モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』【第十章 出し縫い】
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皆様こんにちは、モヒカンです
先日、ナスのヘタっぽい髪型にしたものの、よくよく見てみると
『ナス』というより『河童』かなと思ってしまう今日この頃です
明日からは3連休になる皆様も多いかと思います、是非その中の一日はMUSHMANSに遊びに来て下さいネ
それからそれから、とうとう来週に迫りました【Rainbow Country&Two Moon Special Event in MUSHMANS】も何卒宜しくお願いいたします
それでは、珍獣福田のお送りする
モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』
第十回目となる今回は、出し縫いのご紹介です
『出し縫い』とは、昆布や煮干と共に良いダシが出るように煮ながら縫製していく工程
…ではなく
(代表「当たり前だろ
てゆーかセンスねえな
」)
前回、接着した本底とウェルトに縫製を施していく工程となります。
縫製をすることにより、ウェルトと本底が一体となりはがれ難くなるなるのと同時にステッチが入る事で、コバが張り出し重厚感あるデザインとなります。
まずは、縫製するにあたり、ステッチの入る部分にラインを入れていきます。
アッパーからの幅を考え、ペンで印をつけていきます。
この工程はフリーハンドで行う為、とてつもないほどの集中力を要します
線が引けたら、真上から線が曲がっていないか、きちんとした位置に引けているかをチェックします。
線が引けたら、等間隔で針を通す為の穴位置にしるしをつけていきます。
ここから、数十分、線と点との格闘となるので沈黙の時間が流れます
点と線との格闘が終わったら、裏返し、底部分の加工に入ります。
まずは、ウェルト側同様、線を引いていきます。
線を引いたら、ステッチが入る所に溝を掘っていきます。
溝を掘り、その中にステッチを通す事で、表面がフラットになるのと同時に、履いた時にステッチ自体に直接ストレス(擦れ等)が掛かる事が無くなる為、糸切れの防止にもなります。
穴を開けたらいよいよ縫製です

【第八章】同様、穴を開け、針を通し、糸を通し、グッと…
穴を開け、針を通し…
あの日の記憶が蘇ります…
【第八章】の時のように、現実逃避を繰り返しながら数時間…
格闘の末、縫製が完了致しました

ステッチが入ると、ぐんっと靴っぽくなりましたね

ステッチも綺麗に…
いくのはなかなか難しく、
ところどころピッチが変わってますね…
ウェルトと本底合わせて1cm近くある革を縫製するのは力だけでなく、的確な位置に穴を開けていく技術が必要不可欠です。
また、締める強さによって糸の盛り上がり方が変わってくる為、非常に難しい工程です。
このようにして、ウェルトと本底を縫製する『出し縫い』の工程が完了致しました。
今回は比較的コバが出っ張るように縫製しましたが、靴のデザインによって隠れるくらいアッパー側に縫製し、ステッチを目立たなくする場合もあります。
ステッチひとつかもしれませんが、そこには職人さん一人ひとりの拘りが詰まっているんですね
モヒカン福田のお送りする
モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』
次回は、ヒールを積み上げていく工程となります
次回も宜しくお願い致します
※これからの季節に、釣りやキャンプ等で沼や池に出かける事もあると思いますが、
全身緑タイツの僕を見かけても、おそらくそれは本物の方なので、そっとしておいてあげてくださいね
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