新たな時代の幕開けと共に。
皆様おはようございます、MUSHMANS代表の藤田です。

日本国にとっての新しい時代の一日目が始まりました。
平成の時代に賜った様々な恩恵を、新たな令和の時代に引継ぎ
より健やかな生活を営めるよう精進させていただこうと存じます。
皆様におかれましても、この新たな時代がより健やかな時となり
平和な時の経過をお過ごしになられますよう、心よりお祈りを申し上げます。
令和元年五月一日
MUSHMANS Co.,Ltd.
代表取締役 藤田亮平
本日、5月1日は定休日にあたる水曜日ではございますが、祝日という事で営業させていただいております。
また、この度の営業に対する振り替え休業などはございません。
新たな時代の幕開けと共に、我々MUSHMANSにとっての10周年も見えてきました。
厳かな心持で始める、令和元年五月一日に相応しいMUSHMANSの新製品。
これまでの感謝、これからの展望、その両方を凝縮した十周年記念限定製品を本日は御紹介させていただこうと思います。

BADALASSI Carlo Nappa Lux "Nero"
我々MUSHMANSの十年間の歩み、それらの集大成とも言うべき特別な品が完成いたしました。
贅を尽くし、一切の妥協を許す事なく、我々が今最も"素晴らしい"と思えるマテリアル。
そして、この十年間を共に歩み、苦楽を共にした仲間とも言えるブランドとの合作。
さらに、拘り抜いたうえでの、我々が今出来る限りの限界の価格設定。
製品を構成するうえで、今までの一歩一歩を見つめなおし、これまでの軌跡を全て踏襲し、一つ一つに感謝を込めた一着でございます。

ADJUSTABLE COSTUMEの代名詞とも言える、通称『Vito-Jacket/ヴィト・ジャケット』をオールレザーで仕立てた一着。
映画"God Father PartII/ゴッドファーザー"にて、 ロバート・デ・ニーロ扮するヴィト・コルレオーネ青年期のシーンで着用されていたダブルブレストジャケットを再現したアイテム。 ※実際の劇中ではブラウンのツイード生地が使用されております。※

ADJUSTABLE COSTUMEブランドでは、この『Vito-Jacket/ヴィト・ジャケット』を様々なファブリックに置き換えて製作しておりますが、大変人気のあるモデルでございまして、MUSHMANSにご来店いただくお客様方にも長い間支持されている定番的なモデルであるとも言えます。
本年は、このモデルを徹底的に昇華させる事を題目として、新製品開発に着手。
マテリアルの選定から始まり、パターンの修正、縫製工場のプランニングと着実に事を進めました。

本作において必要不可欠であるのは、一切の妥協の無いマテリアル。
このタンナー無しにはMUSHMANSの十年間を語る事は出来ないであろう"BADALASSI CARLO 社"のマテリアルを使用します。
このマテリアルを愛し、このマテリアルと共に、様々な製品を作り出してきました。
BADALASSI社のマテリアルはMUSHMANSの顔と言っても過言ではありません。
使用マテリアル【BADALASSI CARLO s.r.l 】とは。
イタリア トスカーナ州フィレンツェから凡そ50kmのピサ県でBADALASSI CARLO社は操業しております。
人口密度もそれほど多くなく、風光明媚な街並みが続く長閑なその町で、我々が愛するレザーが作り出されているのです。
その町一帯は皮革製造会社が軒を連ねる場所として栄えており、TEMPESTI社やWalpier社といった普段私達が好んで手にするレザーマテリアルを生み出すタンナーが、車で10分圏内という立地で操業しております。

2013年 カルロ・バダラッシ氏と面会時の様子。
BADALASSI社の創業は1960年代という事で50年程の歴史ではありますが、ここで生み出されるレザー(ステアハイド)には1000年以上の歴史があります。
トスカーナ地方に古来から伝承する"Vacchetta/バケッタ"製法は、この地区に5000以上あるタンナーの中でも数社しか再現出来ないとされております。
その中でも、このBADALASSI CARLO社は古のバケッタ製法を極めて高い次元で再現しているタンナーと言われております。
それは、BADALASSI CARLO社の創業者"Carlo・Badalassi氏"の長年培った研究の結果でありました。
Carlo・Badalassi氏は製革学校の研究者であり教師でもありました。トスカーナに伝承される古のバケッタ製法、古来からのバケッタ製法を日々追及しそれによって得た知識をBADALASSI CARLO創業時に活かしたのです。
では、バケッタ製法というのは何なのか?という疑問に行き当たります。
レザー愛好家の方々には"バケッタレザー"という響きはよく耳にするものだと思いますが、バケッタレザーとBADALASSI社のお家芸であるバケッタ製法には違いがあります。
まず、よく耳にするバケッタレザーというのは主にトスカーナ州で製造されるベジタブルタンニン鞣しによる皮革を総称した名称となっております。このトスカーナ州では前述したとおり5000社にも及ぶ大小のタンナーが存在しているのですが、その多くが植物性の油や魚油を使用して加脂しております。これにはメリットがあり、革に浸透しやすくコストも比較的安価、完成までの時間とコストを抑える事ができます。 もちろん各社独自のレシピに基き製造されておりますし、沢山の良質なレザーはございます。
一方、BADALASSI社のバケッタ製法というのは、動物性の脂(牛脚油)をベースとしたものが使用されます。
勿論、それ以外にも様々な配合がなされてレシピが成立しており(企業秘密)ますが、この動物性の脂というのは革に浸透し難い特性を持っており、さらにコストも植物性油に比べると高価です。 先に紹介した一般的なバケッタレザーで使用される加脂方法に比べると時間もコストも高いという事になるのです。
ただ、やはりここではコストや手間とは異なるメリットが多くあります。コスト高で手間も暇もかかる動物性の脂ですが、一旦革に浸透してしまいますと油分が抜け難いという特性を持っているという事です。
「BADALASSIのレザーは十年経ってもオイル感が変わらない。」MUSHMANS創業当初に販売した製品をお持ちのお客様から、最近このようなお声をいただきますが、オイル抜けが起きにくい、これこそがBADALASSIレザーの真骨頂なのでしょう。
また、バケッタ製法で用いられる動物性の脂は経年変化にも大きな影響を与えます。
BADALASSI社のレザーは大きな経年変化が魅力のひとつで、新品時鮮やかな発色であったものが時間の経過と共に落ち着いた発色へと移行します。 重厚なエイジングと言えばいいでしょうか。
私の感覚としては、植物系の油によって加脂されているレザーマテリアル(例:ワルピエ/ドラーロ)等は、比較的新品時の発色はそのままにアッサリとした経年変化となる傾向にあると思います。 製品としてはその方が合っている場合もありますので、良い悪いの議論は必要無いかと思いますが、BADALASSIに代表されるバケッタ製法(動物系の脂で加脂されている革)は茶色味が強く影響してくる傾向にあります。
我々が製品化するアイテムは重厚な物が多い為、製品とマテリアルのバランスが非常に良いというふうに思っております。
経年変化という部分で我々が重要視するのは、発色の経年だけには留まりません。それは革が帯びる"光沢感"も重要なファクターです。
前述した通り、牛脚油をベースとした加脂剤を使用して加脂されるバケッタ製法はオイルがしっかりと革に浸透しております。
それが影響し着込む程に光沢が増して行くのです。
BADALASSI社のマテリアルを使用した、レザージャケットやブーツ等を身につけられた事がある方には解るかと思いますが、着用し動作した時の『ギリギリ』といった音、これこそが後に光沢感を生むひとつの要素でございます。
浸透した油分は革表面にも定着しており、皺となった部分は革の表面と革の表面が擦れる時に、その油分によって若干グリップしております。この時の音こそが着用時の"革鳴き"といわれる独特のサウンドを生んでおります。
この"革鳴き"の現象時に革同士が擦れあう事で、革表面に定着したオイル分が磨かれ、革の表面がフラットになる事で光沢が生まれるという事になります。 使い込めば使い込む程に自然な光沢が生まれるのは、こういった事が影響しているのです。
BADALASSI CARLO Nappa Luxについて。
今回のモデルで使用するマテリアルはBADALASSI社のレザーラインナップの中でも、比較的衣類に使いやすい"Nappa Lux"という種類のマテリアルを使用しております。
同社のマテリアルで最も有名なのがMinerva(ミネルバ)シリーズのLiscio(リスシオ)やBox(ボックス)といった種類になりますが、こちらでは靴類や財布、鞄等は作れても衣類となると不向きと判断せざるをえません。リスシオやボックスのミネルバシリーズは革厚が2mmを超えるレンジとなっており、繊維が張り過ぎている為ジャケット類になってしまうと皺の入り方が美しく無く、着用感も悪くなってしまいます。
そこで、このNappaシリーズという事になる訳です。革厚が1.4mm〜1.7mm程度と抑えられた厚みとなっておりますが、これは単純に通常のリスシオ等に使用される厚いレザーを漉いた訳では無く、原皮の段階からリスシオと比べて薄めの素材を選り分けて鞣しに入れるという事をしております。
元々から薄めの原皮を使用している為、皺の入り方が自然となり、着用感が良好なのが特徴です。
これと相まって、バケッタ製法により深く浸透した油分は、一旦着用者の身体の型に皺が入ると、形状を記憶するが如く素晴らしい皺が刻まれます。

昨今、雑誌等で過度な紹介をされ、読者達から相当な不信感を抱かれているというレザーブランドがあるようですが、そういったブランドが水に濡らす等して、どうにか腕皺を入れているという事をしているらしく、それがレザージャケットのエイジングとして当たり前と思ってしまっているお客様が多くなっているように感じられます。私の率直な感想として、それらは経年変化の本来の姿を見失ってしまっているように感じます。
本当に植物タンニン(ベジタブルタンニン)100%で鞣し上げられている革、しっかりと時間とコストを惜しむ事なく加脂されているレザーマテリアルというのは、そんな事をしなくとも一瞬で人間の型に変化するものです。
上記の画像は、サンプル完成(新品時)から数分の着用でこういった深い皺が刻まれます。誌面で紹介されているような"儀式"とかという恥ずかしいポーズを取らずに、普通に着ていてもらえればこうなるものなのです。
水等で濡らす事なく、深く入る皺はオイル感が残っており、非常に美しいウネリを感じていただける事でしょう。
本当に良い革とは何なのか? そのひとつの答えが、このレザーマテリアルには秘められているのです。
もし、今貴方が、本当に良いレザーとは何なのか? 迷ってしまっているのであれば、このマテリアルを使用しているレザージャケットを所有してみて欲しいと心から思っております。
※当商品では無くても良いです、その良さは絶対に感じていただける筈です。※
さて、マテリアル(革)についてのご説明は、これだけ長く文章化したとしても実際に着用していただかないと理解できない部分が多いかもしれませんし、もしかすると試着しただけでは真の所は見えて来ない可能性もございます。
このレザーは付き合えば付き合う程に、その良さを実感できるものでもありますので、もっともっと書き記しておきたい事はございますが、この辺で終了しようと思います。
もし、このマテリアルについて興味を持っていただけた方がいらっしゃいましたら、是非店頭にいらして下さい。
今まで沢山の製品をこのマテリアルで製作して来ましたので、様々なサンプルを元にじっくりとご説明させていただきます。
ここからはディテールについての説明を、画像を中心に御紹介いたします。↓
※文章はもうお腹いっぱいでしょ?(笑)※


浅いダブルブレスト仕様、ジャケット丈の為 カジュアルな着こなしにも対応できる仕様です。

ボタンにはホーンボタン(水牛の角)を使用し、自然素材ならではの表情がマテリアルとマッチします。

ボタンホールはマシン縫いにせず、両玉縁縫いとなっておりますので耐久性は格段に高い仕様となっております。

ライニングにはモールスキンを使用し、冬季の着用でも冷たさを感じさせない仕様。
またアウターシェルに使用するマテリアルがしっかりとしている為、この位重厚なライニングを使用しないと耐久性にも不安が生じます。
ラベルはADJUSTABLE COSTUMEとMUSHMANS Leatherのダブルラベルとなっております。

袖裏には滑りの良さを考慮し、キュプラのストライプ地を使用しております。
オーダースーツ等でお馴染みの素材です。
大きい画像で各部画像を御覧になりたい方用に
サムネイルで掲載しました。
各画像、画像をクリックいただきますと大きい画像で御覧いただけます。↓
さあ、ここからは着用感のご説明とコーディネートに関する事を。↓

まず着用した時の印象ですが、これが兎に角 見た目の重厚感と相反するものがあり、非常に軽快な着用感となっております。
これはBADALASSI Nappa Luxで製作するにあたり、専用のパターンを用いた事により生み出されたもので、驚くほど軽く着こなせる事にまずは感動しました。
革の特性を伝え、ADJUSTABLE COSTUME小高氏によってリファインされたパターンは秀逸です。
画像の人物はサイズ38を着用しておりますが、冬季の事を考えインナーに厚手のセーター等を着用いただく事もできる余裕のある寸法設定となっております。
ある程度余裕のある寸法でありながら、ジャストサイズを着用しているように見えるかと思います。
これがBADALASSIレザーの素晴らしいところでもございまして、身体に吸い付く感覚がそれを生んでおります。
余裕がありながらも着用者に革が合わせてくれる、とでも言えば良いでしょうか?
こればかりは試着いただかないと感じられないかもしれませんね。
コーディネートとしては、若干重厚な装いにしてみました。
重厚感溢れるトラウザースに、プレーンなShoesをセットしております。
これにTie何かを合わせていただいても良いかもしれません。

浅めのダブルブレストはフロントオープンで着用いただいても問題ございません。
このVito-Jacketの良さはカジュアルコーデからドレスコーデまで幅広くカバーしてくれるところにございます。
インナーにフランネルシャツ、ボトムにはDenim Pants、足元はRiosといった王道のカジュアルコーディネートもそつなくこなしてくれるものです。

最後に、こんなコーディネートも良いかと思います。
ちょっと見え難いのですが、インナーにはL/S ハワイアンシャツを着用し胸元のVエリアを華やかに、ボトムにはスタプレ系の軽くフレアの掛かったトラウザースを持ってきて、足元はDevil Spiderといったコーディネート。
こういったコーデを楽しめるのも、このVito-Jacketならではのものでしょう。
貴方の発想次第で、このVito-Jacketは無限大の可能性に応えてくれます。
先行予約に関しまして。
当アイテムは本日より先行予約受付を開始いたします。
商品価格に関しては、商品ページへジャンプいただきますと御確認いただけます。
ハッキリ言って破格です。
破格というのは感じ方に個人差がございますので、どっちに感じられるかは御覧いただく皆様が判断する事だと思ってますので何とも言えませんが(笑)
一応、申し上げておきますと、昨年製作したTHE FEWとの合作"Type A-1 BADALASSI"に使用するレザーの料の1.88倍の革を必要とします。
ジャケット丈、ダブルブレスト、リブが無い、という事を鑑みていただきますと、確かにそうなりますよね(笑)
ディテールも複雑なので物凄いゴージャスなアイテムです。
MUSHMANSを初めて御利用いただくお客様に関しましては、内金として50,000円以上をお預かりいたします。
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※過去にMUSHMANS ONLINE SHOPを御利用いただいた履歴のあるお客様は代金引換もお選びいただけます。※
キャンセルに関しましては、原則受け付けておりません。
当社"特定商取引に基く表記"に準じますが、キャンセルの場合内金のご返金はいたしません。
何卒ご理解下さい。
尚、過去に悪質なキャンセルがあったお客様のご予約は承る事が出来ません。予めご了承下さい。
生産着数はディテールの複雑さとマテリアル調達の関係から、工場サイドより生産限界着数を指定されております。
その為、予告無しにご予約受付を終了させていただく場合がございますので、併せてご了承下さいますよう宜しくお願い申し上げます。
という事で、ここまで一気に書き上げてみたものの、本当にこのモデルの魅力を伝え切れたのか?
ちょっと脳内がドロドロになってきてしまったので、新時代一発目のブログはこのあたりで一旦終了しようと思います(笑)
寸法表記や、その後の経年変化は後日掲載いたします。
いつも感じている事ですが、もっと完結に商品の魅力を伝えられないものかと自分の文章力の乏しさに辟易してしまいます。
文章を読む事が好きな方も嫌いな方もいらっしゃいますし、乏しい文章力の長文を読む事の辛さもありますよね。
いつも本当に申し訳無い気持ちがあり、それでもいつもこれらを読んでいただいているお客様のお声をいただき、心からの感謝もございます。

素晴らしい素材を提供してくれるタンナーがいる。
企画をサポートしてくれる仲間がいる。
そして、これを作り上げ実現してくれる作り手がいる。
さらに、これに賛同してくれるお客様がいるという事。
どれが欠けても実現しない。
そして、常に情熱を燃やし続ける自分自身が居なければならない。
全ての皆に感謝を
そして感謝する力を燃料に
俺はこれからも燃え続けようと
そう思っております。

BADALASSI Carlo Nappa Lux "Nero"

平成31年4月30日
賢所大前の儀に臨まれる陛下の映像を拝見しながら
ふと空を見上げると、いつしか雨は止み、太陽が顔を出す。
天照皇御大神の存在を感じた瞬間だった。
明治維新以降の
国家宗教
国家神道
そういった議論を今はしたくはない。
右派
左派
中間
俺はどれにだって当てはまらない。
位置を決めると楽なのか?
どうだって良い。
弱る気持ちの拠り所になる
神
があられ
その系譜の先にあられるとされる
天皇
という存在。
今やその存在は
弱る国民の気持ちを一手に引き受ける
重要な仕事なんだ。
と、そう思います。
上皇陛下 ありがとうござました。
天皇陛下 よろしくお願いいたします。
以上。













