モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』【第三幕 五章 中底加工】
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皆様、明けましておめでとうございます、モヒカンです
本年も何卒宜しくお願い致します
2012年入って第一発目となります
モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』
今回は中底の加工を行っていきます
今回は、『シングル』でのウェルト付けを採用する為、二足目同様の中底の加工となります。
まずは、中底型を採る為、底面図より少し大きなサイズで裁断していきます。
中底となる厚みのある革に中底型を写し取り、それより少し大きなサイズで裁断していきます。
裁断すると、このようなものが左右合わせ二枚出来上がります。
その後、木型に合わせ型を付けていくので、全体的に水で濡らし、柔らかく加工をし易いものにしていきます。
画像右が裁断直後。
画像左が水で濡らしたものになります。
革は水で濡らす事で水分を含み繊維がほぐれ柔らかくなります。
濡れている間の一時的なものですが加工をするのに必要な工程となります。
全体的に水で柔らかくした後、木型に革を釘で打ちつけ、ゴムチューブでぐるぐる巻きにし木型に這わせ乾燥させます。
…とっても不思議な光景ですね
革を加工するのに水を含ませ、繊維をほぐすといった方法はよくあるものなんですが、乾燥時に革が反ってしまったりという事がある為、チューブで無理やり型に馴染ませ乾燥させます。
乾燥後、チューブを外し木型に沿って決め断ちを行います。
今回、最初の工程で大きめに裁断したのは、水で濡らし型を付ける工程の際に、木型の底面よりサイズが小さくなってしまうのを防ぐ為です。
サイズが小さくなってしまうと、靴になった際に中底にスペースが開いてしまう為、良い靴にはなりません。その為、この工程は直接見える場所ではありませんがとても重要となります。
木型からはみ出た部分を革包丁を使い裁断すると、木型に合った中底型が出来上がります。
こう見ると良く分かるのですが、かなり厚手の革だというのが分かります。
その為、革が硬く決め断ち時も、大きくは裁断するのが困難となり、少しづつ裁断していく事が一番スムーズな方法となります。
また、細かく裁断する事は木型に包丁が当たりにくくなる為、木型へのダメージを軽減する事が出来ます。
木型に合わせ決め断ちが終わったら縫製する為の加工を行っていきます。
まず始めに斜面を落としていきます。
中底の革は厚みがある為、斜面を落としていかないと靴になった時に段差が出来てしまいます。
その為に端をある程度まで薄くし、アッパーに対し当たりが出ないようにしていきます。
斜面を落とした後に溝を掘っていきます。
この溝堀りは、今までの靴同様に縫製の為のものとなります。
革包丁を駆使し、中底を加工していきます。
この後の工程で縫う為の穴を開けていくので、深さを保ちつつ溝を掘っていくのが重要となります。
ここで溝が深くなってしまうと中底が貫通してしまう恐れがあります。
また、逆に浅すぎると縫製をする穴を開けるのが難しくなる為、この深さはとても重要です。
今回は三足目ということもあり、自分なりに方法を変えてみたりし、より正確にドブを起こせる方法を探ってみました
そこで、自分に合った方法を見つける事が出来たので、今後はこの方法を生かして行きたいと思っています
しかし、道具の使い方等によって方法は無限にあると思うので、他の作業でも色々と試しながら今後の作業を行っていきたいと思っています。
また、今回感じたのですが、既成靴の場合、自分の足により合わせ易くする為にはどの程度のフィット感であるべきなのかが気になりました。
完璧に自分の足に合った木型の場合は良いのですが、既成の靴の場合若干のサイズの不一致が生まれる事が多くなります。
僕の場合は幅広で測長が無い為に、既成靴の固定のワイズによっては大きめを選ぶ事もあります。
その為、サイズを補う為にインナーソールで調節する事がある為、調節の際に中底の固さが関係してくるように感じます。
そこで、フィット感を高めるにはどうしたら良いのかを2012年の目標とし、製作の中で色々と試してみたいと思います
改めまして、明けましておめでとうございます
2012年も
モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』
どうぞ宜しくお願い致します


