COLIMBO×MUSHMANS "Midlands Combat Vest" 別注モデルのリリースです!!
皆様こんにちは!!MUSHMANS代表の藤田です!!
そろそろ今秋冬のレザーアイテムが各社発表される頃合いとなりました。
現在の予定ではRainbow Country[California Mfg.Co]の受注会を6月24日(土)・25日(日)で開催する事になりそうです。
今年も熱いモデルが続々と出ますので、是非ご期待下さいませ!!
さて、本日は春の別注レザーアイテムを御紹介いたします。


『ジャーキンベスト』の名で知られる、イギリス陸軍戦闘用アディショナルベスト。
これをCOLIMBOらしいアプローチで再現したモデルです。
通常のベストやジレとは異なり、既存のジャケット等の上から重ね着する為にデザインされた物がベースとなっており、やや長い着丈とベストにしては大きめな肩幅、腰部にゆとりを持たせたAラインシルエット等の独特の外観を持ったアイテムです。
極めてシンプルな構造となっており、このデザインは素材感が光るアイテム。
そこで、表情豊かなスペシャルマテリアルを用意し、別注モデルを構築いたしました。

昨年COLIMBOとの別注"Stockman's Coat"に用いて大変好評をいただいたマテリアルを、再度このベスト用に作り込みました。
ここで使用しているレザーマテリアルは、1920年代〜30年代に作られたヴィンテージと同様のホースハイド(馬革)を使用。
勿論ベジタブルタンニン鞣しによる、質感重視のマテリアルです。
タンナーは馬革ベジタブルタンニン鞣しの権威とも言える『新喜皮革/Shinki Leather』によるもので、MUSHMANS独自のオーダーで作り出された素材です。
馬革と言えど、日本国内においても様々なタンナーが存在します。
姫路でも数件の馬革タンナーが存在し、様々なアプローチで馬革が作られておりますが、やはりベジタブルタンニン鞣しのホースハイドが欲しいと思ったら、この『新喜皮革/Shinki Leather』の右に出るタンナーは無いと言っても過言ではありません。
ベジタブルタンニン鞣しという製法の中でも、クイックバレルタンニン法とピットタンニン法の二種類の製法が存在し、皮から革になった時の質感は"ピットタンニン法"を用いてベジタブルタンニン鞣しされた革の方が質感が良く、経年変化はより顕著な差が出るものです。
クイックバレルタンニン法は、別名『ドラム鞣し』と呼ばれ、巨大なドラム(タイコとも呼ぶ)に原皮とタンニンエキスを入れ、回転させる事による遠心力を用いてタンニンエキスを革に浸透させる方法です。
この場合、強制的にタンニンエキスを原皮に浸透させる事になる訳で、鞣しに必要となる時間が短縮できる(即ちコストダウンできる)利点があります。
鞣し工程が完了するのに1日〜2日程度と、呼称同様クイックに仕上がる訳です。
対してピットタンニン法は、巨大な"ピット槽"と呼ばれる木製の槽にタンニンエキスと原皮を入れ、自然にタンニンエキスを原皮に浸透させる方法です。
巨大な馬革をスッポリと漬け込む事が出来る槽ですから、かなり巨大な槽という事になります。
大量のタンニンエキスを槽に入れ、じっくりと原皮に浸透させるという事は、原皮に対してのダメージも最小限に抑える事が可能です。ドラムの中でグシャグシャに鞣されるよりも、ある一定の振動のみで自然浸透させる事が出来る訳ですから、馬革の繊維を壊してしまう事がありません。
また、クイックバレルタンニン法で要する鞣し期間1日〜2日という短時間に対し、ピットタンニン法の場合平均1か月程度の時間を要してタンニンエキスを浸透させます。
時間をかけてしっかりとタンニンエキスを浸透させる事で、繊維の詰まり具合はバレルタンニンと雲泥の差が生まれるという事になる訳です。

↑
※↑ピット槽の様子※
これらの差は、革に触れただけで感じていただける程の差になります。
この『新喜皮革/Shinki Leather』製ホースハイドが、ただ自然に着用しているだけで深く皺が刻まれ、貴方自身の身体の型を記憶する理由がここにある訳です。
クイックバレルタンニン法を用いたレザーマテリアルと、ピットタンニン法を用いたレザーマテリアルのカットサンプルを店頭にご用意しておきますので、是非一度触れてみて下さい。
どちらの革が好みか?きっとMUSHMANSのヘヴィーユーザー様なら触っただけでピットタンニン法のレザーを言い当ててくれるのではないか?と思います。
さて、ここまでが『新喜皮革/Shinki Leather』で作り出される、真のフルベジタブルタンニン鞣しの話。
ここからは、今回のMUSHMANSオリジナルレザーに関しての詳細を記しましょう。

真のレザー愛好家は、より自然素材らしいレザーを求めます。
かく言う私もその一人で、なるべく薄化粧に仕上げてある皮革に心が動く傾向にあります。
革というものは自然素材であるからして、生前に付いた傷というものを避けて通る事ができません。
特に馬革は毛足が短く、活動的である事で生体傷(生きていた際に付いた傷、また治り傷)が各部に見られます。
これは製品にした際に『傷』として判断されてしまう為、どうにかそれを隠す方法が取られます。
最も主流の手法としては顔料(ピグメント)にて着色するという方法、これは馬革表面に塗膜を乗せる事で着色する方法で、比較的軽度の小傷であれば、それを打ち消す事が可能です。
しかしながら、顔料(ピグメント)で着色した場合、どうしても本来の革らしさというものは隠れてしまいます。
何故なら、我々が見る革表面部分は塗膜によって覆われてしまうからです。
では何故この顔料(ピグメント)が採用される事が多いのか?それは上記のように生体傷を『傷』としてカスタマーが認識してしまう為、クレーム等のトラブルに発展してしまう事を防ぐ意味がございます。

対して我々が今回採用するレザーマテリアルは、染料(アニリン)のみで着色された馬革です。
革本来の味わいを100%感じていただけるのは、やはりこの手法がマストと考えます。
経年変化に関しても、着用年数の経過とともに緩やかな変化を感じていただけるものであり、俗に言う『茶芯が出てくる』的な塗膜剥がれとは異なる、自然な変化を楽しんでいただけるという事になる訳です。
確かにUSヴィンテージでは、顔料(ピグメント)着色が行われた個体が多く、それらの完全なレプリカを求めるならば前述の手法(ピグメント)による着色が良いのかもしれません。
しかし、今回のアイテムはより革らしさを楽しんでいただく為の企画である為、染料(アニリン)での着色を選びました。
また、当店でレザージャケットを購入いただくお客様の殆どが、革という物を正しく認識いただいており、生体傷についてのご理解もございます為に、こういったチャレンジングな企画を立ち上げる事が出来るという側面もございます。
ご覧いただきます通り、革らしい躍動感を打ち消す事なく、透明感のある表情を楽しんでいただける仕様です。

新品時から美しい光沢感を持たせる為の手法も用いております。
通常は新品時の光沢感を持たせる場合、ラッカー系の仕上げ剤を用いて光沢を出します。
車の塗装等に用いられるクリア塗装と同じようなアプローチで光沢を出す訳でありますので、どうしても自然な光沢とは異なりギラギラとした光沢感となってしまいます。
対してここで用いた手法は、ポリッシュ加工(グレージング)という手法です。
表面の滑らかなガラスやローラーを用いて磨き上げる手法で、通常ここでもタンパク質の仕上げ剤(カゼイン)やワックスを用いて磨き光沢を出すのですが、今回の手法はそういった別溶剤を使用する事無く、磨きのみで光沢感を付加しております。
これは、ベジタブルタンニン鞣しの革に有効な手法で、仕上げ剤を使用せずとも圧倒的に光沢が出す事が出来るという事によるものです。
ピットタンニン法で鞣された革は、着ているだけでも自然と光沢が出てくるものです。その光沢感を新品時から一段階だけ促進させておく。そういった考え方から、このポリッシュ加工(グレージング)を用いました。
人工的過ぎない、自然な光沢感はこういった手法で得られております。
デザイン・ディテール・マテリアルの全てにおいて、本来の馬革を楽しむ事が出来る仕様。
素晴らしい物が完成いたしました。

今作においても、より自然素材である革らしい表情をお楽しみいただけるよう、強度的に問題の無い範囲で"生体傷"を残した状態で裁断しております。
また、ワイルドさの象徴とも言える"焼き印"跡も個体によっては入れております。
一品一品が異なる表情をお楽しみいただけるものです。

デザインは極めてシンプルである事で、この革の表情を存分に楽しんでいただける事でしょう。

背面のデザインも、ウエストアジャスター等が存在せず、極めてシンプル。
だからこそ使い勝手も良いという事です。

ライニングには薄手のウールメルトンを使用し、オールシーズンで使える仕様。
ダブルネーム仕様となっております。

表面には一切ポケットの類がございませんが、内ポケットのみ装着されます。
アーム腋下部は当て革が装着され、堅牢さも忘れておりません。

このように、昨シーズンに別注Stockman's Coatを購入された方は、共革での2ピース着用が可能です。
本来ジャーキンベストはアウターとして使う物ではありますが、COLIMBOらしいパターンの再構築によって、インナーとしても使えるパターンになっております。


それでは着用感を御覧いただきましょう。
画像の人物はサイズ40を着用。
通常のベストやジレとは異なり、この位のゆとりがある着用感がジャーキンベストらしさかな?と思います。
画像ではシャツ上に着用しておりますが、時にはレザージャケットやGジャンの上から羽織って着用する事が出来るのもジャーキンベストですので、この位のサイズ感が適正だと言えますね。


もちろんジャストで着用するならば38でもOKだとは思います。
上記の画像がサイズ38を着用している様子です。
このサイズを選ぶと、普通のベストといったサイズ感になりますね。

同様のマテリアルを使用している"Stockman's Coat"と2ピースで着用してみましょう。
Stockman's Coatのサイズは40、ベストのサイズも同様の40で着用しております。
着丈のバランス的にも非常にマッチするものとなっておりますね。

限定10着
※既に生産を完了しておりますので、即納いたします。※
こちらのアイテムは再生産の予定がございません、完売の際はご了承下さいませ。


