世界限定60本のデニム。
皆様こんにちは!!MUSHMANS代表の藤田です!!
少し暖かくなったかとおもえば、この寒さ。。
厳しい寒さが続いておりますし、日本海側では降雪も激しくなっているようです。
お気を付けてお過ごしくださいませ。
さて『MUSHMANS Leather Custom Order Exhibition』も着々と本年度のオーダー限界数に近づいてきており、この三連休がクライマックスといったところになるでしょうか?
是非、皆様のご来店をお待ちいたしております<m(__)m>
それでは、本日の本題に入りましょう。

数十年振りのリリースとなる、極めてスペシャルな一本。
Natural Indigo『本藍染』のデニムが、世界限定60本でリリースされました。
4年前にも藍染のデニムがFULLCOUNTからリリースされましたが、今作に関しては徳島で染色された『本藍染』でございます。

昨今は日本国内に留まらず、海外からも絶大な支持を受ける藍染。
古来から日本で伝承される藍染の技法は、カジュアルファッションのアイテムに採用するには非常にハードルの高いものとなっております。

天然藍染の本場である徳島で染色された本藍染デニム生地を使用したこのモデル、藍の葉を発酵させて作る"蒅(すくも)"を原料とし、化学物質を一切使用せず、全てが天然の原料。
それを全て手仕事で染め上げる為、大量に生地を生み出す事は不可能という事なのです。

魅力なのが、この発色です。
右が通常モデルのインディゴ染めの仕様、左が本藍染の今作。
合成インディゴの発色と天然藍の発色、この違いは何からくるものなのか?
それは、この4つの項目で直感的にご理解いただけるかもしれません。
①藍(天然インディゴ)
「藍」とは、ある種の植物の中に含まれている成分が変化して生じた、藍色の色素を含む染料を指します。
また、それを生み出す植物や色を指すこともあります。
藍の色素は、インディゴ(インジゴチン)と呼ばれ、これを繊維に染めつけることで、藍色の染色ができる訳です。
インジゴとは本来はインドで栽培されている藍植物からとれる天然藍(インド藍)のことを指し、「インドからきたもの」というのが本来の意味であるのですが、その中に含まれる色素の物質名ともなっております。
②合成藍(合成インディゴ)
石炭から発生する石炭ガスによって、ガス灯が普及した19世紀末、その残渣であるコールタールを利用できないかと化学者が模索していた中、1856年に合成染料モーブを合成に成功。それをもとにドイツ人のアドルフ・フォン・バイヤーがインディゴを合成することに成功し、1883年その化学構造を確定します。これが、発端となって1887年ドイツにおいて初めて工業的生産に成功しました。
ユダヤ系ドイツ人のリーヴァイ・ストラウス(Levi's社の創業者)によって、世界的に合成インディゴ製品は広められました。
③天然藍染めと合成藍染めの違い
天然藍(天然インディゴ)と合成藍(合成インディゴ)の物質的な構造式は、同様の分子構造を持ちます。
しかしながら、染料として使用できるようになるまでに辿るプロセスは全く異なります。
天然藍はインディゴの前駆体であるインジカンを含有している植物(蓼藍)から抽出され、発酵などのプロセスを経て(蒅/すくも)染料として使用出来る藍液が作り出されます。
対して合成藍は[②]の章で述べた通り、科学的に合成する事によって生み出されております。
すなわち、天然藍と合成藍は同じ物質であり、製造のプロセスのみ異なるという事になります。また天然藍に比べ不純物の少ない合成藍は安価に生産できる事から、天然藍が衰退した歴史を持ちます。
④天然藍の不純物
上記項目で挙げた"天然藍の不純物"についてですが、合成藍は純度が高いのであれば天然藍は全く必要の無い染料のように思えてしまいます。しかも同様の分子構造を持っているのであれば尚更そう感じてしまうでしょう。
しかし、この"天然藍の不純物"にこそ発色のマジックがあるのです。
安定した単一な成分ではなく、天然藍には複合的な成分が交じり合っている為、様々な色が混在しております。
これによって温かみを感じ、奥深さを感じる事ができるのです。
これは非常に優れた機能を持つ人間の視覚であるからこそ感じられる色であるわけで、自然と天然藍の発色に魅せられるのは複合的な奇跡が折り重なっているからなのです。

フラッシャーには"〇/60"とシリアルナンバーが入ります。
さらに、シーリングスタンプを剥がすと、FULLCOUNTからこのアイテムに対するメッセージが記されております。
これはご購入者様のみが御覧いただけるようになっており、私自身何が書いてあるのか知りえません。

ポケットスレキには、日本を感じさせる絣(かすり)を使用し、清涼感溢れる仕上がりです。

爽やかな藍色のデニムファブリックに、レモンイエローの綿糸が用いられ、この春夏のコーディネートに最適な配色でもありますね。

シルエットはFULLCOUNTの定番ワイドシルエット"0105"
このモデル、比較的大きめなウエスト寸となっておりますので、サイズ選定に御注意ください。
ウエストジャストで穿かれる場合、1インチ小さ目のサイズを選んでいただくと良いでしょう。

世界中で愛されるFULLCOUNTですから、海外にも出荷されております。
そういった中で限定60本という事ですから、日本国内に何本実在しているのでしょう?
超希少であり、プレミアムであるこの『本藍染』デニム。
きっと伝説の一本となる事でしょう。


