モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』【第三幕 八章 仮アッパーの作製&最終微調整】

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皆様こんにちは、モヒカンです

最近の夜は空気が澄んでいて、星が綺麗に見えますね

僕は昔から深夜にボーっと星を眺めるのがとても好きで、年末に実家に帰郷した際も何気なく眺めていました

実家に比べ、今住んでいる所は星が近くではないし、無音ではありませんが、何の気なしにポツンと座って星を見上げる事でリフレッシュする感じがとても好きです




そんな、空気の澄んだ本日は
モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』
第三幕 八章として仮アッパーの作製&最終微調整を行っていきます





前回、代表の靴のパターンを修正し、新たなパターンを作成しましたが、今回はそのパターンを使用し仮アッパーを作製していきます。




まず始めに前回のパターンを基に革を切り出していきます。



今回行うブーツのようにハイトのある靴の場合、足首に掛けてえぐれたデザインとなるので、ライニングのパターン(画像右のベージュ色の革)がアッパー(画像左の黒の革)に比べ複雑な構造となります。
大まかな構造は外羽根靴となるのですが、ハイトが高いブーツ構造の場合踵と足首とで分かれたパターンとなります。

このパターンを分けて作製する事で、足首に掛けての独特のラインを表現する事が出来るのです



この切り出したパーツを接着、縫製…


接着、縫製…


と繰り返し、形にしていきます。








中でも今回一番難題となるのが、このライニングの縫製です


通常でしたらアッパーの革をめくり上げ作業を行うのですが、ハイトが高い場合上手くめくり上げる事が困難な為、少し手間が掛かり、ステッチも安定しなくなってしまいます





本番で使用するコードバンは皺が入り易い革の為、仮アッパーをいじくりまわして、上手い方法を見つけておく必要があります





このように、型入れ⇒裁断⇒接着⇒縫製をし、最終的な仮アッパーを作製しました



画像左(手前)が【第三幕 六章】でグレーディングした旧仮アッパー
画像右(奥)が今回作製した新仮アッパーです


僕の24.5cmのパターンを基にデザイン&パターン修正を加え、【第三幕 六章】で難点となっていた部分を解消しています



難点①となっていたモカ部分の大きさ








画像右
旧パターン

画像左
新パターン


上から見ると一目瞭然なのですが、広すぎるモカデザインが内側に入り、よりシャープなデザインになっております
この部分はデザインを描きかえるだけでも良かったのですが、外羽根の付け位置が変わり、デザインも大きく変わるので、それに合わせ自然なデザインにするべく、今回パターンからやり直しました。





難点②
羽根が落ちすぎている(下過ぎる)



画像左
旧パターン

画像右
新パターン


今回このように比べてみて分かったのですが、羽根が落ちているのではなく、パターンのサイズが大きく間延びしてしまった為に、カーブが緩く落ちているように見えてしまっていた事が分かりました

デザインを修正し、パターンを再作成する事で納得のいくデザインにする事が出来ました



また、難点③であった『つり込みしろが広過ぎる』はパターンを26.5cmのサイズで再作製している為、問題なく解決しました





今回は、24.5cmのパターンが作成してあった為、比較的スムーズに再修正する事が出来ました






僕の24.5cmで作製した仮アッパーよりも、全体的にスマートでシャープなデザインになりました

サイズ感の違いもあるのですが、実は、ちょっとパターンに手を加えてみたのです
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それが、コチラです





グレーディングで失敗した前回のパターンですが、失敗の際に大きすぎたパターンの為羽根の開き具合が僕の24.5cmのデザインより締まって出来上がりました。

しかし、その開き具合のデザインが気に入り、靴全体のデザインとマッチした為、今回取り入れてみる事にしました。



僕のパターンより開き幅が狭いデザインになっているので、全体的にシャープな印象を与える事が出来たのでしょうか??


しかし、パターンを見直しデザイン修正したので、若干の誤差が生まれました









その、ちょっとしたデザインの誤差を修正し、仮アッパー作製後の最終パターンが出来上がりました





グレーディングで失敗することで時間は掛かってしまいましたが、新たな発見を学ぶ事が出来ました

本来であれば、失敗しない方がスムーズに進むので理想だと思うのですが…

なかなか、そう上手くはいきませんね


その為、毎回の失敗を時間を掛けゆっくり見つめ直し、次回に繋げて行きたいと思います






モヒカン福田の『Schumacher(靴職人)への道』
次回はいよいよ…

『アレ』が登場となります…。



もう、逃げる事は出来ないので、とりあえず包丁を砥いでおこっと



皆様、次回もどうぞよろしくお願い致します

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