モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』【第四幕 第九章 中底加工 】
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皆様こんにちは、モヒカンです
本日は、
モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』
今回は、中底の加工作製を行っていきます
中底を作製していくのにあたり、まずは、厚さ約5mmといった厚手の革を切り出します

以前作製していた、底面型を基にして、革に描き込んでいきます
その後、描いたラインより少し大きめに裁断し、荒裁ちを行います
裁断した中底は、その後水に漬け全体的に柔らかくします
この柔らかくする作業により、底面の形状に合った丸みを出す事が出来るようになります
乾いた、硬いままの革では、クセが付かなく、作業する事が出来ない為、このように水で濡らし柔らかくするのです

コチラは、上記作業を行い、柔らかくなったものを木型に貼り付けたものになります
水を含ませ柔らかくする事で、木型の底面のような独特の曲線にも綺麗に這わせる事が出来るのです
この後、乾燥させ木型からはみ出ている部分を裁断していくのですが、このまま乾燥させえしまうと、貼り付けた革が捲くれてしまい、使えなくなってしまうので、ゴムバンドを使いぐるぐる巻きにしていきます

パッと見、荒業に見える方法ですが、木型に均一な力で押さえつけて置くのには最適な方法だと言えます
普段は、荷造り用等に使われる事も多いゴムバンド。
ゴムバンド自体もこんな使われ方をされるなんて夢にも思ってなかったはず…
道具も、使い方により様々な活躍をする事が出来るんだなと、本当に勉強になる一面です
このように、ゴムバンドを巻き乾燥させていくのですが、長時間このままにしてしまうと革自体が腐ったり、カビが生えたりしてしまいます
その為、ある程度乾いてきたらゴムバンドを外し、直接風に当てて乾燥させます

形が付き、乾燥した中底は、木型のラインに合わせて、決め断ちを行います
この作業は革がある程度しっかりと乾燥してから行います
それは、濡れた革は水分を含んでいる分膨張し大きくなっているからです。
その、膨張している状態で決め裁ちを行うと乾燥したときに中底が小さく仕上がってしまうという事が起こり得てしまうのです
僕も、以前の職場で濡れた状態の革を多く扱ってきましたが、なめす前の皮と製品になった革では大きくサイズが変わって来る事を体験してきました。
また、乾燥方法も様々で、長時間掛け、ゆっくりと乾燥させていく方が、急激に乾燥させるより柔らかくしなやかな革が出来上がります
革は急激に乾燥させると。どこかパサパサ感があり硬くなった経験があるので、今回のような場合にも以前の経験が為になったと思い直しました
決め裁ちを行った後は中底底面部の加工を行っていきます。
今回はウェルトの縫製をダブルで行うので、ぐるりと一周同じ幅でラインを引いていきます

ダブルでの縫製は一足目以来なので、縫製幅や掘る深さ等、再確認する良い機会を作る事が出来ました
2足目、3足目でシングルでの縫製であったので、その経験を生かし、一足目よりは上手く縫製する事が出来る…は
ず。
…と、今から楽しみな部分でもあります

そして、上記で記入したラインに沿って中底を加工していきます
中底のコバ部分を斜めに裁断加工、中央部はドブを起こすように縫製する為の溝を起こしていきます

縫製する部分は、均一のピッチで行う為、等間隔でしるしを付け縫製の準備をしておきます
シングルでのウェルト付けは踵部を除くライン引きに対して、ダブルでのウェルト付けはぐるりと一周同じ幅でのラインをしるししていきました
このように、今回は中底の裁断加工を行いました
靴として、一番触れる部分だからこそ、履き心地に影響してくる事を今まで学んできたので、今回はコバの加工やバリ取り等、前回に増して注意を払い作業を行いました
久しぶりのダブルでのウェルト付け…
果たしてどのような仕上がりになるのでしょうか??
モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』
次回もどうぞ宜しくお願い致します


