モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』【第二幕 一章 内羽靴パターンの作成〜仮アッパー作製】
←モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』を第一幕の始めから読む
皆様こんにちは、モヒカンです
先日、第一幕として、外羽根靴の作製をご紹介致しました、
モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』
本日より、第二幕として、内羽根靴の作製をご紹介致します
内羽根や外羽根…
普段なかなか聞きなれない言葉ですが、靴ではシューレース(靴紐)を通すパーツを『羽根』といい、甲より前の部分に鳩目がのっているタイプが「外羽根式」。内側に潜り込んでいるタイプを「内羽根式」といいます。
内羽根靴は、外羽根靴に比べドレッシーさやフォーマル度が高いのが特徴となっております。
普段、WHITE'SのSEMIDRESSのような外羽根靴が多い僕…
考えてみると、内羽根靴はスーツに合わせるビジネスシューズしか持っていないな…
僕は、知らず知らずのうちに外羽根靴を選ぶ事が多かった事に気づきました。
まさか、人生二足目の内羽根靴が自分で作ったものになるとは…
そんな思いと共に内羽根靴を作製していきます。
作製手順として、まずは前回の外羽靴同様、パターンの作成から始まります。
外羽靴で計算に苦戦した僕…。
今回はその僕を更に苦しめてくれました
木型を基に底面図を作成し、『Mean Form(平均型)』から『Standard Form(基礎型)』を作成。
それを基にパターンを作成していきます。
【詳しくはコチラで】
前回同様、計算の連続の数時間…
苦悩の末なんとか、パターンをひく事が出来ました

内羽靴は外羽靴に比べ、べろが別パーツとなります。
それに加え、今回はストレートチップと呼ばれる、トゥキャップが装着されるモデルとなるので、更にパーツが増えます。
パターンの作成手順は似ているものの縫製方法が異なる為、『Standard Form(基礎型)』から、パターンを起こす際にもの凄く苦戦してしまいました。
このパターンを基に、靴になった時のデザインを決める為、仮アッパーを作製していきます。
革にパターンを写し、切り出しを行い、ミシンにて縫製していきます。
基本を基に、テキストを忠実に再現した仮アッパーが完成しました
僕は、この仮アッパーを意気揚々で代表に見てもらうと…
代表「なんかさ、これはこれでいいんだけど、もっとカッコ良くなるっしょ」
と、言った後、代表は一本の油性マジックを取り出し・・・
キュッ、キュ〜ッ…
モヒ心の声『代表〜
』
代表「うん、こんな感じでやってみてよ
」
モヒ「は、はい…」
基礎を忠実に再現した、僕のパターンは代表にとってインパクトのかけらもなかった為、サイドのパーツを思いっきりえぐったデザインに修正する事になりました
一度突破したと思ったパターンの作成ですが、今回は2足目ということもあり、修正を加えてみる事に…。
ちょっとした修正の場合、そのままのパターンで修正を行うのですが、今回のように大きくデザインが変わってしまう場合、始めから新たにパターンを作成します。
その為、再度、『Mean Form(平均型)』から『Standard Form(基礎型)』を経てパターンを起こしていきます。
パターンを作成する事、改めて数時間…
ようやく、納得の出来るパターンを修正したものが完成致しました

大きく変わったのはなんと言ってもアッパーのサイドパーツです。
上が修正前、下が修正後のアッパーパーツとなります。
代表が油性マジックで落書きをしたラインを再現してみました
この修正したパターンを基に、再度仮アッパーを作製。
このように並べてみると、修正前に比べインパクトがあり、とてもラインの生かされたデザインになりました
これを木型にかぶせ、10点どめを行い、パターンとデザインのチェックを行います。
ヒールが積み上がっていなくわかりにくいのですが、今までの内羽根靴にはあまり見ることの少ない、サイドのデザインが反り上がったアッパーとなりました
今回の第二幕では、このパターンを用いて、内羽根靴を作製していきます
モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』
第二幕もどうぞ宜しくお願い致します
→モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』【第二幕 二章 アッパーの縫製〜中底加工】へ


