北の国から2016 〜宗谷アタック〜「4」・・本土帰還
Kites rise highest against the wind-not with it.
凧が一番高く上がるのは、風に向かっている時であり、風に流されている時ではない。
〜ウィンストン・チャーチル〜
北の国から2016 〜宗谷アタック〜 「1」
出港の時 は コチラから。
北の国から2016 〜宗谷アタック〜 「3」
雨を感じろ。は コチラから。
北の国から2016 〜宗谷アタック〜「4」
本土帰還。
北海道最終日となる、この日。
朝から雨の予報。
しかし
起きてみると、空は晴天だった。
昨日の雨による強烈な疲れと、安堵感から飲みすぎた事による酩酊感が残る朝。
最後にひとつやる事があり。
帰るとか、フェリーに乗らないととか。
そういう事よりも、何故か大切な事な気がしていた。
最後にやらなければならない事は、これだった。。。。。


30歳代。

20歳代。

10歳代。
16年前から、変わらぬ場所で佇んでいるトラクター。
今年こそ、もう撤去されているんではないか?と思っていたが、そこにはあった。
変わる事の難しさと、変わらぬ事の難しさ。
変わる事の容易さと、変わらぬ事の容易さ。
それらを全て経験し、歩んできた今までがあったから
少し感傷的になる事なのかもしれない。
迷ったら、またここに来てみよう。
何か落っことしてきてしまったモノが見つかるかもしれない。

もちろん、北の国からロケ現場も参拝。
皆で買った"五郎帽"を着用し。

結局この日も、気持ちの良い豪雨に打たれ。
エアクリーナーボックスに進入した雨水によって、山深き峠でエンジンは吹けなくなる。
それ程の豪雨だった。
途中雨宿りしてエアクリーナーボックスを分解し、キャブの中に入った水を抜く。
乾燥させている時に、コンビニでランチ。
ずぶ濡れになった男三人、立ったままカップラーメンを啜る。
アドヴェンチャーだと思わないか?

そして、遥かなる大地と またの再開を約束し出港。
港を出る時には、さっきまでの驚異的な豪雨も止み、雲の切れ目から夕焼けが俺たちを見送っていた。

そして、無事に帰ってきた男達三人。

極めて過酷な天候の中、何とか走りきったマシンは。
出発の時とは見違える程に、猛々しい汚れが付着していた。

少し、心が通じた気がした。
バイクやクルマ、洋服だってブーツだって、モノ全てにおいて心がある。
その心を感じる事が出来るか否か?それだけだ。
堅牢な物だから、大事に扱わなくても壊れない。
そんなの嘘だ。
堅牢な物程、大切に扱って心が通じるから、だから長持ちするんだよ。
モノに対する敬意と、感謝をもって接するから、彼らはそれに応えてくれる。
そうだろ?

男達の友情も同じだ。
堅牢なものほど、大切にしなければならない。

北海道滞在48時間。
総走行距離1,200km。
太陽に照らされ。
雨に打たれ。
風になった。
常に、前に向かって走り続ける事。
それが俺たちの生き方である。


北の国から2016 〜宗谷アタック〜
Fin


