドペルシャン種の交配によって、1930年代に南アフリカで誕生した品種と言われております。

このドーパー羊がCape Skinとなる品種の最新版と言える品種です。(生き物に対して最新版という言い方はあまり良くありませんが・・。)

 

ドーセットホーン羊

 

ブラックヘッドペルシャン羊

 

皮革という観点から言うと、羊は二種類に分類されます。

Wool Sheep(ウールシープ)

Hair Sheep(ヘアーシープ)

 

簡単に説明すると↓

Wool Sheep=羊毛を使う為に品種改良された種類、皮革には不向き。

Hair Sheep=ほぼ原種のまま、羊毛用に品種改良されていない種類、主に食肉用として飼育され直毛の品種。皮革に向いた強靭な原皮を持つ。

 

という事で、ドーパー種もHair Sheepに分類されます。

 

このHair Sheepという種類=Cape Skin(ケープスキン)としてしまう場合が多いようですが、それは早合点。

 

また、Cape Sheepの原皮を使用したものもCape Skin(ケープスキン)ではありません。

 

ケープシープ(=ケープスキンではない)

 

 

このドーパー羊が誕生する以前、1870年頃にソマリアに土着していたブラックヘッドペルシャンが南アフリカに輸入されます。

ブラックヘッドペルシャンはメリノ種と交配され

Cape Skinの供給源であるペルシャ種を誕生させました。

これは"テクニカルブリテン466"(下記画像の資料)に記載があるようです。

 

 

 

 

 

メリノ羊

 

ブラックヘッドペルシャン種とメリノ種の交配によって誕生したペルシャ種を、ケープスキンとして使用しておりましたが、南アフリカの過酷な気象条件で生き抜ける優れた品種を開発する必要がありました。

そういった中でブラックヘッドペルシャン種をベースに様々な品種改良が行われ、南アフリカの過酷な気象条件でも生き抜ける厚い皮を持ったドーパー種が誕生するのです。

食肉として珍重されるこのドーパー種は、副産物である皮革としても極めて堅牢且つしなやかな素材である事で、1930年代から90年以上もの間大切に飼育されております。

 

 

このドーパー種の原皮を使用する本来のケープスキンは、シュリンクやエンボスで表現するのとは全く異なる、自然なバブルマーク(シボ感)が特徴です。冒頭に掲載したドーパー種の画像を御覧いただくと解る通り、非常に荒々しい体躯を持つ品種ならではの表情となり、肋骨のラインにそった皴が印象深いものです。

市場でケープスキンと謳われる皮革の中には、こういった不均一なシボや皴が刻まれていない、一見するとシュリンクレザーやエンボスレザーのような表情の革がございますが、こういった一連の"Cape Skin(ケープスキン)"のあらましから鑑みても、南アフリカ近辺(ケープタウン近辺)に生息していた羊から採取されたHair Sheep種のシープスキンを、ケープスキンと呼んでしまっているように見受けられるのです。

また、それらの誤りを指摘しているヨーロッパのタンナーが多いという話も事実としてございます。

 

 

ここからは、今回のモデルとなった"THE GREAT WALDO PEPPER"の子孫とも言える、A-1 Jacketの資料を見ながら、当時のCape Skinについて紐解いて行きましょう。

 

このType A-1 Jacketは、映画”THE GREAT WALDO PEPPER"の時代背景から数年後にあたる1927年11月に制定されたAAC(Army Air Corps)の夏用フライトジャケット。

今作"WALDO PEPPER"と酷似したディテールであり、この時代のアビエイタージャケットとしては一般的なデザインであったと言えるでしょう。

このType A-1 Jacketに使用されていたとされるのが、今回ご説明しているCape Skin(ケープスキン)です。

 

それでは当時の写真を御覧ください↓

 

 

 

 

このように、どの画像を御覧いただいてもお解りの通り、市場でCape Skin(ケープスキン)として出回っている比較的フラットで細かいシボ感を持ったレザーとは、一線を画すものであった事が解ります。

本来、ブラックヘッドペルシャンとメリノの交配種の原皮は、肋骨に添った荒々しいシボや皴が特徴であると前述した通り、当時の写真を確認してもその通りになっている事が解ります。

これが本来あるべきケープスキンの表情であり、均一なシボや皴を持つシープスキンはケープスキンの定義からは離れたものであるという事が理解できました。

 

 

 

それでは再度、今回MUSHMANS別注モデルに用いた

Victory Capeskin/ビクトリーケープスキン

の表情を御覧下さいませ↓

 

 

※画像をClickいただきますとフルサイズでご覧いただけます。※

 

 

 

 

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※画像をClickいただきますとフルサイズでご覧いただけます。※

 

いかがでしたでしょうか?

前述のご説明と、今回使用しているVictory Capeskin/ビクトリーケープスキンの詳細画像を御覧いただきますと、今までケープスキンとされて手に取ったレザーとは全く別物である事を感じていただけたんじゃないか?と思います。

 

今回長々とこういった事を記述しましたが、何が正解で何が間違っている、誤った解釈はダメだ!

という事で記述した訳ではありません、洋服というのは『カッコイイじゃ〜ん』って思えた物が正解な訳で、解釈を誤っていてもカッコイイと思える物であればそれが正解なんじゃないかな?と思うのです。

しかしながら、カスタマーを騙すような表現や革を扱ううえで知っていて当然の事を知らずに、購入いただくカスタマーに渡ってしまう事に対して常に慎重でいる事が、私達売り手の仕事なんだと思っております。

昨今、不気味な製品がもてはやされていたり、明らかに顧客を騙しにかかっていると感じられる製品を目の当たりにしたりします。

何が本当で何が嘘なのか?そういった事を紐解いて行く事をしていく必要が、我々売り手にはあると感じております。

そう感じていた中で、このBill KelsoのAndy氏の物に対する紐解き方を見て、そして聞いた中で、彼らの作る製品に対しての真摯さを感じ、素直に『面白い』と感じました。

 

何故この革を作ったのか?

何故この革をこの製品に使ったのか?

 

そういった事をご理解いただいた上でこの製品を着用いただけたら、ご購入いただいた皆様も愛着が湧くんじゃないかと思います。

 

 

Bill Kelso×MUSHMANS

1920's Aviator Jacket

"THE GREAT WALDO PEPPER"

Victory Capeskin Seal Brown

 

 

 

 

 

 

 

 

素晴らしいマテリアルと縫製技術の結晶。

 

是非、体感下さい。

今まで味わった事に無い着用感を楽しんでいただけます。

 

 

 

 

ご予約に関しては→コチラでご説明しております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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