MUSHMANS×COLIMBO 別注"B-6"リリースの御案内です!
皆様こんにちは!!MUSHMANS代表の藤田です!!
秋が深まる。とは言い難いところですが、ZANTER受注会の実施や、秋冬物の入荷と、御来店のお客様と店舗の状況は秋が深まってきているMUSHMANSでございます。
ここ数年、様々なファクターが絡み合って、秋口に冬物が入荷しにくい。という状況が続いております。。。
十年前であれば、9月に入るとレザーアイテムがガンガン入荷し、暑い中でお客様の手に渡って行くという光景が風物詩でございましたが、近年ではそのタイミングが後ろ倒しになっていると感じます。
どうにかならないものかなぁ。とメーカーさんと話しをしてみると、確かに中々難しいところなんだな。と理解できますものの、それって顧客様には関係の無い話だから、私達がリスクを背負って前もって準備して行くしか無いんだな。と、理想と現実の狭間で苦しむ事が多くなってきている今日この頃でございます。
『良い時季に御納品する』という事を目指して、先行して準備していたアイテムが入荷いたしましたので、御紹介をいたします。

King of Leather Jacketの一翼を担う、ムートンジャケット"B-6"
これまでCOLIMBOとは"B-3"の別注企画を毎年進めておりましたが、今期に関しては再度"B-6"に着目し、これまでに無い別注モデルを企画いたしました。
これまでは、COLIMBOがレギュラーモデルを企画する際のムートンカラーを使用し、補強革やレザーシームテープにMUSHMANSが用意するBADALASSI等のレザーを採用し、別注企画を用意しておりました。
が、今回はそれに飽き足らず、ムートンからMUSHMANS特注カラーをご用意するという、行くところまで行き付いた企画となりました。
これで、名実ともに完全MUSHMANS別注モデルの完成です。

BADALASSI Nappa Lux "Coccinella"
"Type B-6"
米陸軍航空隊(U.S.ARMY AIR FROCE)の防寒用フライングスーツとして、"B-6フライトジャケット"と"A-5フライング・トラウザース"が1939年6月12日に採用されました。
羊の毛皮を裏返した"シアリング"製で、その毛皮は厚さ1/4インチの刈り込みと決められておりました。
このB-6はインターミディエートゾーン用のフライトジャケットとして開発されており、ヘヴィーゾーン用のB-3(刈り込み3/4インチ)と比べて毛足を短く設定していた物です。
位置付けとしてはライトゾーン用のA-2、ヘヴィーゾーン用のB-3の中間に位置付けされるモデルで、武骨な中にスマートさを感じるフライトジャケットです。
その防寒能力としては、地上における一般的な冬季の気温である摂氏10℃〜-10℃に合わせて開発されており、WW2時には中型爆撃機のクルーや冬季における戦闘機のパイロットに愛用されておりました。
B-3と比べて、ライトでシンプルな印象になるジャケットですが、日本の気候、特に関東以西では使い勝手の良いモデルであると言っても良いでしょう。

今回の別注モデルで採用したのは、前期(Ver.1)と後期(Ver.2)に分類されるうちの前期(Ver.1)モデル。
このVer.1モデルは1940年〜43年にかけて納入されておりますが、全てがエアロレザー社製でございました。

Ver.1とVer.2を見分ける際の最も大きな違い、Ver.1にはウエスト部分にアジャスタージッパーが付いており、Ver.2にはアジャスターベルトが付いております。
B-6を判別する際に"サイドジップ"若しくは"サイドベルト"と記載される事が多いですが、サイドジップ(前期/Ver.1)、サイドベルト(後期/Ver.2)と認識いただければ良いという事です。
上記画像を御覧いただきます通り、ジッパーが装着されておりますので今回のモデルは前期(Ver.1)という事になります。

今作において、最も強調してお伝えしたいのが、全てのレザーマテリアルをMUSHMANSが監修したという事です。
これまでCOLIMBOのB-6には、シールブラウン色のみが採用されており、それはそれで定番的であり、ヴィンテージの個体でもシールブラウン色がほとんど、さらに初めてB-6を購入される方に最も好まれるカラーでもあるので、シールブラウンを選択するのは必然なのでしょう。
現在ムートンフライトジャケットをリリースするブランドが少なくなっている中でも、ほぼ全てがシールブラウンであるのが面白くないと感じ、多少のリスクを背負っても、ムートンのコーティングカラーから特注するという事に決めました。

サンプリングのモデルとしたのは、青田充弘氏著『FULL GEAR』P.51に記載されている、希少なレッドブラウン色コーティングのAERO LEATHER製 "42-18283-P Type B-6" 1942年。
※『FULL GEAR(青田充弘著)』※
1920年代から1970年代にかけてのアメリカ軍用飛行服の進化を、精細な写真と詳細解説で追った決定版的資料。A-2やB-3など主要モデルだけでなく、縫製仕様やタグ、素材の変遷まで丁寧に網羅しており、服飾研究の観点からも非常に価値があります。現在は自費出版・絶版で入手困難なため、コレクターズアイテムとしても注目度が高く、その希少性も話題。再版が熱望される一冊です。
少し話題が逸れて、このFULL GEAR。
凡そ16年前、MUSHMANS創業前にRainbow Country三好氏に強く勧められて購入した一冊。
青田氏の自費出版である事から、定価20,000円と、当時の私には全167ページの本を買うには正直辛い価格でありましたが、大先輩に勧められたら買うしかないと、半ば渋々購入した事を思い出します。
しかし、内容を読み込むと、圧巻の情報量と知識量。これで20,000円というのは逆に安価であると感じた一冊。
16年経った今でも、新たな発見と知識が得られる、私にとってなくてはならない一冊でもあります。
今となっては、あの時勧めてくれた三好氏には感謝しかありません。

話は戻って。コーティングカラーに関して。
B-6では希少な赤系色の強めなブラウンを、当時の新品時に想いを馳せて再現したもの。
あからさまに赤過ぎず、ラセットブラウンに比べたら赤味が多い、絶妙な発色が実現しました。
今回拘ったポイントとしては、光沢感。
シールブラウン色は光沢感があっても良いのですが、今作に関しては強い光沢感を抑えたかった。とはいえ、全くのマットでは嫌(笑)
かなりワガママな要望を忠実に汲み取ってくれたCOLIMBOさんに感謝<m(__)m>

特注で製作したRED BROWNカラーのムートンに対して、シームテープ色も同系色で纏めました。
新品時はボディカラーとシームテープが同系色ながら、年数の経過と共にシームテープが濃くなりコントラストがはっきりしてくる事を想定しております。
このレザーシームテープには、MUSHMANSでお馴染みの"BADALASSI社"Nappa Luxを使用し、カラーは"Coccinella/コッチネーラ"を採用しました。
新品時は艶やかな赤茶色、経年変化で濃茶に変化する。
年月の経過と共に、その変化をお楽しみくださいませ。


上質なオーストラリアンムートンシアリングは、ライトゴールドに染められ、1/4インチに刈り込まれております。
しっかりとした密度、キメの細かいムートンは、肌触りが良く、見た目にも高級である事が見てとれます。
それでは各部のディテールを見て行きましょう。

フロントジッパーには『TALON』製ジッパーを使用。

スナップボタン式エポレットはBADALASSIレザー仕様。

美しいウエストシェイプはCOLIMBOならではのパターン。

アクションプリーツによる、動き易さもB-6ならではのディテールです。

チンストラップは、BADALASSIレザーでは薄い為、ベンズレザーを使用。
"Coccinella/コッチネーラ"色が経年変化した先の発色に合わせてあります。

B-6の特徴でもあるサイドポケットは、スラッシュタイプとなっております。
ポケット口の補強はもちろんBADALASSIレザーを使用。

それでは着用感を御覧くださいませ。
画像の人物はサイズ38を着用。
スッキリとした良いシルエットが実現しております。
サイドジップによって、腰回りのフィット感が調整できますので、インナーに厚手の物を着用する際や、腰回りに重厚なベルト等を装着する際は解放すれば解決。
比較的タイト目な仕上がりとなっておりますので、サイズに不安のあるお客様は御来店いただき試着されるか、お問合せくださいませ。

バックショットのウエストラインが美しい。
これこそB-6の強みですね。
それにしても、本当に良い発色。
リスク承知で突き進んで良かったなぁ。と、この出来栄えを見て改めて感じるものです。

BADALASSI Nappa Lux "Coccinella"
【発売に関して】
本日(10月5日)より販売を開始いたします。
当商品は予約商品ではございませんので、即納が可能です。
サイズ34〜44までのサイズで店頭にストックがございます。
この店頭ストック分が完売いたしますと、次回の生産予定はございませんので、予めご了承くださいませ。
COLIMBOとの別注モデルならではの
カスタマーファーストな価格設定も魅力かと思います。
世の中の尋常ではない価格設定に抗う一着。
全力で良い物を作り
正当な価格でリリースする事。
私達は、今なら高くても売れるとか
そういった浅ましい考えは持ちません。
さらに、安価にする為に妥協する事もありません。
そういったブランドと、細く長く、この商売を続けたい。
そう強く願っているのです。


