モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』【第九章 中物詰め加工】

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皆様こんにちは
昨日、あまりの暑さの故、15cm程あった襟足を6mmまで刈り上げた男、モヒカンです

自分では、髪を下ろしたときナスのヘタっぽくなるな〜と満足しているのですが、
よくよく考えてみると、行き着く先は『ラーメンマン』になるのかと不思議な気持ちです


そんな、超人(もどき)がお送りする
モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』
第九回目となる今回は、中物詰め加工のご紹介です


まず始めに、前回
【第八章】で縫製する際に必要となっていた、『つりしろ』の余分な部分をカットしていきます。




この時、前回縫製した糸のすれすれの場所に包丁を入れていくので、細心の注意を払いながら包丁を入れていきます。

この日、僕は念入りに包丁を砥いでいたため、比較的容易に切り出す事が出来ましたが、もし、この作業を切れない包丁で行うと、力を入れ過ぎてしまう為、糸を切ったり怪我をしてしまう恐れのある作業です













次に縫製した部分の内側に薄く漉いた革を貼り付け、表面をフラットにしていきます。







普段見えない部分ですが、このような細かい部分で履き心地が変わってきます。
この、細い革一枚ですが、きちんとした意図があり、履き込んでいったときにこの部分が空洞になっていると、体重で落ちすぎてしまう為、履き心地が悪くなってしまいます。
そのような事を避ける為に、小さいようですがこのような部分が重要となってきます。








革を貼り終えたら、次に『シャンク』と呼ばれる金属製のパーツを取り付けていきます。

ブーツや靴好きの方にはこの『シャンク』はとても馴染み深いものだと思います。
このシャンクとは本来、足の土ふまず部の意味ですが、靴のこの部分に相当する個所も同様の呼び方をします。

今回は金属製のシャンクを使用しましたが、靴のシャンクには、他に木・革・プラスチックなどの物も存在します。

中底に埋め込む、このシャンク・ピースは足のアーチを支え、体重がかかっても底に歪みを生じさせない役割を果たします。
また、このシャンクがしっかりしていないと、靴自体の型崩れの原因になったり、履き心地の悪化に繋がったりするので、きちんとした位置にきちんとしたシャンクが装備されている事が重要となってきます。




きちんとした位置にシャンクが装着出来たら、次にコルクを詰めて行きます。


今回は、比較的加工の簡単な『板コルク』を使用しました。

コルクは他に接着剤と混ぜて使用する『粒コルク』が存在しますが、初心者であることと時間の短縮の為、今回は『板コルク』を使用しました。

用途としては、靴を履いた時のクッション性の向上や、履き込んでいったときにアーチが落ち自分の足に馴染むようにする為など、重要な意図のあるパーツです。

また、『板コルク』や『粒コルク』は職人さんによって使い分けている為、どちらの方が良いとは考えにくく、職人さんの好みによって変わってくるみたいです。








コルクを貼り付けたら、フラットにする為、ヤスリを使い削っていきます。

この時も、前回縫製した糸を切らないように注意を払いコルクのみをゴリゴリゴリゴリ削ります。



コルクは柔らかい素材の為、簡単に削れます


…が、その反面、削りすぎるとコルクを詰める意図がなくなってしまうので、

削ってはチェック…

削ってはチェック…と微調整を繰り返し、作業を行っていきます。



コルクは簡単に削れるから簡単


…と、思いきや、精度が試される重要な部分です。





コルクが詰め終わったらいよいよ本底を貼り付けていきます。



本底となる、5mm程の厚みのある革を接着剤で貼り付けていきます。

本底を接着する溶剤は強力な為、一度できちんとした位置(はみ出したりしない位置)に接着出来ないと、剥がす際コルク等も剥がれてしまいます

一発勝負なので、僕も手が少し震えながらも、何とかちょうど良い位置に接着することが出来ました

本底が貼り終えたら、接着を良くする為、ハンマーを使い…



トントントン


トントントン


トントントンったらトントントン


はい、トントントントトントントぴー



…と(?)、ちょっと意味がわからなくなってますが

ハンマーを使って接着面を叩いていきます。

ハンマーで叩くことで、余計な空洞部分が無くなり、広い面で接着することが出来ます。
また、圧力を加える事でより強力な接着を得る事が出来ます。



このような感じで、中底を詰め本底を接着までの工程が完了致しました。

普段、何気なく履いているブーツや靴ですが、見えないところに小さな工夫がたくさん詰め込まれている事が今回の講習を経て学ぶ事が出来ました。

その一つひとつにはきちんとした理由があり、私たちが履いている靴の履き心地を向上させてくれたり、強度や耐久性を上げる為に必要となっています。

履き心地の悪い靴を履いていると、すぐ疲れたり、怪我をしたりと健康状態を悪化させてしまいます。

その為にも、自分に合ったきちんとした靴を履く事が最良と言えると言う事を学ぶ事が出来ました。




次回は、今回接着した本底を縫製していく工程となります。


『超人オリンピック』には参加出来ない、僕がお送りする
モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』

次回も宜しくお願い致します


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