十数年の時を経て完成させるA-2を。
★COLIMBO×MUSHMANS 別注A-2が完成いたしました。BADALASSI Nappa Lux "Grigio/グリージオ"を使用し、14年前にTHE FEWとのコラボで製作したA-2を再現しております。★
皆様こんにちは!!MUSHMANS代表の藤田です!!
昨日の4月1日は定休日でしたので、本日からがMUSHMANS新年度の初日です。
今期に関しても、様々なチャレンジをして行こうと思っておりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます<m(__)m>
我々MUSHMANS、創業から17期目の決算を終え18期に入りました。
結構な回数の決算を経て、少しずつ理想に近づけているように感じている今日この頃。
サラリーマンから経営者となり、筆舌に尽くしがたい辛い事も多々あった中で、その反面、悦びも多々あります。
会社経営というもの、こればっかりはやってみないと解らない事でしょうし、相性というのもあると思いますが、相当な時間を掛けて少しずつ理想へと近づけて行くプロセスは、レザージャケットの経年変化のソレに似てるな。と思います。(笑)
短期で無理矢理良い感じにしようと思ったら破綻しますし、何もしなければ変わらない。
ゆっくりじっくり付き合う事で、いつの間にか良い感じになる。
そういった進め方がまさにレザージャケットと同じだね、なんて思った今日この頃。
さてさて、何故そんな気持ちになったのか?と言いますと↓

COLIMBO×MUSHMANS
Type A-2
Commercial Model
BADALASSI Carlo
Nappa Lux
"Grigio/グリージオ"
本日よりリリースいたします、こちらのモデルを見て、冒頭の事をしみじみ感じた訳でございます。
2012年、今から14年前、今は無きTHE FEWとの別注で製作したA-2がありました。
あれから紆余曲折あり、THE FEWブランドは消滅してしまいましたが、その当時の別注モデルを再現するべく、今期COLIMBO/コリンボとのコラボで実現したのがこちらのA-2でございます。

A-2にBADALASSIのGrigio(グリージオ)カラーを使用した、画期的なA-2。
2012年当時は、まだまだリプロダクション至上主義的なところもあり、こういった当時物には存在しえないカラーを纏ったA-2というのは非常に稀有な存在とも言えました。
今となっては様々なカラーでA-2が作られたり、もはや革ではなくファブリックでA-2を作るという事も一般的になりましたが、当時は賛否両論あったと記憶しております。
しかし、そういった中で、創業当初からMUSHMANSにご来店いただくお客様方は、そのへんの固定概念というものをものともせず、柔軟な考えを持ったお客様に恵まれておりました。
この恵まれた環境が今のMUSHMANSを育んだと言え、この翌年には"A-1 Ortensia"の発売など、今まであり得なかった挑戦を積極的に出来る環境が整っていきました。
そうです、このA-2 Commercial Modelは、今のMUSHMANSの礎となったモデルと言えるのです。
このモデルの成功から既成概念のタガが外れ、本当に様々な事をやっていけたのですね。
では、何故このモデルを見て、冒頭の想いに至ったのか?と言いますと、この経年変化にあるのです。↓↓↓

画像左が新品時の発色、画像右が14年が経過した発色です。
当時からBADALASSI社のレザーに魅了されていた私達は、その経年変化に対しての研究を続けておりました。
その中で、このGrigio(グリージオ)というカラーの経年変化の凄まじさを体感し、このマテリアルのこの発色をジャケットにしたら…。とワクワクしていたものであります。
新品時はトゲのある発色であるものの、その発色のカドは時間とともに丸くなり、相当期間を経る事でA-2のデザインに最適な発色に変化するだろう。
その予想は、この14年の時を経て答え合わせが出来たと感じております。
14年前の当時、このモデルを購入された方であっても、ここまで変化するとは想像もしていなかったかもしれません。
一朝一夕ではこの変化を得る事はできません。
長きに渡ってじっくりと付き合うからこそ、ゆっくりと変化し、気が付けばいい感じになっている。
このジャケットは、十数年を掛けて色が完成する。
そして、その後の数十年をかけてより味わい深いものと進化するのです。

14年前のあの当時から、様々な事がありました。
THE FEWは無くなってしまいましたし、BADALASSIのレザー(特にこのNappa Lux)は日本での流通が無くなる可能性が濃厚となっております。
状況は刻一刻と変化し、盤石などというものは、もはや幻想であると言えます。
まさに諸行無常の響きあり・・・。
このモデルに使用しているBADALASSI Nappa Lux "Grigio/グリージオ"は、一連のBADALASSI問題が明るみになる前に、廃盤になるカラーであるという事から、国内にあったストックを掻き集めて準備したマテリアルです。
まさか、その時点ではBADALASSI(Nappa Lux)の流通自体が危ぶまれているとは思いもしませんでした。
今回、14年越しの再現が叶った事も奇跡だと感じます。

当時のモデル同様、このA-2はCommercial Model(コマーシャルモデル/民間モデル)という設定で構築しております。
とは言え、ROUGHWEAR社の16159をベースにしており、その威厳を象徴する大振りな襟が特徴的です。
14年前に製作したモデルは台襟無しのモデルをベースに作りましたので、今作との違いがございます。



台襟構造となっている為、襟が高く存在感があります。
これは好みですが、今はこっちが好きです。

少し丸みを帯びたパッチポケット。
これもCOLIMBOが作るROUGHWEARモデルの特徴で、どこか牧歌的にも感じるデザインが今となっては好みです。
14年前は、エアロレザー系の角ばったポケット形状が好きでしたが、人間変わるものでございます。

このGrigio(グリージオ)は、イタリア語で灰色を意味するカラー名称です。
光の当たり方でオリーブ系の発色にも見えますが、新品時に太陽光下で見ると、これがグレーである事がわかります。
この発色には、エンジ系の色がとにかくマッチするので、当時も今作でもエンジ色のステッチを入れております。
特にこのエポレット部のステッチワークは、Grigioとエンジ色のコントラストが効いていて、好きな部位です。


ステッチ色に合わせて赤リブを使用しております。
普段、個人的にあまり好きではない赤リブでございますが、このモデルには赤リブ一択。
さらに、ライニングにもエンジ色のコットン×レーヨンサテン生地を使用いたしました。
ステッチ色とライニング色に合わせ、リブは特注で作りました。
前作に比べ、よりバランス良く調和しました。


A-2の良さは、この背面のシンプルさとも言えます。
贅沢にレザーマテリアルを使用し、素材を存分に楽しんでいただけるのがA-2なのです。
BADALASSIの素材感、そしてその発色、変化、香り、全てを存分に楽しんでください。
これが最後になってしまうなんて、、、これまで共に歩んだBADALASSIのマテリアル。
本当に信じられませんが、永遠は無いのですね。

ZipperはTALONを使用。

Commercial Modelという事で、あえてコントラクトラベルは使用せず、MUSHMANS Leatherラベルも装着しております。
という事で、詳細のディテールカットもご覧いただきました。
続いて、着用感をご覧いただきましょう。↓↓↓


画像の人物はサイズ38を着用。
着用感はCOLIMBOが持つ思想をもとに作られたパターンという事もあり、端正でありながらA-2らしさを崩さない、非常に調和のとれたものとなっております。
このように、A-2らしいタイトさで着用いただいても良いですが、ワンサイズ上げて着用いただくのも良いと思います。
数十年後を視野に入れてサイズをお選びいただきたいですね。
こういったカラーですが、実はコーディネートに用いやすいのも魅力です。
少しドレッシーに着用いただく事も可能です。
↓ちょっと面白いものを見つけました。

2012年当時、まだ付き合いのあった雑誌に掲載されていた写真です。(笑)
14年前の人物。。。若いっすね。まだ20代ですからね。
さきほどの着用画像は、あえてこれと同じようなコーディネートで撮影してみたのですが、今の方がイケてますね!?と思いたい。
※ご納品について※
こちらの製品は、既に生産が完了している製品です。
ご納品に関しては即納となります。
在庫限りで終了となりますので、再生産はございません。(レザーマテリアルを使い切っております。)
ご了承くださいませ<m(__)m>

このA-2は「完成」が十数年先にある。
新品時の尖ったコントラストも良い。
ただ、真骨頂はこれから十数年かけて完成させるというプロセス。
変化する前提で"未来の色"を仕込んだもの。
その時間をも楽しめる、そんな貴方に対しての一着なのです。
主張していたステッチは、変化したボディ色に同調し、
際立っていたリブの色も、調和しはじめる。
年数の経過が育むもの。
それは、人間の成長と同じなのかもしれない。

