モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』【第四幕 第十一章 中物つめ〜出し縫い】
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皆様こんにちは、モヒカンです
モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』
本日は、第四幕 十一章ということで、中物詰め〜出し縫いまでをご紹介いたします
前回、ウェルトを取り付ける作業を行ってきましたが、今回は、本底を取り付け出し縫いを行うにあたり、まずは中物を詰めていきます

中物(シャンク、コルク)を詰めるのにあたり、余計な段差を無くすべく、まずは余り革をカットします
今回はダブルでの縫製ですが、このカットはシングルと同様に行う作業です。
唯一違う所と言えば踵部の処理方法がシングルとは違い、ダブル一周丸々出し縫いを行うかたちになります
その為、画像のように踵部まですくい縫いの準備を行っていきます

画像左がシングルでのウェルト取り付け、画像右が、今回のダブルでのウェルト取り付けです
このように比べて見ると解りやすいのですが、シングルでは、踵部を『からげ縫い』と呼ばれる方法で縫製している為、ウェルトが無く、踵が小さいドレスシューズのような靴を作る事が出来ます
一方、今回のダブルでのウェルト取り付けは一周ぐるりとすくい縫いを行った為、より強靭な縫製方法となります
見た目にも、ダブルの方がコバの張り出しが大きい場合が多い為、インパクトのある見た目となります
どちらも、用途や、デザインによって変えていくので、どちらの縫製方法もきちんとこなす事が出来なくてはならないなとヒシヒシと感じております

その後、シングル同様、中物を詰め、本底を張ったら出し縫いを行っていきます
まずは表面に、出し縫いを行う為のラインを入れていきます

画像では少しわかりにくいのですが、ウェルト部にアッパーギリギリの位置に銀ペンでラインを入れていきます
そのライン上に縫製穴を等間隔でしるししていきます
今回は、ダブルでの縫製なので、その雰囲気に合わせ、ピッチを前回のシングルより少し粗めに設定してみました
しるし付けが終わったら、本底の加工に入ります

今回は、出し縫いに使用する縫製糸が底面に全く見えなくなる方法に挑戦
それは、画像左のように革を横から裂き、その中にドブと呼ばれる出し縫いの糸が収まる溝を作っていく方法です

この作業は、力の入れ加減と、刃の侵入角度、包丁の切れ味等が全て重要になってくることを実感しました
やってみたところ、一箇所何か引っかかるような場所があり、そこで少し強めに力を入れると
『スパッ…
』
…っと一発、やってしまいました
画像のように本底のメインとなる部分に斜めにスッパリと切れ込みが
とても慎重さが問われる作業なので、練習を重ねてもっと綺麗に切れ込みを入れる事が出来たらと思う一場面でした

切れ込みを入れたら、次にドブを起こしていきます。
始めに、切れ込みを入れた革を捲くり上げ、そこに包丁で切れ込みを入れ
ます
切れ込みを入れたら、ガリと呼ばれる道具を用い溝を広げていきます
このドブの深さや幅は、出し糸の太さや縫製方法、また手縫いか機械縫いかでも大きく変わってくるみたいです
その方法によって、見えない部分にも気を遣う…
やっぱり靴は奥が深くて面白いですね
そして、ドブを掘り起こしたらいよいよ縫製です

縫製穴を開けながら少しづつ出し縫いを行っていきます。
穴を開け、糸を通し、締め付け…
という作業をひたすらぐるりと一周行っていきます
出し縫いは、見える部分なので、綺麗に縫製…出来たらもっと完成度が上がる部分なので、ひたすら縫ってコツを掴もうと思います
おそらく、今課題にするべきなのは縫製穴を等間隔で綺麗に開けることだと思いますので、その部分を重点的に力を入れて頑張っていきたいと思っております
このようにして、今回は出し縫いまでの工程を学んできました
新しい事と復習の部分が混ざる本日の授業でしたので、学んだことをまとめ、次回に臨んで生きたいと思います
モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』
次回もどうぞ宜しくお願い致します


