北の国から 2012 〜地球を感じる〜 「上」

地球を感じに行こう。
そう思い立ち、フェリーの予約を入れた12年前。
あの頃は、十代という年齢であった人間も。
時間の経過と共に、人間としてしかるべき老いを感じながら、大人としてしかるべき事柄を遂行する為に、男としてしかるべき汚れを纏い、それらに伴うしかるべき疲れを感じる頃。
「地球を感じに行こう。」
そう思い立った時が、飛び立つのに しかるべき時である訳で・・・。
人は、壮大なモノに立ち向かう為に、壮大な物を造り上げてしまう。
これもまた、その中の一つである訳で。
小さな人間が造り出す物にしては、あまりにも大きい代物。
ただただ広い、母なる海に立ち向かう、壮大な造作物。
久々の旅に対する高揚感。
これから起こるであろう事柄に、しかるべき対処が出来るか否か、、
その起こる事柄への挑戦が、まさに旅の醍醐味とも言えるだろう。
未だ足りずとも、少しだけ大人になりつつある自分の、ささやかな答え合わせである。
対するこの写真。
これから起こるべく事柄に対し、全くの恐怖感を感じずに佇む十代。
まさに同じ場所で撮られた写真。
若さという武器は、まさに何も知らない事であり、またその武器は枷ともなりうる。
それにしても、見た目にも経年変化がみられる訳で。
陸に居ると、海が恋しい。
海に居ると、陸が恋しい。
人間とは何と我がままな生き物なのだろう。
平穏が長いと、退屈。
不穏が長いと、安らぎを求める。
それでも、平等に一日は始まり、そして終わる。
人間の欲望。
7つの大罪。
その7つとも、全てに抵触するであろう自分。
そんな俺の、男のツール。
スコッチ・スキットル・ビール・i phone・タバコ・水・財布・メガネ・鮭とば・・・生き抜く為のツール集大成。
そう、、強欲・食欲
これから運命を共にする仲間と飲む酒は、何よりも何よりも ウマイ。
前に進む。
進むという事は、軌跡が残る。
どれだけの軌跡が、どれだけ有意義な軌跡が残せるかは、己がどれだけ大きいかで決まる事。
なのかもしれなく。
それは船の軌跡とも似た現象な訳で。
笑顔。
人間にもたらされし、喜怒哀楽。
精神状態の全てが、尊く。
その中でも、人間にとって心地良い瞬間が、まさにこれである訳で。
一寸先の闇を、どれだけ楽しむ事が出来るか。
不安?
期待?
なんでもいいから、楽しんでしまう。
そんな人間になりたいと願う訳で。
12年の時を経て始まった「地球を感じる」。
北の国へ・・・。



役者だね〜