皆様こんにちは!!MUSHMANS代表の藤田です!!
A-2入荷のお知らせが続きましたが、なんと!
本日もA-2入荷のお知らせです!!(笑)

Bill Kelso×MUSHMANS
Werber Sportswear Co.
2日連続でご紹介いたしましたRainbow Country A-2も大変好評いただいているアイテムですが、今シーズンからMUSHMANSのレザージャケットコレクションに仲間入りしたブランド『
Bill Kelso/ビルケルソー』も、レザージャケットに造詣の深い皆様から高い評価をいただいております。
そういった中で、今回Bill Kelsoへ別注をかけたモデルが入荷いたしました!
異色のリプロダクション!
ROUGHWEAR社のA-2をリプロダクションするケースが多いのですが、今回Bill Kelsoへ別注を掛けたのは『Werber Sportswear Co.』というコントラクターが手掛けたA-2のリプロダクションです!
ニューヨーク州ニューバーグのWERBER SPORTSWEAR Co.は、A-2初期からの納入業者と知られるコントラクター。
A-2初期の"33-1729"モデルは1933年に納入されたという実績があり、その当時WERBER LEATHER COAT Co.の名称でニューヨーク州ビーコンで操業しておりました。
このWERBER SPORTSWEAR Co. は旧WERBER LEATHER COAT Co.ネーム時代から数える事、通算7回の納入実績を持つコントラクターで、A-2の納入コントラクターとして有名なROUGHWEAR社の通算5回に比べると納入回数ではWERBER社が上回っております。
ただ、一度の契約(納入)着数が極端に少ない(毎回7000着以下)という事もあり、ROUGHWEAR社に比べるとヴィンテージで現存するオリジナルは比較的希少なコントラクターであると言えますね。
例えば、今回のアイテムのベースとなった『Contract/Order No:W535 ac20959 42-1402-P』は1941年8月8日に契約されたモデルです。(ちょうど80年前ですね。)
同年同日に契約されたモデルで、ROUGHWEAR社の『Contract/Order No:W535 ac20958 42-1401P』がございますが(先日ご紹介した
Rainbow CountryのTABACCO BROWNのベースモデルです。)同年同日に契約されたモデルでありながら、発注数に圧倒的な差がございます。
WERBER SPORTS WEAR Co.の契約数が7000着だったのに対し、ROUGHWEAR社の契約数が30,000着。
実に4倍以上生産数に差があるのです。
これは工場規模の差からくるものなのか、WERBER社で作られるA-2の契約数は極端に少ないというのが資料として残っており、その希少性をご理解いただけるものです。
生産キャパシティーの問題から契約数が少なかったと考えた場合、ROUGHWEAR社と比べて小規模のファクトリーであった事が推測される訳で、それはそれで我々のようなマニア(笑)にはたまらないコントラクターであったとも言える史実ですね。
さて、このWERBER社の1402-Pのシルエット的な特徴としては、他コントラクターと比較してアームホールが高くタイトなシルエットが挙げられます。
これはBill Kelsoでリプロダクトされる1402-Pに関しても、それらが踏襲されており、非常にシャープな印象を与えております。
このアームホールが高くタイトなシルエットによって、腕の可動域が広くなっており、腕を上げたりといった動きが容易になるメリットがございます。
タイトなんだけど動き易いのは、このシルエットから生まれる物と言えるでしょう。
ディテール面での特徴は高い襟、そして他コントラクターと比べて細い寸法設計のエポレット。
また、縫製仕様に関しては襟部やポケット部が幅広で縫製されており、ポケット本体の補強ステッチが四角形であったりと、細かいディテールをも再現されております。
勿論実名復刻となっておりますので、装着されるラベルに関してもWERBER SPORTSWEAR Co.のラベルとなっております。
特筆すべきポイントの最上位に挙げられるのが、このモデルに使われているマテリアルです。
先日ご紹介いたしました"
GREAT ESCAPE"モデルにも使用したこちらのマテリアルは、Bill Kelsoが定番的に使用する素材"Liberty Horsehide"がベースとなっております。
イタリアで生み出されるベジタブルタンニン鞣しのホースハイドは、極めて滑らかな質感を持っております。
フルグレインベジタブルタンニン鞣しのハイクオリティな馬革原皮を使用し、第二次世界大戦当時の馬革と同様のオンス、厚み、発色、質感、感触を再現しております。
彼らが探し出した関連資料をもとに再現されたものであり、Bill Kelsoの真髄を感じるに最も適したレザーマテリアルであると言えるでしょう。
A-2らしさを追求する中で、革としての艶やかさを前面に押し出すというよりも、質素な雰囲気を追求して作られている事を感じるもので、それはまさに戦闘服として生まれたA-2らしさを演出しているものです。
革の艶やかさだけを求めると他にも選択肢がありそうな気がしますが、リアルなA-2らしさを感じゾクゾクするレザーでございます。
レザーのトップにラッカー等の光沢剤を過剰に乗せる事無く仕上がっているホースハイドは、日本の市場では近年あまり見る事ができなかった雰囲気を醸しており、久しぶりにこのオーラを感じる事で素材のあり方について再考させられるものでございました。
また革厚に関してもヴィンテージのそれを追求しており、確かにヴィンテージオリジナルのA-2を触った時の雰囲気を感じられる物となっております。
それに伴い、皺の入り方も当時(戦時中)の写真にあるような質感となっており、鏡を見て思わずニヤっとしてしまう。
やるなBill Kelso、そう感じるものでございます。
下地となっているレザーの品質も高いと感じられます。
それは触った時のオイル感。
ラッカー等で強い光沢感が出されていないので、ぱっと見の印象ではオイル感の無い乾いた印象に感じてしまいますが、これが良い意味で裏切られるのがこのリバティーホース。
革を握ってみると、モチっとした上質な肌触りを感じていただけるものとなっており、しっかりと加脂されている事を感じていただける事でしょう。
様々な良い革を知っている皆様には、このレザーが今までにない上質な物である事を実感いただけるハズです。
こちらの画像が実際に私が数日間事務仕事をする際やお客様を御案内させていただく際に着用していた同モデル。
ほんの数日間の着用です。
某雑誌等で散見される邪道な強制的エイジングをさせるような事は一切しておりませんので、実際に皆様がご購入されて数日間着用した場合と同様のエイジング具合でございますので御安心を。
数日間の着用で、身体の形状を記憶し始めたレザーの質感は新品時のそれよりも表情豊かな物と変わりつつあるのが御覧いただける事と思います。
また、光沢感が一段増したのも御覧いただいた通りで、自然な光沢感を発し始めているのも印象的です。
このLiberty Horsehideがどのような経年変化をして行くのか?これは、これから秋に向け着用回数が増えた段階でお知らせさせていただこうと思っております。
ダークシールカラーにマッチする"Golden Brown"色のリブニット。
実はこのリブニットは日本の有名メリヤス工場で作られた信頼性の高いウールリブです。
ZipperにはリプロダクションTALONジッパーを使用。
右ポケットフラップ裏には、Bill Kelsoラベルを装着。
左ポケット内部にはMUSHMANS別注の証、MUSHMANS Leather Labelが装着されております。
製品下げ札も良い雰囲気ですね。
こういった配慮からもブランドの拘りを感じる物です。
最後は気になるシルエットのお話です。
このWERBER社の1402-PはオリジナルのA-2ラインナップの中でも、かなりタイトな仕上がりであったと言われております。
肩幅やアームホールの寸法感もROUGHWEAR社納入のモデルよりもタイトであった為、Bill Kelsoがリプロダクションする今作に関しても、そのセオリーを踏襲しております。
御覧いただきます通り、久々にガッツリとタイトなシルエットのA-2を所有した感じです。
前述した通りに、アームホールから袖末端にかけての寸法がしっかり細いイメージ。
とは言え、私は一般的な方よりも前腕と上腕が太めなので、それほど腕が太いと自覚されているお客様以外であれば、あまり強烈にタイトと感じはしないかもしれません。
ただ、タイトだからと言って着用感が悪いかと問われれば、そうでは全くないとお答えする事ができます。
レザーマテリアルのしなやかさの兼ね合いだったり、パターンの秀逸さから、着ていて心地の良いタイトさと言って良いでしょう。
半袖T-ShirtsやロンTeeの上に、シャツ感覚で羽織るのに最適なサイズ設定と言えますね。
この着用画像で人物が着用しているのがサイズ38です。
また、これは人物が個人的に購入し数日間着用した後に撮影しております。
その為、レザー全体が自然な光沢感を持ち始めた段階の様子でございます。
この皺の入り方と、レザーの質感は、実際に着用した方のみが感じられる、今までに無い感覚です。
きっと、この着用感こそが新品で支給された時のA-2の着用感なんだろうな。と、なんだか嬉しい感覚すらおぼえます。