皆様こんにちは!!MUSHMANS代表の藤田です!!
先週末は外出される方が多かったのか、MUSHMANSにも多くのお客様にご来店いただきまして、夏の始まりが大いに盛り上がりました!
ここ数年、外出規制がございましたので休日を楽しみ切れない状況が続いておりましたが、ようやく平時に戻りつつあるように感じます。
とは言え、COVIDの感染者数がかなり増えてきており『第七波』というワードも頻繁に耳にするようになりました。
ルーティンというもの自体が変化しつつある訳ですが、充分に気を付けながら平常時と同様の生活を営めるよう、ここはやはりバランスを考えて行動する必要がありますね。今の日本に足りないもの、それこそが『バランス感覚』でございます。
起きる事に対して都度右往左往するのではなく、一度冷静になって思考してから行動に移す。これは私にも皆様にも絶対的に必要な事だと思っております。
さて、本日は2022-23FW別注企画の一翼を担うアイテムのご紹介でございます!
ゼロからレザーマテリアルを作り込んだ、スペシャルな一品を御覧下さいませ。
MUSHMANSでの取り扱いは初となる、COLIMBOによるレザーコートモデル"Stockman's Coat"を、特別な仕様・特別なマテリアルで構築した今期の別注モデル。
重厚感溢れるコートスタイルであるからこそ『こうあって欲しい』という欲求の全てを満たした、どこをとっても特別なモデルに仕上がりました。
今冬に向けての限定企画でございます。着数も限られている中での予約受付となりますので、是非熟読下さいませ<m(__)m>
1920年代〜30年代にかけて様々なブランドからリリースされていたレザー製ワークコート、これを現代に蘇らせたのが"Stockman's Coat"です。
シンプルなディテール故に、素材感が引き立つモデルであり、レザーコートを着用している満足感を存分に味わう事が出来る事で人気のモデル。
今回別注するにあたり、前身頃と後身頃のヨークを廃し、前後共に肩から裾末端まで接ぎ無しでオーダーいたしました。
通常、こういったレザーコートの場合、着丈の全長が長い為前身頃もしくは後身頃をヨークで接ぐ事で、革の取り都合を良くします。
これはコスト的な観点から言っても必要な事ではございますが、今回用意したレザーマテリアルが非常に良い仕上がりだった為、質感を全面に押し出したいという事で、こういったディテールに変更。
このパターン変更が中々良い感じに仕上がりまして、COLIMBOさんも今期通常モデルにこのディテールを採用するという事にされたようで(笑)
若干、「別注の意味が無いじゃんか。。」とも感じましたが、まあそれは良いか。と、、、今回用意した素材は唯一無二の仕上がりですので全くの別物ですからね。
それではレザーマテリアル(革素材)についてご説明いたします。
今回使用するレザーマテリアルは、1920年代〜30年代に作られたヴィンテージと同様のホースハイド(馬革)を使用。
勿論ベジタブルタンニン鞣しによる、質感重視のマテリアルです。
タンナーは馬革ベジタブルタンニン鞣しの権威とも言える『新喜皮革/Shinki Leather』によるもので、MUSHMANS独自のオーダーで作り出された素材です。
馬革と言えど、日本国内においても様々なタンナーが存在します。
姫路でも数件の馬革タンナーが存在し、様々なアプローチで馬革が作られておりますが、やはりベジタブルタンニン鞣しのホースハイドが欲しいと思ったら、この『新喜皮革/Shinki Leather』の右に出るタンナーは無いと言っても過言ではありません。
ベジタブルタンニン鞣しという製法の中でも、クイックバレルタンニン法とピットタンニン法の二種類の製法が存在し、皮から革になった時の質感は"ピットタンニン法"を用いてベジタブルタンニン鞣しされた革の方が質感が良く、経年変化はより顕著な差が出るものです。
クイックバレルタンニン法は、別名『ドラム鞣し』と呼ばれ、巨大なドラム(タイコとも呼ぶ)に原皮とタンニンエキスを入れ、回転させる事による遠心力を用いてタンニンエキスを革に浸透させる方法です。
この場合、強制的にタンニンエキスを原皮に浸透させる事になる訳で、鞣しに必要となる時間が短縮できる(即ちコストダウンできる)利点があります。
鞣し工程が完了するのに1日〜2日程度と、呼称同様クイックに仕上がる訳です。
対してピットタンニン法は、巨大な"ピット槽"と呼ばれる木製の槽にタンニンエキスと原皮を入れ、自然にタンニンエキスを原皮に浸透させる方法です。
巨大な馬革をスッポリと漬け込む事が出来る槽ですから、かなり巨大な槽という事になります。
大量のタンニンエキスを槽に入れ、じっくりと原皮に浸透させるという事は、原皮に対してのダメージも最小限に抑える事が可能です。ドラムの中でグシャグシャに鞣されるよりも、ある一定の振動のみで自然浸透させる事が出来る訳ですから、馬革の繊維を壊してしまう事がありません。
また、クイックバレルタンニン法で要する鞣し期間1日〜2日という短時間に対し、ピットタンニン法の場合平均1か月程度の時間を要してタンニンエキスを浸透させます。
時間をかけてしっかりとタンニンエキスを浸透させる事で、繊維の詰まり具合はバレルタンニンと雲泥の差が生まれるという事になる訳です。
※↑ピット槽の様子※
これらの差は、革に触れただけで感じていただける程の差になります。
この『新喜皮革/Shinki Leather』製ホースハイドが、ただ自然に着用しているだけで深く皺が刻まれ、貴方自身の身体の型を記憶する理由がここにある訳です。
クイックバレルタンニン法を用いたレザーマテリアルと、ピットタンニン法を用いたレザーマテリアルのカットサンプルを店頭にご用意しておきますので、是非一度触れてみて下さい。
どちらの革が好みか?きっとMUSHMANSのヘヴィーユーザー様なら触っただけでピットタンニン法のレザーを言い当ててくれるのではないか?と思います。
さて、ここまでが『新喜皮革/Shinki Leather』で作り出される、真のフルベジタブルタンニン鞣しの話。
ここからは、今回のMUSHMANSオリジナルレザーに関しての詳細を記しましょう。
真のレザー愛好家は、より自然素材らしいレザーを求めます。
かく言う私もその一人で、なるべく薄化粧に仕上げてある皮革に心が動く傾向にあります。
革というものは自然素材であるからして、生前に付いた傷というものを避けて通る事ができません。
特に馬革は毛足が短く、活動的である事で生体傷(生きていた際に付いた傷、また治り傷)が各部に見られます。
これは製品にした際に『傷』として判断されてしまう為、どうにかそれを隠す方法が取られます。
最も主流の手法としては顔料(ピグメント)にて着色するという方法、これは馬革表面に塗膜を乗せる事で着色する方法で、比較的軽度の小傷であれば、それを打ち消す事が可能です。
しかしながら、顔料(ピグメント)で着色した場合、どうしても本来の革らしさというものは隠れてしまいます。
何故なら、我々が見る革表面部分は塗膜によって覆われてしまうからです。
では何故この顔料(ピグメント)が採用される事が多いのか?それは上記のように生体傷を『傷』としてカスタマーが認識してしまう為、クレーム等のトラブルに発展してしまう事を防ぐ意味がございます。
対して我々が今回採用するレザーマテリアルは、染料(アニリン)のみで着色された馬革です。
革本来の味わいを100%感じていただけるのは、やはりこの手法がマストと考えます。
経年変化に関しても、着用年数の経過とともに緩やかな変化を感じていただけるものであり、俗に言う『茶芯が出てくる』的な塗膜剥がれとは異なる、自然な変化を楽しんでいただけるという事になる訳です。
確かにUSヴィンテージでは、顔料(ピグメント)着色が行われた個体が多く、それらの完全なレプリカを求めるならば前述の手法(ピグメント)による着色が良いのかもしれません。
しかし、今回のアイテムはより革らしさを楽しんでいただく為の企画である為、染料(アニリン)での着色を選びました。
また、当店でレザージャケットを購入いただくお客様の殆どが、革という物を正しく認識いただいており、生体傷についてのご理解もございます為に、こういったチャレンジングな企画を立ち上げる事が出来るという側面もございます。
ご覧いただきます通り、革らしい躍動感を打ち消す事なく、透明感のある表情を楽しんでいただける仕様です。
新品時から美しい光沢感を持たせる為の手法も用いております。
通常新品時の光沢感を持たせる場合、ラッカー系の仕上げ剤を用いて光沢を出します。
車の塗装等に用いられるクリア塗装と同じようなアプローチで光沢を出す訳でありますので、どうしても自然な光沢とは異なりギラギラとした光沢感となってしまいます。
ここで用いた手法は、ポリッシュ加工(グレージング)という手法です。
表面の滑らかなガラスやローラーを用いて磨き上げる手法で、通常ここでもタンパク質の仕上げ剤(カゼイン)やワックスを用いて磨き光沢を出すのですが、今回の手法はそういった別溶剤を使用する事無く、磨きのみで光沢感を付加しております。
これは、ベジタブルタンニン鞣しの革に有効な手法で、仕上げ剤を使用せずとも圧倒的に光沢が出す事が出来るという事によるものです。
ピットタンニン法で鞣された革は、着ているだけでも自然と光沢が出てくるものです。その光沢感を新品時から一段階だけ促進させておく。そういった考え方から、このポリッシュ加工(グレージング)を用いました。
人工的過ぎない、自然な光沢感はこういった手法で得られております。
デザイン・ディテール・マテリアルの全てにおいて、本来の馬革を楽しむ事が出来る仕様。
素晴らしい物が完成いたしました。
接ぎを廃し、より大きい面積で革らしさを楽しむ事が出来るデザイン。
ボタンにも自然素材を。タグワ椰子を原料としたナット釦を採用。
背面もヨークを廃し荒々しい表情をお楽しみいただけます。
ウエストのアジャスターベルトは実用面とアクセントに。
ライニングにはあえてウール素材を使用せず、極めて厚手のコットンツイルを採用しました。
これによって、薄着での着用も可能となり、長いシーズンで活用いただけるようになりました。
また、内ポケットと、その下に小ぶりなコインポケットを有しコートとしての使い勝手も良い仕様です。
大振りなカフスも重厚感を感じていただける事でしょう。
両玉縁のポケットが三箇所に設けられ、20年代の雰囲気を存分に楽しんでいただけます。
それでは着用してみましょう↓↓
比較的タイトなシルエットですので、今回サンプルはサイズ40で製作しました。
土臭さを感じる発色の"Wild Brown"と、このディテールが最高にマッチしておりますね。
シンプルなデザインである事から、貴方次第で様々な着こなしが可能。
定番的な所で5ポケットデニム+ネルシャツというコーデがまずはお勧め。
ハーフコートという設定なので、ある程度インナーには厚手の物を着用できるサイズを選ばれるのが良いかと思います。
こちらは20年代〜30年代を意識したコーディネートで。
ツイード素材を用いたトラウザースと同素材のベストの上にこのコートを着用する事で、古き良き時代のファッションを感じる事が可能です。
かといってコスプレ的にもなりませんので、非常に説得力のある着こなしになると言えるでしょう。
こちらも上記と同様に人物はサイズ40を着用しております。
※限定着数※
当商品は限定15着の生産着数となります。
※オンラインショップでのご予約に関しまして※
オンラインショップでのご予約のお客様に関しましては内金として50,000円以上をお預かりいたします。
決済方法は銀行振込・クレジットカード決済・コンビニ決済・PayPay決済のいずれかとなります。
銀行振込をご希望の際は、内金の50,000円がお振込された時点で正式に予約受付となります。
銀行振込以外(クレジットカード決済・コンビニ決済・PayPay決済)で決済をご希望のお客様は、商品代金全額をご予約時にお支払いいただきます。
オーダーをいただきましても、お振込・決済の確認が取れていない時点では正式に受付が完了しておりませんので、予めご了承下さい。
キャンセルに関しましては、受け付けておりません。
当社"特定商取引に基く表記"に準じますが、キャンセルの場合のご返金はいたしません。
何卒ご理解下さい。
尚、過去に悪質なキャンセルや予約者の都合でのキャンセルがあったお客様からのご注文は承りません。
ご了承下さいませ。
店頭でのご予約に関しましてはこの通りではございません。(店頭もしくはお電話にてご確認ください。)
またオンラインショップでのご予約においても、過去に数回のお取引実績のあるお客様におかれましては、この通りでは無くお客様のご都合に合わせた受付方法をいたします。ご要望をお申し付け下さいませ。
※納期に関しまして。※
本年の納期に関しては不安定なものとなっており、大変ご迷惑をお掛けいたします。
現在新喜皮革製のホースハイドは長く続くウクライナ情勢が影響し、通常通りの流れとは異なるものとなっております。
日本国内(姫路)にて鞣される馬革ですが、原皮はウクライナ隣国のポーランドからの輸入に頼っております。
素材の調達に関しては最善を尽くしておりますものの、状況が状況だけに納期をお知らせするのが困難な状態でございます。
ご予約いただきますお客様へは、大変心苦しいお願いではございますが、納期に関して不安のあるお客様はご予約では無く店頭へ入荷したタイミングでご検討いただく事をお勧めいたします。
ただ、生産数が限られております為、全商品・全サイズが店頭に入荷する訳では無く、予約段階で完売してしまう事も多々ございます。
どうかご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
現段階の納期目標としては12月頃を予定しております。


MUSHMANSも創業より13年を迎え
年々お客様の期待度が上がっております。
そのご期待に応えるべく
日々精進。
そして勉強。
メーカー様のバックアップもあり
素晴らしいアイテムが仕上がりました。
15着限定
この革でもう一品作りたいアイテムがございます。
それ故に、少量の生産となりますが