Rainbow Country×MUSHMANS 2018-19別注モデルの御紹介です!
皆様こんにちは、MUSHMANS代表の藤田です。
気が付けば6月も中盤に差し掛かりまして、今年は少々企画事が遅延気味な感じとなってしまっております。
例年であれば既に今秋のRainbow Countryとの別注企画もサンプルが上がっており、御予約受付を始めている頃でございますが、今年は昨年のレザーマテリアル以上に一筋縄では行かない企画を企てておりました関係で何度も作り直しをお願いし、ようやく意図したレザーマテリアルが仕上がったのが先月末。
そこから、私自身でRainbow Countryの自社工場まで出向き、裁断の指示を出し、本日完璧なかたちとなって今シーズンの別注モデルのサンプルが仕上がって参りました。
毎年の事ではありますが、本年は特に我儘を言いました。
Rainbow Countryブランドを率いる三好さんを筆頭に、レザーの製作を何度も行ってくれた秋葉社長、複雑な裁断指示にも関わらず私の希望を叶えてくれた工場のスタッフ様にも心からの御礼を申し上げます。
ありがとうございます。
兎にも角にも、私の意図した通りの発色、表情、革の厚み。これが「俺の欲しかったA-2」でございます。
勿論、これを御覧いただいている皆様それぞれに"好み"がございますので、必ずしも皆様の好みに当てはまる物では無いかもしれません。
ただ私の"今欲しい"を実現させる事が、一番正直な別注企画だと思っておりますので、もしご賛同いただけるお客様がいらっしゃいましたら、是非このアイテムを共有したい。 そういった想いでございます。
それでは、今期Rainbow Countryとの別注企画を御覧いただきます!


Rainbow Country×MUSHMANS
2018 Special Leather
RUGGED HORSE HIDE
Hand Dyed Russet Brown
"STEED"
往年のフライトジャケットファンであれば、一度は耳にした事があるであろうRAGGED Leather(ラグドレザー)を、Rainbow Countryとの共同開発で再現いたしました。
フライトジャケットブランドの先駆者とも言えるブランドの倒産直前に3年間生産されたラグドレザーは、ヴィンテージA-2の粗野なオーラを現代に引き込んだ素晴らしい着眼点のレザーマテリアルでありました。
今シーズンのMUSHMANS別注モデルは、そのラグドレザーをさらに昇華させたマテリアルの開発というところからスタート。
ホースハイド特有の猛々しさをより強調したレザーマテリアルを開発いたしました。

ラグドレザーは原皮の選別から行われ、よりシボ感の強い原皮を選り分けます。
馬の腹部を使用するといった誤った認識を持った方もいらっしゃいますが、強烈にシボが入っている個体はショルダー部は勿論、全体に入っているものです。
これらを選別した後に、よりシボ感の強調される工程を経てラグドレザーの下地が仕上がります。
ここから染色作業により、さらに猛々しさを強調させていきます。
今回のマテリアルは当時のラグドレザーとは異なり、顔料(ピグメント)を使用しないアニリン100%で染色を施します。
ナチュラルカラーの下地に数種類の染料を使用して、段階的に染め上げて行く訳ですが、通常色ブレが発生しないよう均一になるよう調色しながら進めて行くのですが、今回のレザーマテリアルにはあえて過度な調整をする事なく、素材なりに発色するように指示しております。
さらに、染料を吹きかけた部分を都度拭き取るという作業を入れる事で、レザーマテリアルの凹凸が強調され荒々しい表情を演出しております。
昨年のBUSTED SHRINK LEATHERで実施した染色手法を応用し、今回のレザーマテリアルが完成したのです。
上記画像は、染色が完了し裁断指示の為にパターンを置いて下書きした時点の画像です。
御覧頂いた通り、全体に荒々しいシボが出ているのを御確認いただけるでしょう。 ただし全ての素材がこのように皺が刻まれている訳ではありませんので、シボが強い固体とそうでない個体毎にパターンを配置しながら組み上げる必要があるのです。
私も実際にやってみましたが、二着分の裁断箇所を決めるだけで相当な時間を要してしまいました。
これを量産するとなると、通常よりも余計に裁断に時間を要するものと思われるのです。

↑こちらのスケッチは、裁断の方向性を表したものです。
赤で塗られたパーツにシボの多いレザーを使用し、白く塗られたパーツにはシボが少ないレザーを使用するという事です。
シワの多いレザーとそうでないレザーは、アニリン仕上げの為染まり方も異なりますので各パネル毎に発色感が異なり、さらに猛々しいレザージャケットが生まれるという算段です。
ラグドという名称は、RUGGED(ラギッド)=粗野なとか荒削りなの意。や RAGGED(ラゲッド)=ボロボロのとかデコボコしたの意。から和製英語でラグドと呼ばれていたようです。
特にRUGGED LEAHTERと表記されている事が多いのですが、個人的にはRAGGED LEATHERのほうがしっくりきているような気がしますので、今回のレザーはRAGGED LEATHER(ラグドレザー)と表記しようと思います。
ここまで長くなってしまいましたが、今回の我々がトライしたRAGGED LEATHER(ラグドレザー)を簡単に纏めますと、以下のような事を行って製品を作り出します。
①シワの多いホースハイド(馬革)を原皮の段階で選定。
②よりシワを強調する加工を行う。
③鞣し上がり、染色する段階で さらにムラを出す工法で仕上げる。
④裁断時各パーツ毎に、シボの入り方が異なるよう裁断する。
上記のように4つの遠回りをして、このラグドレザーが完成するのです。
勿論ベジタブルタンニン鞣しですので、素晴らしい経年変化をお約束いたします。
それでは画像を中心にアイテム毎のご説明をさせていただきます。↓

Type A-2 ROUGHWEAR W535 AC16159

ラグドレザーと言えば、まず思い浮かぶのが"A-2"という事でサンプルを製作いたしました。
ヴィンテージA-2の資料を見ていると(A-2に限られた事ではございませんが)、このように各パネル毎に表情の異なる素材が使われている事がよくあります。 おそらく狙ってこうなっている訳ではなく、そこにあった素材を気にせず裁断した結果そうなったものなのでしょう。
急激に需要が立ち上がり、生産スピードと効率を求められ大量生産方向へ向かった結果そうなったものを、現代に再現しようといたしますと途方も無く遠回りが必要になるという事を痛感いたしました。








クレイジーパターンとも言えるような仕上がりになっております。
勿論、皆様にお届けする製品も同様の組み合わせになるよう裁断を行いますが、自然素材であり自然に発生するシボであるために画像のサンプルと寸分違わぬ仕上がりにするという事は不可能でございます。
そういった製品である事を充分ご理解いただいたうえでオーダーいただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

背面は一枚パネルとなりますので、画像のようにシボの多い箇所と少ない箇所が入り混じった仕上がりになる可能性が高いです。
これに関しても個体差がございますので、予めご了承下さいませ。


こちらのサンプルは、今期Rainbow Countryの通常ラインナップには無いROUGHWEAR社のW535 AC16159を使用しております。台襟付きの大型襟のタイプです。
どうしてもこのラグドレザーには16159を使用したいという我儘をRainbow Country様に受け入れていただきました。
その為、今期のMUSHMANS別注モデルのみこのAC16159を選択していただく事が可能となっております。
また、ROUGHWEAR社 W535 AC23380及びNo.42-1401Pをお選びいただく事も出来ますので、お好みに合わせてご検討下さいませ。

Rainbow Country『CAL.MFG』オリジナルZipper。

リブニットにはMIXカラーを使用。

別注モデルの為、左ポケット内には CAL Mfg 白熊タグを装着。

右ポケットにはMUSHMANS Leather タグが装着されます。

今までに無い、味わい深い仕上がりのA-2が完成いたしました。


フライトジャケット愛好家を唸らせる、Rainbow Country特有の着用感の良いパターンはそのままに、MUSHMANSらしいテイストを付加した特別なA-2となりました。
マテリアルの表情に拘りましたが、着心地の良さにも拘ったのが今回のレザーマテリアルです。
通常1.2mm厚〜1.4mm厚レンジのホースハイドを使用しておりますが、今回のマテリアルは1.1mm〜1.3mm厚レンジへと0.1mm薄く仕上げております。強度に関しては損なわれないように仕上げておりますので御安心ください。
0.1mm程度ですとそれほど変化が無いように感じられるかもしれませんが、これが結構着用感に変化が出るのです。
より軽快になり、しかも腕皺がクッキリ入るようになっておりますので、今まで以上に楽しめる事と思います。
画像の人物はサイズ38を着用、着丈や袖丈はカスタム無しのスタンダードです。
体型やお好みによって、サイズカスタムが可能なのもRainbow Countryならではサービスです。
サイズにお悩みの際は是非ご相談下さいませ。
続いてはコチラ↓

1950's Style Sports Jacket "WIND WARD"

MUSHMANSオリジナルモデルである"WIND WARD"でもサンプルを作成いたしました。
こちらはRainbow Country製ではあるものの、MUSHMANSでしか手に入れる事の出来ない限定モデルでございます。
1950年代のWIND WARDブランドのスポーツジャケットをベースに、Rainbow Countryが現代ファッションシーンにマッチするようパターンを再構築したモデルでございます。
1950年代〜60年代のアメリカは、大量生産時代への突入と共に 今回の構成のようなパネル毎の色ブレや表情ブレが多くなっていきます。 これを現代日本で再現しようとしますと、逆に相当の労力が必要となる訳ですが、あえてそういった事をする事でより表情豊かな物が生まれるのでございます。






A-2同様、各パーツ毎に裁断の指示をしております。(赤がシボ多、白がシボ少)

背面も実に表情豊かな仕上がりとなりました。

ZipperにはWIND WARD専用にストックしておりましたDEAD STOCKの棒タロン(Brass)
今年の生産で使い切りますので、必然的にWIND WARDはZipper残数分しか作れません。
おそらく10着程度になるかと思います。

ライニングにはシャンパンゴールドのサテン地を使用。

こちらのCAL Mfgタグは、MUSHMANSでのみのモデルにつき黒熊タグです。

インナーポケット下にはMUSHMANS Leatherタグとホースハイドタグが付きます。

よりヴィンテージテイストを感じていただけるWIND WARDが仕上がりました。


もともとシンプルなスポーツジャケット型であるWIND WARDですが、このようにマテリアルの表情によって様変わりいたします。
旧き良き時代、50年代にアメリカをより体感いただける仕様になったと思います。
ナチュラルカラーの下地を使用し、染料のみで着色されている為着用とともに染料が素材の中で動きます。
その為今以上にムラ感を楽しんでいただけるように経年変化します、擦れる部分は濃色へ変化し、色抜けする部分もございますので時間の経過とともに、より表情豊かな仕上がりへと導かれる事でしょう。
画像の人物はサイズ38を着用、インナーにもある程度着用が可能ですので長いシーズンに渡ってご活用いただけます。

今回MUSHMANS別注 RAGGED HORSE HIDEでは上記2型のサンプルを製作しましたが
お客様のお好みに応じて、Rainbow Countryでラインナップされる別モデルにも
ご使用いただきオーダーする事が可能です。
・A-2 ROUGHWEAR W535 AC16159
・A-2 ROUGHWEAR W535 AC23380
・A-2 ROUGHWEAR No.42-1401P
・50's Sports Jacket "WIND WARD"(MUSHMANS限定)
・30's Single Riders Jacket
・Stand Collar Single Riders Jacket
・40's Car Coat
また、好みや体型に応じてサイズをカスタムする事も可能です。
サイズカスタムの際は、採寸若しくはお打ち合わせが必要となります。
ご不明な点はお電話かメールにてお問い合わせくださいませ。
※メールでのお問い合わせの際は必ずお電話番号を添えていただくようお願いいたします。※
サンプルの貸し出しについて。
遠方のお客様でサンプルのお貸し出しをご希望の方は、お気軽にお申し付け下さい。
スケジュールを組みまして、サンプルを送付させていただきます。
御納品について。
御予約いただきました場合の納期スケジュールは下記となります。
※モデルによって納品予定タイミングが異なります、また前後する可能がございます※
9月〜 A-2各モデル
9月末〜10月 WIND WARD/Stand Collar Riders
10月 30's Single Riders
11月末 40's Car Coat
MUSHMANS別注RAGGED LEATHERモデルを
ONLINE SHOP より御予約のお客様は コチラのページよりお申し込み下さい。
A-2各種↓

A-2以外のモデルはコチラ↓

WIND WARD/30's Single Riders/Stand Collar Riders/Car Coat
限定着数40着
予定着数に達しました時点で御予約受付を終了いたします。
本日より御予約受付をスタートします!
"STEED/スティード"
軍馬。
軍馬のように猛々しく、勇敢であり、そして優しさを持つ。
次回はこのマテリアルの経年変化について掲載します。(数週間後になると思います。)
これから暑い時季ですが、サンプルをガンガン着用します!
是非ご期待下さい。


