モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』【第四幕 第五章 仮つり込み】
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皆様こんにちは、モヒカンです
先日よりお送りさせていただいております
モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』
今回は、第四幕 第五章として、仮つり込みからの工程のご紹介です
まずは前回作製したコチラのアッパー
今回はコチラを仮つり込み(10点どめ)をしていきます
前回修正を加えたパターンですので、問題なくつり込み…
出来るはずだったのですが、なんとココで問題発生

なんと、シャフトライニング部分に大量の皺が寄ってしまい、ぶよぶよした状態に…
コレでは靴として成立しません
パターンでは、前回の『第三章』で作製したように内外差の縮率を考え作製したパターンなのですが、今回は足首をぐるりと包み込むデザインなので、より多くの内外差が生まれてしまっていたのです
今まで起こらなかった事態の為、焦っていると…
先生「ライニングの内周を少し削ってみましょう。」
…と、先生より解決の鍵に導くヒントが
そこで、僕はその内外差を埋めるべく、シャフトライニング部のパターンを引き直す事が必要と考えました

今回問題となっているのはパターン上でいうコチラの部分。
シャフトライニングの後ろ部分の貼り合わせです
この部分の内外差を調節する為に左右で1mmづつ。
計2mm短くしました
修正はたった2mmですが、その微調整には、後に大きな役割がでてくるようです
そして修正したパターンを使用し、再度仮アッパーを作製
仮つり込みを行い、チェックしていきます

仮つり込み(10点どめ)を行うと、今のところ問題のない様子
気になるライニングは…
今まで問題となっていた皺が見事に無くなり、履き心地にも問題のないデザインとなりました
他の各部もチェックしてみたのですが、全体的に気になるところは改善されたので、いよいよパターンの完成です
今回は、今までとは違って、ボタンブーツというデザイン上足首を包み込むものの為、パターンが今までの応用とはちょっと違う考え方も必要になってくるという事を身を持って経験させていただきました。
今回の修正のたった2mmでも、その微妙な誤差や角度によって、パターンが使用できるものになるか否かが変わってきてしまう、とてもデリケートなものとなります
職人さんはその数ミリの誤差や角度を、情報や経験を頼りに自分のデザインを起こしていくんだなと考えると、とても素晴らしいと感じました
このようにして今回は、パターンの誤差をなくし、今までのパターンがより精度の高いものとなりました
このパターンを使用し、次回からボタン部分等の各部に工程を移して行きたいと思います
モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』
次回も、どうぞ宜しくお願いいたします


