MUSHMANS Footwear 2025 カスタムオーダー受注会開催のお知らせ!【生産ファクトリー編】

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MUSHMANS Footwear

2025

Custom Order Exhibition

 

開催日程

前期受注会日程:2025年5月3日()〜5月27日(火)

後期受注会日程:2025年6月7日()〜7月13日()

※定休日にあたる水曜日は日程に含まれません。※

 

本日は"2025 MUSHMANS Footwear Custom Order Exhibition"における、開催概要告知第二弾をお届け!!

 

今回は

【生産ファクトリー編】

 

毎年受注会開催告知時に、生産背景に関する記述はいたしておりますが、有難い事にここのところ新規でご来店ご注文いただく方が多く、今回初めてこの内容を御覧になる方も多いと思いますので、例年の内容と重複する部分もございますが、再度我々MUSHMANSのFootwear部門に御協力いただいている工場様について掲載いたします。
 

どのように皆様のオーダーしたアイテムが生まれるのか?既にオーダーいただいた事のあるお客様は、そのブーツやシューズがこういった過程を経て作り出されているという事を、再度御覧いただきますと愛着が湧く事間違い無し。

 

それではどうぞ↓↓

 

MUSHMANS Footwearのブーツ・シューズの生産は、秋田県仙北郡美郷町の宮崎製靴飯詰工場にて全て製造される。

 

 

グッドイヤーウェルト靴を一貫して製造できる日本でも指折りの靴工場である。

アッパーの裁断から製甲、吊りこみ、底付け、仕上げ、検品そして出荷。

これら全てを一貫製造出来る工場はそれほど多くはない。

日本の物作りにおいては、分業制が古くから根付いている文化がある、その為アッパーの縫製は製甲屋、吊り込みやウェルティングは底付け屋が担当するといった分業制が一般的と言える。

一貫製造が可能な工場となると、その設備は多岐に渡り、職人の相当数必要になり、そのコントロールも容易ではない。

さらにそれらを収容する為の敷地面積も必要となるもので、総じて規模の大きい工場が必要となる事は、経営的にもリスクを背負う事になるであろう。

 

そういった中でも、一貫して製造出来るメリットは非常に多いと私達は感じている。

最たるメリットには品質の安定が挙げられるだろう。

別会社が入る事で、その時々で品質にバラつきが生じる事があるが、一貫製造の場合には基本的同様の職人が担当し、同様のマシンによって製造される。その為、製品のニュアンスにブレが生じるという事が無いのである。

 

さらに、一貫製造が可能な工場である事で、この企画のようにパーソナルオーダーが可能になっている。

一品一品異なる仕様で生産するMUSHMANS Footwearのカスタムオーダー品は、別業者が介入する工場であった場合、実現する事は不可能であると言える。

カスタムオーダーが可能な米国のワークブーツブランドWHITE'SやWESCOでも、一貫製造が可能な規模の工場となっているが故に、パーソナルオーダーによるカスタムオーダーが可能なのである。

日本において、靴のパーソナルオーダーを受けるブランドが多くないのも、こういった理由からなのかもしれない。

 

工場内に入りまず驚く事は、靴工場にありがちな雑然とした雰囲気が全く無く、整然とした工場内。

さらに、広い工場でありながら底冷えする感じが全く無く、雪国秋田の工場とは思えない環境。シンナー臭さも気にならないのも不思議で、これに関して聞くと、先代の社長が大掛かりな設備投資を行い、床暖房化と空気循環システムの完備を各セクションにしているようだ。

職人さんに最高の環境を整備し、最高のパフォーマンスを発揮してもらおうという配慮。これも最上の靴を手にする顧客に対してのサービスだと言う。

顧客満足をロジックの再頂点に置いた考え方、これだけの規模の工場となると、なかなか解っていても実現し難い部分だと思うのだが、先代から引き継がれる精神が強く感じられる。

B品の確率が極めて低く、さらに納期に関しても大幅な遅延が無い。

この工場に一歩踏み入れた時に"なるほど"と感じるものがあるのだ。

 

靴の製造では、大きく分けて【製甲】【底付け】【仕上げ】と、3つの工程に分類分けできる。

これを順番に御覧いただこう。

 

 

 

①製甲

アッパー、各パーツの裁断、パーツの部分漉き、そして縫製といった、靴の顔となる部分を担当するセクションが製甲だ。

 

 

裁断されたパーツに組み立て時の目印を入れる作業。

ミリ単位の正確さが求められる。

 

 

各パーツが重なり合う部分は、このようなマシンを使用し部分漉きを行う。

パーツ毎に革厚を変更し、全てが組み上がった際の調和を取る為の作業。

 

 

 

様々なパーツと内蔵物によって構成されるアッパー、縫製に入る前段階でオーダーシートを確認しながらそれぞれのパーツを仮止めして行くパート。

画像でも御覧いただける通り、私がスケッチして作ったオーダーシートを確認しながら、各パーツを纏めて行く。

 

 

纏め上げた各パーツを縫製して行くパート。

一連で縫えるものでは無い為、下準備パート→縫製パート→下準備パート→縫製パートと行き来して、次第に靴の形に近づいて行く。

 

 

 

 

②底付け

底付けというセクションは、単に底(ソール)を付けるという単純な話ではない。

製甲によって作り出されたアッパーは、パターンによってある程度立体的にはなっているが、まだまだ足を包み込める状態ではない。

これをラスト(木型)に沿わせ、足の形へ導くのが【つり込み】、さらにグッドイヤーウェルト製法の根幹とも言える【掬い縫い】、内蔵物を仕込むパートを挟み、続いてアウトソールを縫い付ける【出し縫いと】、靴として非常に重要なパートが続く。

 

 

 

まずトゥラスターによって、アッパーのトゥ(爪先)部をラスト(木型)に密着させる工程。

革の特性によって、あらかじめアッパーを温める等の下準備が必要となり、非常に気を遣う初手のパート。

 

 

続いてヒールラスターによって、ヒール(踵)部を木型に沿わす作業。

 

 

トゥラスター、ヒールラスターとマシンを使っているものの、最終的には"ワニ"という工具とハンマーで職人による手仕事でラスティングを仕上げる。

同じグッドイヤーウェルテッド製法であっても、大量生産品はラスターのみで終わらせてしまう事もあると言われるものだが、この工場ではしっかりと手仕事が入るのがポイント。

トゥ形状の美しさ、ヒールのクビレ等、繊細な美しさはこの手作業による恩恵だ。

また、この手作業によってラストが本来持つ特性が存分に現れる事となり、絶妙なフィット感は職人の手によって生み出されているのである。

靴のフィット感はラストの良さも大切であるが、そのラストに対して忠実にラスティングされていなければ、ラストが持つ本来の性能を引き出す事は出来ないのである。

 

 

続いては、中底のリブとウェルトを縫い合わせる、掬い縫いのパート。

使い込まれたウェルターはマシン単体で見ても惚れ惚れする造形美を感じる。

 

 

熟練の職人が一切の迷い無くウェルトを掬い縫う。

 

 

ウェルトが縫い付けられた後に、コルク・シャンクといった内蔵物を仕込む作業。

 

 

中底にコルク、シャンクが入れ込まれた後に、ミッドソール材を荒裁ちして装着。

 

 

最後にウェルトとミッドソール、さらにアウトソールを縫い付ける出し縫いのパート。

 

 

ウェルト・ミッドソール・アウトソールを重ねて縫い付ける為、かなりの厚みとなり、ハイパワーの専用ミシンが使われる。

大排気量のシングルエンジンのような、一発一発の鼓動が迫力のミシン。

 

ここまでが、底付けのセクションでの作業風景だ。

 

 

 

 

③仕上げ

ここまでの【製甲】【底付け】のセクションを経て、靴として成立しつつある状態へと変化を遂げた。

このセクションから、製品としての仕上げ作業を施して行く。

 

まずはグラインダーのパート。

コバの張り出しを調整し、トゥの形状に合わせて曲線を出して行く作業。

全て手加減のみで行うこの作業は、微妙な力加減が必要とされるものだ。

 

 

グラインダーパートで削り出されたコバ部を、ひとつひとつ丁寧に着色して行くパート。

MUSHMANS Footwearのカスタムオーダーでは、ナチュラル→ライトブラウン→ミッドブラウン→ダークブラウン→ブラックと、5色から選べるようになっており、オーダーに合わせて調色された染料を重ねて行く。

 

 

着色が完了した後、さらに美しいものとする為にバフ掛けのパート。

グラインダーとは異なり、回転部に取り付けられているのはウール等を主原料とした仕上げ用のバフ。

 

 

下回りの仕上げがバフ掛けのパートで完了したら、最後は最終仕上げのパートに入る。

MUSHMANS Footwearでは、この仕上げ加減も指定していただけるようになっているが、基本的には全てここで出荷前のお化粧を施す事となる。

革の特性と相性を見ながら、様々な仕上げ剤を用いて美しく仕上げて行く。

さあ、いよいよ完成が近い。

 

 

最後はラスト(木型)を専用の器具を使って引き抜く。

 

 

ここが最期の砦となる、最終仕上げと検品のパート。

ロゴが入った中敷を貼り付け、製品として完成となる。

 

 

 

手際良く化粧箱にライスペーパーを敷き詰め、輸送時に靴同士がぶつかり傷が付く事のないように配慮されている。

ここは非常に日本的で、米国のそれとは全く異なる配慮が光る。

 

これにて完成。

 

 

 

以上がMUSHMANS Footwearのシューズやブーツが生み出される工場の様子だ。

ご覧いただくとお解りいただける通り、膨大な数の工程を経て作り出されている事が解かる。

そしてファクトリーメイドと言えど職人による手仕事の多さに驚く事であろう。
 

どうしても工場での製造と聞くと、イコール"マシンメイド"と捉えてしまいがちなのであるが、実際にこうやって工場内を視察させていただくと、その感覚に誤りがある事に気が付く。

基本的な工程は、マシンでは無く人間の手によるものなのだ。
 

そして、こうやって各パートで分業している事で、その分野のスペシャリストが生まれる。

ただ、各パートだけ出来るだけでは本物ではないと言う、その前後のパートでの工程を熟知しなければ、工場内での連携が滞る。

つまり、自分の持ち場だけでなく、その前後の工程においてもスペシャリストでなければならないという事だ。

その前後の事に配慮する事で、さらに良い物が完成する。

これは人生哲学にも通ずるものなのではないか、とも感じた。

 

 

MUSHMANS Footwearが求める"靴"は、道具であり装飾品。

その配分は50/50であると考えている。

 

道具であるという事は、使い切れる性能と使い尽くす事の出来る価格である事が重要だと考える。

履き込む程に湧く愛着、これは履き心地が良く無ければ生まれない、そして長く付き合える堅牢さを併せ持つ事も同時に求められるだろう。

重要な事であるのは、日々気兼ねなく使える事、それにはそれ相応の価格設定でなければ道具としては成立しないと考える。

 

さらに、足元を飾る装飾という部分で、細部にまで気遣いと拘りを感じる作り込みが必要だ。

素材にも高い品質を求め、その素材を操れる職人技が求められる。それこそが技術なのである。

 

 

 

 

宮崎製靴 代表宮崎氏(画像左)、宮崎製靴飯詰工場長 高橋氏(画像左)

 

"『履く人の身になって考える』靴作り"を経営理念として、日本のトップブランドの靴作りを手掛ける宮崎製靴。

毎日相当数の靴を完成させる生産能力を持ちながら、常に素晴らしい靴を生み出す為の進化をやめない。

この広い視野を持った靴職人集団は、ものづくり大国日本の誇りと言えるだろう。

 

MUSHMANS Footwearは、この宮崎製靴が無ければ成立しないのだ。

 

 

 

 

MUSHMANS Footwear

2025

Custom Order Exhibition

 

開催日程

前期受注会日程:2025年5月3日()〜5月27日(火)

後期受注会日程:2025年6月7日()〜7月13日()

※定休日にあたる水曜日は日程に含まれません。※

 

 

 

 

 

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