MUSHMANS×Rainbow Country[California MFG.Co] 50's Sports Jacket "WIND WARD"の入荷です!!
皆様こんにちは!!MUSHMANS代表の藤田です!!
長く、永くお待たせいたしておりました。
ようやくMUSHMANS×Rainbow Country[California MFG.Co]50's Style Sports Jacket "WINDWARD"が入荷!!
本年?昨年?2024-25 Collectionでは、Blackに追加してSeal Brownモデルと、2色展開でのリリース。
店頭ストック分も少量ではございますがご用意しておりましたので、本日はコチラのPRを。

Rainbow Country×MUSHMANS
50's Style Sports Jacket
"WIND WARD"
RCL10055
2016年にリリースしたこちら"WIND WARD"も、気付けば8年が経過するロングセラーアイテムとなった。
根強いファンが多く、カラー違い・マテリアル違いで所有しているオーナーも多いモデルである。
言わばMUSHMANSでの定番モデルという位置付けになっているが、詳細についてここ数年当ブログで表現していなかったように感じた為、今回は改めてこのジャケットについて掘り下げてみようと思う。
まず、この"WIND WARD"に関しては、先月入荷した"BEAR LAKE"同様にRainbow Countryで生産されるモデルであるが、MUSHMANSでしか販売されないMUSHMANSオリジナルモデルである。
当社で保有しているヴィンテージ実物をもとに、ディテール・デザインに関しては忠実に再現しつつも、パターンや部分的パーツの改修をする事で、よりスタイリッシュに着用できる仕様に昇華させているスポーツジャケット。
シンプルでありながら、独特なデザイン感を楽しんでいただけるモデルだ。
まずは、このジャケットの素性についてお話しよう。↓

こちらが当時物のヴィンテージ実物。
1940年代後半から1950年代に、米国の3強ストア系ブランドであった"MONTGOMERY WARD/モンゴメリーワード"社のレザージャケット部門"WIND WARD"がリリースしていた個体である。
"MONTGOMERY WARD"社
戦後のアメリカの繁栄は産業と消費によって支えられ、モータリゼーションの進歩、それらと共にメールオーダービジネスから、今で言う郊外型のショッピングモールビジネスに移行すると"MONTGOMERY WARD社"はメールオーダービジネス時代のライバル"Sears Roebuck社"や"JCPenny社"の後塵を帰すかたちとなり、30年代には"Sears Roebuck社"からの買収・合併の申し出があるも、それらを断り、独自路線を貫いた過去を持つ。
こと、同社レザージャケットブランドとして存在した【WIND WARD/ウィンドワード】は独特の雰囲気を纏ったモデルが多く存在し、シンプルの中にも、ちょっとクセのあるそんなデザインが、今だから革新的に感じる部分もある。
ここで、当時のメールオーダー(今でいうところの通販)カタログに、この個体の存在が確認できる資料を提供いただいたので御紹介しよう。↓

1951-1952FW Catalog

1950-1951FW Catalog

1951-1952FW Catalog
"MONTGOMERY WARD社"が発行していたメールオーダーカタログに、少なくとも1949年FWコレクションから1952年FWコレクションまで掲載されている事が確認できる。
このカタログには『COSSACK STYLE JACKET』と記載されており、当時はこういったデザインの製品もコサックジャケットと表現されていたのが実に興味深い。
1949-50と1950-51の2シーズンでは、ケープスキンモデルとホースハイドモデルの2種がラインナップされていた事が分かる。
当時このカタログに掲載されているのは、写真ではなく手描きの絵型であり、ケープスキンとホースハイドでそれぞれ皺の入り方や、光沢感の描写を変えて描かれており、こういったストーリー性も男心をくすぐるポイントと言えるだろう。
それでは、当時物のヴィンテージと今回の製品版を比較して行こう。↓

ヴィンテージ実物

製品版
まずは襟形状。
これは"BEAR LAKE"モデルとも共通したディテール。
本体と襟パーツが同レベルで接がれている、イタリアンカラー的な襟構造。
これによって、襟からボディにかけて美しい曲線を演出している。
武骨さとエレガントさを融合させる素晴らしい構成。

ヴィンテージ実物

製品版
ハンドウォーマーポケットに施される装飾も特徴的。
このアールデコ調の曲線デザインは、立体的に盛り上がっているが、パーツを切り替えている訳ではなく、内部にコードが仕込まれており、それを両サイドから縫製する事で立体的にしている。
故に、この部分は着用と共にアタリがでやすく、経年変化も楽しめる。

ヴィンテージ実物

製品版
胸ポケットは、ヴィンテージと製品版では若干寸法を変更。
ヴィンテージのそれは妙に寸足らずで不格好であった為、製品版では15mm程度拡張する事でバランスを持たせた。
また実用的にも使える物となっているだろう。

ヴィンテージ実物

製品版
使用するジッパーパーツのスライダーは、当時物と同年代のデッドストックTALONジッパーを使用。
といったように、細部を再現しつつも、ただただ完全コピーするだけにはとどまらない。
当時物に敬意を表しつつ、さらに良き物に昇華させる事に徹した作業だ。
ここからは製品版をもとに特徴的なポイントを御覧いただこう。↓


アクションプリーツの無い、シンプルな背面デザイン。
贅沢にマテリアルを使用する。

当然、当時物には内ポケが存在しなかったが、今作では内ポケットを新設。

首元のラベルはCalifornia MFG ラベルを添付。

内ポケ下にはMUSHMANS Leatherラベルと、ホースハイドラベルを添付。

今期はSEAL BROWNカラーもストックされており、BLACKとどちらにするか悩む事だろう。
それでは着用感を御覧いただこう。↓

シンプルなデザイン故に、老若男女問わず愛されるロングセラーである。
着用感を御覧いただく通り、癖の無い中にも主張を感じる独特なオーラを持つ。
襟からボディーへと続くエロティックなアールが、このジャケットの品格を高め、さらにサイドポケットの立体的な造形がシルエットと相まって、古臭さを感じさせないものとなっている事が見て取れるだろう。
普通なスポーツジャケットは世の中に溢れている現代に、普通なんだけど普通じゃない、様々なジャケットを経験した者だけの琴線に触れるジャケットなんだと思う。
画像の人物はサイズ40を着用。
様々なシーズンに着用できる一着として、あまりジャスト過ぎないサイズで着用するのも良いだろう。


レザージャケットの楽しみ方というのは、様々である。
私自身、着る側の人間としても、企画する側の人間としても兎に角『楽しい』というだけで、既に人生の半分以上の年月をレザージャケットに捧げている。
ヴィンテージレザージャケットから入った身として、まず再現するリプロダクションの楽しさを知り、70年以上の時空を超えて、当時の作者と膝を突き合わせて製品を企画しているような、そんな錯覚さえ覚える楽しさを感じる感覚がある。
そうして構築されたレザージャケットを楽しんでいると、後世に何かを残したいという欲求を持つ。
そういった観点から、後世に残るようなオリジナルモデルを企画したくなり、今までに無かったデザイン性やディテールを追い求めてオリジナルを作る楽しみを感じるようになった。
再現(リプロダクション)と独自性(オリジナリティ)、どちらも極めて有意義であり、この両面から着想し企画出来る事の幸せを今まさに感じている。
このリプロダクションとオリジナリティ、両面の考え方と生産背景が今構築出来ている事は、私の『レザージャケットを着る人生』のうえで僥倖の極みであるのだ。


